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書かれた当初は戦前のアメリカの機密文書の公開も進んでいなかった時代だったので、この程度の内容が精一杯だったということなのでしょう。 戦争は国単位ではなく、お金の流れ、宗教、 民族単位で意図的に引き起こされていることは今や常識。 その道具に使われてるのがアメリカという可哀想な国です。 奇しくもそのアメリカを動かしてるのは準主役のハンクの民族という笑えないオチ。 | ||||
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和平工作の腰砕けな結末が、いかにも当時の日本にありそうでうまい結末だと思います。 ただ、何分と古い時代に書かれた小説なので、情報不足は仕方が無いのかもしれませんが…。西村京太郎という人は、鉄道以外にあまり興味が無いのでしょうか。 まあ、スイス国境付近にスピットファイアが飛んでくるのは(実際には航続距離が足りない)、許される範囲でしょう。しかし、たかだか水銀を買うために、金塊を持たせて人を送るのも不自然さ(日本大使館へ金塊を送った史実がベースでしょうが)、50kgの金塊が入ったスーツケース二個を持ってスイスの山道を行く関谷中佐の怪力ぶりの不自然さ(笑)が、私にはどうしようもない違和感となり、面白く読めませんでした。映画化の際、目的の物資はウラン、代金は宝石になっていたのは、この違和感が正しかった証でしょう。こういう細部がヘンだと、他の箇所も同じ規格で書かれているかもと疑ってしまいます。 | ||||
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西村初期の作品の最高傑作 | ||||
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1966年6月に刊行された西村京太郎氏の3冊目となる珍しいスパイ小説の秀作です。今年2018年にめでたく著作600冊を達成された西村氏ですが、デビュー当時の1964年から1970年の7年間で僅か6冊のみという欧米作家並みの執筆ペースでありまして、その頃はきっと読者も著者ご自身も全く今日の姿を想像されなかったでしょうね。 昭和19年の夏、海軍中佐の関谷直人は責任重大な密命を帯びてヨーロッパへと旅立つが、現地で協力者となる筈だった同期の友の駐在武官・矢部は不審な死を遂げていた。スイスに向かう車が途中で事故に遭った関谷が病院で目覚めると大切なトランクが同行者達と共に消え失せていたのだった。 第2次世界大戦末期の中立国スイスで敵味方が混在する入り組んだスパイ小説の趣向で、誰が敵で誰が味方か判然としない中で複数の怪しい外国人達と腹の探り合いをしながら駆け引きを仕掛けて行く主人公の関谷は周囲で死が頻繁に起きる中でよく奮闘しておりしぶとく生き残りの才に長けているなと思いますね。本書にはミステリーとしての大トリックはありませんが、芸が細かく小さな謎を積み重ねてサスペンスを盛り上げて行き最後まで読ませる筆力はさすがで大したものだなと思いますよね。でもいろいろとさまざまな趣向はあってもやはり本書を読んだ方の誰もが肯かれるだろう最大の肝はラストに漂う切ない哀感でしょうね。今井書記官の関谷中佐への思い遣りに満ちた最後の言葉が嬉しくて思わず胸が熱くなりましたね。ミステリーの小細工や何やかやは記憶から消えて行ってもこういう人の心を動かす感動的なシーンは長く読み手の心に刻まれるだろうと信じますし、西村氏の作品の中でも最上の部類と言える印象的で素晴らしいエンディングだと思いましたね。 | ||||
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最後はまさに、その通りだ!と言いたくなる印象的なもの。 60年代に書かれたものですが、古さを感じず新鮮に読めます。 近年の西村氏は、戦争を題材にした十津川警部シリーズを多数出していますが、この一本を上回れないのが皮肉なところ。 憶測ですが、戦争物を書きたい西村氏と、十津川警部を出してほしい出版社のズレが中途半端さを生み出しているのかな、と感じます。 | ||||
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