ある朝 海に
- 拳銃 (222)
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満足しています | ||||
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久しぶりに読み返したけど面白かった | ||||
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西村京太郎のような多産な推理小説作家はほかにいるかどうか私は知らない。しかもその一篇一篇が克明な調査と緻密な推論によって迫真性をもって構成されている。 | ||||
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西村京太郎氏の7冊目の著作にして初期のヒューマニズム溢れる傾向を維持しながら舞台を海外に移して描かれた冒険サスペンス小説の力作です。本書は舞台が外国の海洋上で犯罪を裁く立場の警察官も全く出て来ないという西村氏にとっては誠に異色の作品と言えるでしょうね。 南ア共和国の大都市ヨハネスブルグにやって来た日本人フリー・カメラマンの田沢は偶然に黒人少年を殴る警官の姿を目撃して見るに見かねて止めに入りトラブルに巻き込まれるのだが危うい所で現れた白人青年に助けられる。その男ハギンズは田沢に南アの黒人差別撤廃を実現する為に豪華客船を乗っ取る大胆なシージャック計画への参加を呼び掛けるのだった。 西村氏は「D機関情報」「太陽と砂」「21世紀のブルース」と初期は立て続けに外国が舞台となる長編小説を発表されていまして現在の姿からは想像できない意外にも国際色豊かな作風だったのですね。本書は著者には珍しくお馴染みの謎解きミステリーではなく冒険サスペンス小説なのですが、やはり少しは持ち味を出さないと物足りなかったのでしょうか、終盤で殺人事件を一件発生させて犯人当ての趣向を加えられていますね。本書のメインの筋立てが些か乱暴ながらもヒューマニズムに満ちた内容ですので、卑劣な殺人事件はムードをぶち壊しにしかねない危うさもありましたが、幸いにも似通った心情に基づく事件でしたので全く違和感がなく読み進められたのが良かったですね。まあ、それにしても誰が考えても困難なテーマを著者がどうまとめて結末に持って行くのかが最大の興味でしたが、理想主義的なお伽噺ではなく中々に現実的で十分に信じられるシナリオだったなと思いますね。まあ高々十人そこらで世界を動かせる訳がなくそこには自ずと限界があるのは当然ですが、それでも彼らの行動に共感を示す人々が世界中に生まれた事が今回の最大の収穫だったと思いますよね。そして黒人指導者シトレらの巧妙な計画が果たして実を結ぶのかという疑問の答えは残念ながら最後まで読んでも解りませんが、ラストの別れと同時に決意の言葉に込められた彼らの強い信念の思いを読むと、こういった不正な手段を使わずとも近い内に必ずや人間として当たり前の幸福な未来が訪れるだろう事を確信させてくれましたね。 | ||||
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西村氏は社会問題をサスペンスに混ぜ込むのが上手い。 黒人の人権や差別についての現状が伝わり、かつサスペンスとしても楽しめる話になっている。 作中の黒人、シトレは穏やかな人柄であるが、策略家。終盤での展開には頭の良さに脱帽。 でもこのぐらいの手段を用いねばならないほどの社会問題なんだろう、と納得いく作品。 | ||||
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