鼓作りの男が想い焦がれた女性へ、嫁ぐ時に贈った自作の鼓。その音色は尋常とは違い、皆を驚かせた。

裁きの果ての犯罪悲喜劇。ノンフィクション・ノベルから怪奇幻想ロマンへの軌跡をたどる!『ぷろふいる』時代の作品を初集成。

わたしは普通の私立探偵だ。ときおり、事件に関わる人物が放つオーラが見えたり予知夢を見たりすることを除けば。

東京都内で連続爆弾テロが発生。犯人は前代未聞のテロ事件で逮捕されている教祖の釈放を要求してきた。

お台場にあるテレビ局が、72時間テレビ生本番の最中に、正体不明のグループにのっとられた。劇場型犯罪に翻弄される警察。

胸をえぐりとられた人妻の水死体！乳房に隠された秘密とは何か？被害者は31歳の人妻だった…。

安政五年、井伊直弼に謀られ、南津和野藩士五十一人と、美しく才気溢れる姫・美雪が脱出不可能な絖神岳山頂に幽閉された。

三十代の若さで事業に成功し、誰もが憧れる優雅な生活をおくる麻生陶子。

銃器ブローカーに発砲されたため、相手を半殺しにしたことで過剰防衛として三カ月の停職となった警視庁の風見竜次は、捜査一課特命遊撃班に異動となる。

かつて売買されたひとつの卵子が、16年後、殺人鬼に成長していた。凄惨な現場に残された「VS」の文字に秘められた謎とは―。

三件の幼女誘拐殺人が起きた。ある被害者の死体は〈並べられて〉いた。

女はひびわれた世界をさまよい少年はタブーの森へ踏みいった。過去から未来(チェルノブイリ・六ケ所村)へ悲劇は進むのか。

青森から大阪まで。日本海沿いをひた走る寝台特急で専務車掌が絞殺された。

神奈川県の相模湖畔で交通関係の業界紙の社長が殺された。

錦市場で浪人の襲撃を受けたものの、なんとか切り抜けた東城鷹矢。禁裏付として公家を監察し、朝廷の弱みを握れ-―。

完全犯罪も、この二人はだませない。若き社会学者と死者見る少女の事件録 「過去をやり直すことはできない。

ときは文政、ところは江戸。武家の娘・志乃は、歌舞伎を知らないままに役者のもとへ嫁ぐ。

クラスの女王に媚を売り、カースト底辺はイジり倒す。それが殺された人気教師の素顔だった。

下り酒問屋『丹波屋』のおかみ・お喜和は夫の死後、その美貌を武器に大店を切り盛りしていた。

九歳の少年ルークは“悪魔の子”だった。これまで自分の弟や幼児を刃物でめった刺しにして殺していた。

中学二年の木嶋夕子は悩んでいた。常に優先される姉と、我慢をする自分。

天明の飢饉に苦しんだ津軽藩からの石高上げ願いに、奥右筆組頭立花併右衛門はロシアとの密貿易を疑う。

彼らの武器は知恵とトリック。世界の平和を賭けて、覇権国家をダマしきれ! コロナ禍で欧米の影響力が低下した近未来。

将軍家綱のお髷番にして寵臣深室賢治郎は 館林徳川家の黒鍬者に襲われるが、返り討ち に。

せつないことさえ楽しくて。この街は心をかきたてる。

鬼才・甲田学人が描く、新たな学園心霊ファンタジー! 少女失踪の心霊事件以降、ロザリア・サークルの代表・守屋真央のもとで「交霊会」の手伝いをすることになった柳瞳佳。

Everyone knew the kind of girl Jean Timberlake was -- ask anybody in the sleepy surf town of Floral Beach and they'd say

