十津川警部「悪夢」通勤快速の罠
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十津川警部ものの中では,やや疑問の多い作品。 殺人事件の犯人だと思われる人をその前に見ていたのに, 知らないと証言した通勤快速の同乗者。 恋人に知り合いが一緒にいるとメールされていた。 殺人事件だから,何があってもおかしくないが, 軟弱な対応から,殺人にまで至る敬意がうれしくない。 たしかに,こういうこともありうるだろうなという話ではあるが, 西村京太郎が書く必要があったかどうかは疑問が残る。 | ||||
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近年、あまりパッとした印象が無いように思われる西村先生の作品だが、この一冊は久々に興奮と刺激を与えてくれたように思う。 主人公のサラリーマン、本間は八王子から東京までを中央線の快速電車で通勤する何気無いサラリーマンだが、或る日、帰りの電車内で知り合いが目前でヤクザまがいの男に絡まれるのを見る。その後、男が殺害されたことを知り、犯人と思しきチンピラから脅迫を受け、本間の日常は狂い始める。だが、それは思いがけず彼を巻き込んだ「悪夢」の始まりにしか過ぎなかった… 自らを、そして、家庭を守る為に立ち向かおうとする本間だが、その姿には一介のサラリーマンでしかなかった彼の、野生的な本能が秘められているように思う。彼は次第にその「野生」を剥き出しにし、チンピラ達に殺される前に己の手で彼らを殺す事のみに、自らの精神を特化させてゆく。本間が精神的に豹変してゆく様は、そして、チンピラ達によって彼の日常が崩壊してゆく様は、読んでいて非常に緊迫感があり、続きが気になって仕様が無い。 タイトルに「十津川警部」と出ているが、この本の主役は紛れも無く、日常に潜む思いがけぬ罠に嵌り悪夢の中に身を投じてゆく「本間」である。本書での十津川はあくまでも脇役に過ぎない。 「悪夢」の果てに何が待ち受けているのかは、御自分の目で確かめて欲しい。 | ||||
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近年、あまりパッとした印象が無いように思われる西村先生の作品だが、この一冊は久々に興奮と刺激を与えてくれたように思う。 主人公のサラリーマン、本間は八王子から東京までを中央線の快速電車で通勤する何気無いサラリーマンだが、或る日、帰りの電車内で知り合いが目前でヤクザまがいの男に絡まれるのを見る。その後、男が殺害されたことを知り、犯人と思しきチンピラから脅迫を受け、本間の日常は狂い始める。だが、それは思いがけず彼を巻き込んだ「悪夢」の始まりにしか過ぎなかった… 自らを、そして、家庭を守る為に立ち向かおうとする本間だが、その姿には一介のサラリーマンでしかなかった彼の、野生的な本能が秘められているように思う。彼は次第にその「野生」を剥き出しにし、チンピラ達に殺される前に己の手で彼らを殺す事のみに、自らの精神を特化させてゆく。本間が精神的に豹変してゆく様は、そして、チンピラ達によって彼の日常が崩壊してゆく様は、読んでいて非常に緊迫感があり、続きが気になって仕様が無い。 タイトルに「十津川警部」と出ているが、この本の主役は紛れも無く、日常に潜む思いがけぬ罠に嵌り悪夢の中に身を投じてゆく「本間」である。本書での十津川はあくまでも脇役に過ぎない。 「悪夢」の果てに何が待ち受けているのかは、御自分の目で確かめて欲しい。 | ||||
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主人公の本間は八王子にマイホームを建てたばかりのサラリーマンで、中央線通勤快速を使って通勤する。作品に相応しく鉄道模型造りが趣味。一方、通勤仲間の中村は空手の経験を持つ腕自慢。ある日、車中の揉め事の仲裁に入った中村は八王子で三人の男に絡まれる。数日後、本間は中村の死体発見のニュースを聞くが、係わり合いを恐れて沈黙を守る。そして突然、謎の女から詰問の電話を受ける。呼応するように、十津川が本間宅を訪ねる。松田と言う女も本間の会社を訪ねる。 ここまでは我慢出来る。だが、本間が偶々入ったバーで三人組の一人と出くわすとは偶然が過ぎて、物語が絵空事の世界に入ってしまう。第一、三人組の顔を覚えているのに警察に届けなかった本間は社会人として失格で、これを小市民の性として済ませている作者の倫理感覚が疑われる。その上、この直後に本間は十津川と会ったのに、何も打明けないとは常軌を逸している。そして、松田が殺される。松田も三人組も本間のケイタイに電話を掛けているのに(少なくても可能性はあるのに)、何故十津川は通話記録を調べないのか ? イライラする展開である。普通なら、ここで話は終っている所だろう。しかも、本間は恐喝の反動とは言え、三人組の一人を殺してしまう。もう、滅茶苦茶な展開である。その後も、十津川達の当てずっぽうな捜査、本間の妻の暴力による流産、本間の復讐計画、と安易極まりない展開。常の如く、十津川は事件の解決に役立たない。本当にミステリを書く意志があるのか否か疑問に思う。「悪夢」を見たのは、本書を読んだ私である。 通勤快速と言う身近な題材を扱いながら、日常感覚と遊離してしまった唖然とする程の駄作。 | ||||
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主人公の本間は八王子にマイホームを建てたばかりのサラリーマンで、中央線通勤快速を使って通勤する。作品に相応しく鉄道模型造りが趣味。一方、通勤仲間の中村は空手の経験を持つ腕自慢。ある日、車中の揉め事の仲裁に入った中村は八王子で三人の男に絡まれる。数日後、本間は中村の死体発見のニュースを聞くが、係わり合いを恐れて沈黙を守る。そして突然、謎の女から詰問の電話を受ける。呼応するように、十津川が本間宅を訪ねる。松田と言う女も本間の会社を訪ねる。 ここまでは我慢出来る。だが、本間が偶々入ったバーで三人組の一人と出くわすとは偶然が過ぎて、物語が絵空事の世界に入ってしまう。第一、三人組の顔を覚えているのに警察に届けなかった本間は社会人として失格で、これを小市民の性として済ませている作者の倫理感覚が疑われる。その上、この直後に本間は十津川と会ったのに、何も打明けないとは常軌を逸している。そして、松田が殺される。松田も三人組も本間のケイタイに電話を掛けているのに(少なくても可能性はあるのに)、何故十津川は通話記録を調べないのか ? イライラする展開である。普通なら、ここで話は終っている所だろう。しかも、本間は恐喝の反動とは言え、三人組の一人を殺してしまう。もう、滅茶苦茶な展開である。その後も、十津川達の当てずっぽうな捜査、本間の妻の暴力による流産、本間の復讐計画、と安易極まりない展開。常の如く、十津川は事件の解決に役立たない。本当にミステリを書く意志があるのか否か疑問に思う。「悪夢」を見たのは、本書を読んだ私である。 通勤快速と言う身近な題材を扱いながら、日常感覚と遊離してしまった唖然とする程の駄作。 | ||||
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