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日本一周「旅号」殺人事件
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日本一周「旅号」殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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この著者の作品を読むのは何十年ぶり。70年代の大好きな映画『黄金のパートナー』の原作だった「発信人は死者」以来、わずか2作目だ。亡くなった父の本棚にあったので、試しに読んでみた。 残念ながら内容はスカスカ。分量稼ぎの文章ばかりで、400頁のうち250頁は無駄だ。ストーリーを楽しみたいなら最初の100頁と最後の30頁を読めば事足りる。なんと安直な作品であることか。2000年代に映像化されており、まさに安っぽい2時間ドラマ向けだ。 京太郎さんは「発信人は死者」のような社会事情を織り交ぜた硬派のミステリーが書ける人だと思うのだが、かなり早くにそうした作品に見切りをつけ、読者・ファンの求めに応じたトラベルミステリーに流れて行った。ビジネスに徹した、ということだろう。 しかしそれ以上に残念なのは、巻末の解説だ。何と、犯人が書いてある。それはないでしょう、萩原良彦さん! 巻末の解説を読んでから、お話を読み始めるという人はたくさんいるのに。いやしくも作家を名乗るのなら、同業者の営業妨害しちゃだめでしょう。反則ですよ! | ||||
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2022年3月、西村京太郎氏の訃報に接したちょうどそのとき、私は本書『日本一周「旅号」殺人事件』を読んでいた。1982年の刊行で、もちろんJRはまだ国鉄だし、九州新幹線もなければ、東北新幹線も大宮-盛岡間がやっと暫定開業したという時代の話である。 日本一周の旅に出た特別列車「旅号」。その行く先々で起こる不審な連続死。現実ならどこかで旅行が中止になりそうなものだけど、そうはならずに、ご存じ十津川警部やカメさんの出番となる。旅程が進むにつれ、サスペンスも徐々に盛り上がってくる。 いわゆる「トラベルミステリー」の王道パターンで、この手の話は西村氏の専売特許といった感もあるが、氏がこうした作風に移行したのは1978年の『寝台特急殺人事件』以降。81年の『終着駅殺人事件』では日本推理作家協会賞に輝き、不動の人気を築いていった。 近年の作品はまったく読んでいないが、比較的初期の作品には佳作も多いと思う。本書も、ちょっとユルいところがあるのは否めないけれど、まあまあ読ませる。それにしても680冊を超える作品を遺したのはすごい。これからも西村ミステリーは多くの読者に読み継がれていくだろう。 | ||||
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西村京太郎の長編推理小説。日本一周の列車の旅で事件が起きます。 初版は昭和57年。実際に国鉄がこのような旅行を企画し、切符が1日で売り切れたそうです。 さて作品では臨時列車が東京駅を出発し、九州、北海道を回り、上野駅へ戻ってくる10日間の旅の話です。 費用はひとり20万円。途中、鹿児島、京都、札幌、釧路ではホテルに泊まります。 車両はB寝台11両、参加者はみな胸にJNRと書いてあるワッペンをつけています。 食堂車はないのでお弁当を食べます。「乗客の皆さんのアンケートをとりまして、電話で、 注文しておきましたが、やはり、特殊弁当が、人気がありますね」などと添乗員たちが話します。 幕の内じゃないものを特殊弁当と言うようです。 300人もいるのに鹿児島では一つのホテルに全員が泊まり、京都のホテルでは全員がが一斉に 大広間で夕食をとります。今でもこの人数は可能なのかもしれないけれど、修学旅行よりも大規模です。 そうこうしているうちに殺人事件が起きて、警視庁の日下刑事、十津川警部が捜査に乗り出します。 | ||||
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国鉄時代の話であるので,その時代背景を経験している人,さらに,寝台列車に乗車経験のある人であれば,たいへん楽しめる作品になっていると思います。 西村京太郎シリーズの中で値段は若干高めであるが,なっとくの一冊として,お勧めします。 | ||||
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日本を一周する列車内で次々起こる殺人。刑事が乗るも、止まらない。 十津川捜査陣のレギュラーメンバーとなる日下刑事。彼が活躍する場面が多く、外せない一作。 西村作品にはときどき、犯人と思しき人物に、政治家などの「大物」が登場する。 「死者はまだ眠れない」「悪への招待」など。 権力や体制への批判もあるのだろうか。 | ||||
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10日間でブルートレインで日本一周といっても、本四大橋ができる前なので、四国を含んでいない。 北海道は青函連絡船を使っている。 刑事の親孝行で、参加した2人が事件に巻き込まれる。 あわてて息子の刑事も途中から参加するが。 国鉄がよく、この出版に反対しなかったとひやひやものです。 | ||||
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まだ国鉄やパンナムが存在していた頃のお話。 国鉄のイベント列車「旅号」。10日間で日本一周をする鉄道好きには 堪えられない列車です。 が、そんな列車で、それも同じ客車で次々と不可解な死亡事故が発生。 それらは全て事故死という扱いになったのだが・・・ ・列車内で孤軍奮闘する日下刑事 ・部下を守りながら、組織と戦う十津川警部 ・政治的野心を果たす為に元組織を使う政治家 といった人間ドラマ(ちょっと大袈裟か)と、謎解きの面白さ(死亡事故 なのか、殺人なのか?、殺人だとしたら誰がそれを?目的は?)が堪能 できる一冊。 種明かしの一つに無理を感じたりもするのですが、ページをめくる楽しさを 優先して星4つに。 附:ヒロイン的な女性の造形も(他の十津川ものより)出来ており、ほのかな 憧れと・・・と感じさせます。 | ||||
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トラベルミステリーの結構初期のころに書かれた作品です。場所や路線を限定せず、タイトルどおりに日本が舞台となってるので、結構壮大なことになってます。ただし北海道と四国はこの汽車は通りませんのでね。ある車両の乗客ばっかがなぞの死を遂げるというのがメインのミステリーです。なかなか良かったです。いっつもの時刻表とかは出てきませんが、動機が見えないし犯人も最後らまで見えてこないしで、欠航するリングキッドな余韻を感じた!。 | ||||
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