誤配された一通の封筒が若き総会屋・井田を事件に巻き込んだ。配達人は殺され、本来の受取人は謎の自殺を遂げていた。

金沢のひがし茶屋街で人気を誇った芸妓・なつ江が殺された。

高校三年のとき、芸能プロダクションにスカウトされた胡桃沢ひろ子は、歌やドラマに引っ張りだこの新人アイドル。

ガーデン殺人事件を解決して一息ついたファイロ・ヴァンスのもとへ、奇怪な誘事件の知らせがとどく。

私たちの中にアンドロイドがいると仮定しましょう。もっとも人間からかけ離れているのは、だれ?―二年前の初夏、中学校の屋上。

往年の大女優、浄明寺洋子は四十五歳。しかし、いまだに三十代半ばの美貌を保っている。

綜合企業・明日興産会長・小中大成の信条は、『人の行く裏に道あり花の山』、である。

母と姉が白昼、惨殺された。逃げるのが面倒だからと逮捕されたのは、少年だった。

仙台の下級藩士の家に生まれ、江戸で学問を積むためには、逐電するしかなかった玉虫左太夫。

武士を捨て、飴売りとなった三左。腕が立ち、肝も据わり、頼りになる。

夏休み直前、高2の泪（るい）のもとに、わだかまりがあるまま別れた中学時代の親友から手紙が届く。

武器密売人がホテルの一室で射殺されていた。死体の脇にころがっていた酒瓶と一冊の本。

短大生のギャル3人―スパイ志望の志乃。セックスに狂いたい美加。

北前船が着き、米相場が開かれていた北の湊。銭と汗の匂いのする町を舞台に、運命に翻弄されながらも、しなやかに生き抜く人々。

老中水野による天保の改革で、無届けの抱屋敷は厳しく取り締まられ百姓地になる一方、大名・旗本の拝領屋敷交換という相対替がさかんに行われた。

2026年暮れ、雪のウィーン。新聞記者のシャーキーは、偶然知りあった男の事故死をその妻から知らされた。

1回抽鉄をひくと120発の弾丸が1分間に発射される。―国防総省が開発したマシンガンMG5。

天明六年。

“おけら”を読んで、笑福開運！ 老夫婦の絆、商人の心得、若武者の恋、男の友情。

あらゆる可能性に胸はずませ、ときめかせ東京へ集まってくる、ギャルたち。

土地の値上がりで、期せずして億万長者になってしまった石島家では、税金対策に頭を痛めていた。

山田財閥の会長・山田光太は75歳。

ベテラン刑事の父親に反発しながらも、同じ道を歩む息子の夏輝。

劇場内のボックス席で、バレエ団のワンマンオーナーが殺された。そして、殺害時の状況から犯行が可能な人物は一人に絞られた。

外交官であった能垂伯爵を父に、フランス人を母にもったヒネモス・のたり氏は、パリの下町に40年も住む売れない画家だ。

銀座で働くホステスにもピンからキリまである。

精神を病んだ犯罪者のための病院で女性患者が謎のメッセージを残し、姿を消した。

脱走した米兵の惨殺死体が日本海岸で発見された。それがすべての発端だった…。

お願い、わたしの生物学上の父を探して―。閑散としたオフィスに突然飛び込んできた少女にサムスンは面食らった。

吉本紀子の義母がカバン詰めの死体となって発見された!死の直前の義母・静枝の呟き、福井県秋津村役場からの葉書、静岡県浜松市で診察を受けた眼科医院…一見無関係な義母の言動をたどるうち、紀子は過去の忌まわしい事件と、ある男性の名を探りあてる。

わたしヘザー・ウェルズ。元アイドル歌手で今や学生寮の副寮母。

若い女性が指を潰され、絞殺されるという事件が相次いで起きた。

零下三十度のモスクワの街頭で一人の男が爆死した。六十年前、その男・高村平介は独りソビエトへ留学した身だった。

東京近郊にある赤修台第一病院の中庭で准看護婦の堀川映子が死体で発見された。

体育館に残された二つの画鋲。それが事件の鍵を握る―。

第六回鮎川賞(佳作)作家が読者に仕掛けた大魔術―。

“天才ジャズ・ピアニスト”と賞讃されながら、麻薬の揉めごとからヤクザに左手首を切断された男、風間四郎。

仕立職人・富田銀蔵(銀次)は、店に習いに来る娘とわりない仲となり、所帯をもつ約束をする。

「わが艦隊は東洋一の無敵艦隊だ。

25歳のサラリーマン秋葉誠一。端正なマスクで育ちが良く独身。

時は幕末の動乱期。御蔵島にアメリカの商船が漂着した。

アンのジェイシャへの恋心は募るばかりだった。

大学教授にして推理作家の富井は、ドイツの修道院に妻と共に招かれた。

旧弊な因襲と封建的人脈にとらわれた山峡の都市・平野に、喧噪と猥雑のまち新宿を追われ流れついたはみ出し刑事・沖竜介。

傷心の妖狐高校生。沢崎瞬太の夏休みは今年も補習とともに始まった。

イヒカはさまよいこんだ深山で一人の少年と出会う。少年はババと名乗る女によって、ずっと山に閉じこめられて生きてきた。

英国最大の避暑地ブライトン。光学器械店を営むモスクロップは、海岸でゼナという女性に一目惚れし、やがて彼女と近づきになる。

カナダ南西部にある風光明媚な島、ヴァンクーヴァー島。

19世紀末ロンドン。テムズ河で水遊びをしていた女学生ハリエットはボートに乗った三人の男と犬を目撃した。

突然、片目の視力を失ってしまった推理作家・火渡雅は、ある宗教団体の教祖と出会う。彼の身に続々と起こる異様な偶然の連鎖。

出版社を経営するエドガー・ブラッカーが放火により殺された。

取調室で被疑者死亡事件を起こした男性刑事、瀬川文秋。物心つく前に親に捨てられ孤独に生きてきた女性刑事、功刀沙矢子。

自分と同姓同名の人間の死亡記事を見つけた朝、「私」こと大道寺勉の運命の歯車は回り始めた。―かつて私を捨てた母との再会。

映画脚本の基礎を確立した、ハリウッドの大物ゴードン・キャントウェルの邸宅で、月例パーティが催された。

人形様の祟りなのか? 岡山県人形村で次々と起こる殺人事件。

ショッキングな放火殺人の犯人はいったい誰なのか、事件解決までの顛末にからんで、主人公が勤める児童相談所に持ち込まれる児童保護・福祉業務のエピソードが展開していくドラマティックサスペンス。