尾道・倉敷殺人ルート
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西村京太郎は、物語のテーマが決まっているようだ。 そこに、集中して、細部にこだわらない。 十津川警部も意外と、とぼけた人である。 バスジャックされた。 そのために、1億円の身代金を払うことに。 でも、バスは 3日後に こつ然と現れる。 この設定が、携帯電話が発達していない 1993年の作品にしても、まったく 滑稽だ。 皆生温泉で遊んでいた というが 予定が変更されたことを 警察が まったく調べれなかった というのは、ありえないのである。 そこに、このバスジャックトリックのよわさがある。 老人のなけなしのお金をサギをする悪党。 その悪党を 成敗するという方法論に、 読者に共感を持たせようとするのが 西村京太郎の手法なんですね。 しかし、ルポライター、観光会社の添乗員を 殺す理由までは、明らかにされない。 そこに、よわさを感じる。 殺しちゃったのよという感じ。 ミステリーとしては、破れがある。 殺人者の恋人にもなれない刑事というジレンマに悩む日下。 それを痛烈に批判される。 日下刑事が どうやって 立ち直るのか 知りたいな。 西村京太郎って、旅をテーマにあつかうにしては、 情景の描き方が あまり丁寧ではないね。 書き飛ばしている感じがある。 | ||||
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鉄道みたいなトリックができないバスの話はvanillaかと思ったら、意外と面白かった。また行ったことがない尾道・倉敷の描写も興味深かった。 十津川さんの部下で惚れっぽい人がいるのですね。この人、他の話でも惚れっぽい行動をしていました。 | ||||
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日下刑事が両親を,尾道へのバス旅行に招待した。 バスジャックが起きて,身代金の要求があった。 不思議なのは,本当にバスジャックがあったかどうかを確かめずに,身代金を渡すところだ。 参加者の家に連絡がなかったか,他人のふりをして調べるのは捜査の常道だ。 西村京太郎でも事件を進展させるために捜査の常道を外すことがあることが分かった。 「あなたはいい刑事だわ」「でもあなたを好きになる女なんか一人もいないわ」 という台詞が,最期に出て来る。西村京太郎がいいたかったことだろう。 十津川警部,亀井刑事始め,半分くらいの登場人物はそうではないような気もする。西村京太郎の主題なのだろう。 | ||||
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本書は、「小説現代」1993年8月号から10月号に連載されたものを、1993年に講談社ノベルズとして出版。その後1996年12月に講談社文庫として出版され、再び光文社文庫として再発売されたもの。西村京太郎というビッグネームの小説であり、尾道・倉敷という有名な観光地が舞台となっていることもあり、根強い人気があるからなのでしょう。 推理小説ですのでネタばれにならないように記します。本書が書かれた15年前の事件ですので、携帯電話の普及度合いも今とは全然違います。それゆえ、バスジャック事件でのこのような状況も今では起こりえないとは思いますが、1993年当時なら起こりうるかもしれない筋書きでした。 登場人物の背景もしっかりと描かれていますので、一定の理解はできるのですが、展開にはどうしても無理がありますので、推理小説の質の高さというのはそれぞれの読者が判断することでしょう。西村京太郎作品らしく読みやすく、飽きることがありません。展開にもう少し深みを持たして欲しいとも思いますが、通勤時間帯や出張の途中で読まれることが多いトラベルミステリーですから、そのあたりの軽さもまた意識して書いているのでしょう。 また舞台となった尾道ももう少し丁寧に描写してほしかったですし、倉敷も美観地区しか登場していませんので、場面展開の広がりが少なかったと思います。いくつかの他の中国地方の地名が出てきましたので、それなりの面白さはあったのですが・・・。ベストセラー作家ならではのお気軽なミステリーだったと思いました。 | ||||
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本書は、「小説現代」1993年8月号から10月号に連載されたものを、1993年に講談社ノベルズとして出版。その後1996年12月に講談社文庫として出版され、再び光文社文庫として再発売されたもの。西村京太郎というビッグネームの小説であり、尾道・倉敷という有名な観光地が舞台となっていることもあり、根強い人気があるからなのでしょう。 推理小説ですのでネタばれにならないように記します。本書が書かれた15年前の事件ですので、携帯電話の普及度合いも今とは全然違います。それゆえ、バスジャック事件でのこのような状況も今では起こりえないとは思いますが、1993年当時なら起こりうるかもしれない筋書きでした。 登場人物の背景もしっかりと描かれていますので、一定の理解はできるのですが、展開にはどうしても無理がありますので、推理小説の質の高さというのはそれぞれの読者が判断することでしょう。西村京太郎作品らしく読みやすく、飽きることがありません。展開にもう少し深みを持たして欲しいとも思いますが、通勤時間帯や出張の途中で読まれることが多いトラベルミステリーですから、そのあたりの軽さもまた意識して書いているのでしょう。 また舞台となった尾道ももう少し丁寧に描写してほしかったですし、倉敷も美観地区しか登場していませんので、場面展開の広がりが少なかったと思います。いくつかの他の中国地方の地名が出てきましたので、それなりの面白さはあったのですが・・・。ベストセラー作家ならではのお気軽なミステリーだったと思いました。 | ||||
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