日本一周「旅号」殺人事件
- トラベル・ミステリ (148)
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この著者の作品を読むのは何十年ぶり。70年代の大好きな映画『黄金のパートナー』の原作だった「発信人は死者」以来、わずか2作目だ。亡くなった父の本棚にあったので、試しに読んでみた。 残念ながら内容はスカスカ。分量稼ぎの文章ばかりで、400頁のうち250頁は無駄だ。ストーリーを楽しみたいなら最初の100頁と最後の30頁を読めば事足りる。なんと安直な作品であることか。2000年代に映像化されており、まさに安っぽい2時間ドラマ向けだ。 京太郎さんは「発信人は死者」のような社会事情を織り交ぜた硬派のミステリーが書ける人だと思うのだが、かなり早くにそうした作品に見切りをつけ、読者・ファンの求めに応じたトラベルミステリーに流れて行った。ビジネスに徹した、ということだろう。 しかしそれ以上に残念なのは、巻末の解説だ。何と、犯人が書いてある。それはないでしょう、萩原良彦さん! 巻末の解説を読んでから、お話を読み始めるという人はたくさんいるのに。いやしくも作家を名乗るのなら、同業者の営業妨害しちゃだめでしょう。反則ですよ! | ||||
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2022年3月、西村京太郎氏の訃報に接したちょうどそのとき、私は本書『日本一周「旅号」殺人事件』を読んでいた。1982年の刊行で、もちろんJRはまだ国鉄だし、九州新幹線もなければ、東北新幹線も大宮-盛岡間がやっと暫定開業したという時代の話である。 日本一周の旅に出た特別列車「旅号」。その行く先々で起こる不審な連続死。現実ならどこかで旅行が中止になりそうなものだけど、そうはならずに、ご存じ十津川警部やカメさんの出番となる。旅程が進むにつれ、サスペンスも徐々に盛り上がってくる。 いわゆる「トラベルミステリー」の王道パターンで、この手の話は西村氏の専売特許といった感もあるが、氏がこうした作風に移行したのは1978年の『寝台特急殺人事件』以降。81年の『終着駅殺人事件』では日本推理作家協会賞に輝き、不動の人気を築いていった。 近年の作品はまったく読んでいないが、比較的初期の作品には佳作も多いと思う。本書も、ちょっとユルいところがあるのは否めないけれど、まあまあ読ませる。それにしても680冊を超える作品を遺したのはすごい。これからも西村ミステリーは多くの読者に読み継がれていくだろう。 | ||||
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西村京太郎の長編推理小説。日本一周の列車の旅で事件が起きます。 初版は昭和57年。実際に国鉄がこのような旅行を企画し、切符が1日で売り切れたそうです。 さて作品では臨時列車が東京駅を出発し、九州、北海道を回り、上野駅へ戻ってくる10日間の旅の話です。 費用はひとり20万円。途中、鹿児島、京都、札幌、釧路ではホテルに泊まります。 車両はB寝台11両、参加者はみな胸にJNRと書いてあるワッペンをつけています。 食堂車はないのでお弁当を食べます。「乗客の皆さんのアンケートをとりまして、電話で、 注文しておきましたが、やはり、特殊弁当が、人気がありますね」などと添乗員たちが話します。 幕の内じゃないものを特殊弁当と言うようです。 300人もいるのに鹿児島では一つのホテルに全員が泊まり、京都のホテルでは全員がが一斉に 大広間で夕食をとります。今でもこの人数は可能なのかもしれないけれど、修学旅行よりも大規模です。 そうこうしているうちに殺人事件が起きて、警視庁の日下刑事、十津川警部が捜査に乗り出します。 | ||||
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国鉄時代の話であるので,その時代背景を経験している人,さらに,寝台列車に乗車経験のある人であれば,たいへん楽しめる作品になっていると思います。 西村京太郎シリーズの中で値段は若干高めであるが,なっとくの一冊として,お勧めします。 | ||||
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日本を一周する列車内で次々起こる殺人。刑事が乗るも、止まらない。 十津川捜査陣のレギュラーメンバーとなる日下刑事。彼が活躍する場面が多く、外せない一作。 西村作品にはときどき、犯人と思しき人物に、政治家などの「大物」が登場する。 「死者はまだ眠れない」「悪への招待」など。 権力や体制への批判もあるのだろうか。 | ||||
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