隠居宗五郎



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初公開日(参考)2009年05月
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長編小説

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隠居宗五郎: 鎌倉河岸捕物控14の巻 (ハルキ文庫 さ 8-28 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 14の巻)

2009年05月01日 隠居宗五郎: 鎌倉河岸捕物控14の巻 (ハルキ文庫 さ 8-28 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 14の巻)

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No.3:
(4pt)

宗五郎が引退かと

宗五郎が引退かと思わせる題材だが、やはり金座裏の親分は、まだまだ宗五郎だと思わせる内容です。
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4758434107
No.2:
(4pt)

嵌ってしまいました

嵌ってしまいました。何気なく読んでいくうちに病みつきに。
結果は何となく解るのだが、爽快な後味がよろしい。
隠居宗五郎: 鎌倉河岸捕物控14の巻 (ハルキ文庫 さ 8-28 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 14の巻)Amazon書評・レビュー:隠居宗五郎: 鎌倉河岸捕物控14の巻 (ハルキ文庫 さ 8-28 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 14の巻)より
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No.1:
(3pt)

時代小説の粗捜し、(14)やっぱり江戸の水路に土地勘がない

前作までと違い、この『隠居宗五郎』では、第1話から第5話までのストリーが5本、ほぼ独立している。このほうが話の運びもピタリ決まって、ずっと流れがスムースになった。
  これまでは、文庫本1冊を通した長編ストリーを縦糸に、短編4〜5本を横糸に組合せて織込むという、きわめて技巧的なスタイルのプロットで物語りが展開してきたが、決して成功しているとは言い難く、このほうが無理していないぶん、ありきたりだが、却って成功したといえるだろう。
  さて、シリーズ1冊目、『橘花の仇』から続けてきた『鎌倉河岸捕物控』の時代考証。
  本書『隠居宗五郎』第1話の中で、武州川越十五万石・松平家の奥方様が、『殿様、奥も豊島屋の田楽を食しとうございます……』っての。この言葉使い、お大名の奥方さまらしい気品がなくて、まるで戴けない。お大名や諸大夫成りした高級旗本の奥方さまが、ご自身をつかまえて仰るときは、普通「妾(わらわ)」というよね。「殿様」のほうも奥方さまが呼びかけるさいは「御前(ごぜん)」だし。
  「御前、妾も豊島屋の田楽を嗜んでみとうございます」くらいなら、まあ最低の線で納得かな。
  もちろん、お大名の奥方さまが、田楽なんぞ食べにノコノコ街場にお出ましになるなんて、実際にはあり得る話ではない(お屋敷に料理人を呼寄せて供させるか、でなければ、お屋敷の賄い方を派遣して作り方を習得させることになる)。しかし、どんなに有得ない設定でも、フィクションと承知で作家さんが創作したってところは、この粗捜しのターゲットにはならない。あくまで作家さんの勘違いや迂っかりミス、江戸時代の社会的仕組みや慣習に対する不勉強から来た誤解が対象であって、ドラマなんかに喩えると、配役の善し悪しなんかは、この粗捜しの対象にしないけれど、科白の言葉使いが変ちくりんだとか、大道具や小道具の扱いが間違っているとかってのが俎上に載るってことになるわけね。
  それと、前から、ずっと気になっていたんだけど、金座裏の宗五郎親分さん、自分を「わし」とか「わっしら」っていうの口癖だけど、親分さんって、関西出身なのかなぁ? 
  江戸っ子なら、まず、「おれ」か「おいら」、「あっし」ってところ。女性なら「あたい」、ふつう町人なら男女とも「あたし」で、相手が目上なら、「てまえ」ってところだね。三下やくざだって「てまえ生国と発っしますは…」ってやってるでしょ。ただし「お手前」や「てめえ」は二人称で一人称ではない。ためしに寄席に行って落語でも講談でも聞いてご覧なさい。自分を「わし」とか「わっし」なんていう江戸っ子なんか、どこにも出てこやしないよ。
  ところで読者諸賢にクイズを1つ。公方さま(将軍)は一人称で、ご自身を何て呼んだか? 
  テレビドラマ、『暴れん坊将軍』では「そのほう、余の顔を見忘れたか」ってやっているけど、あれは、まったく脚本家の思い違いなんだそうで、幕末の記録によると本当は『身共(みども)』と仰ったんだそうだわ。千代田のお城の公方様って、ずいぶん謙虚な言い廻しを使ったんだね。
  第2話、『彦四郎の漕ぐ猪牙舟は、里の人がどんどんとよぶ船河原橋を抜けて、龍慶橋、中橋を潜っていくと、長さ八間幅二間一尺ほどの石切橋……』ってのは拙かったねぇ。
  なぜ、船河原橋あたりを「里の人がどんどんとよぶ」のか? てーと、この橋のところに人の背丈くらい、ちょいとした洗い堰があって、水音が太鼓を叩く「どんどん」という音を連想させたからなんだって。ほんとかいなと思うけれど、本当。
  神田川を遡って船河原橋で江戸城外濠と分かれる本流のほう、関口村の神田上水の取水口「大洗堰」あたりまでを「江戸川(公式に「神田川」とされたのは昭和40年)」と言ったが、この川筋、この「どんどん」の洗い堰が障害物になって、この先へは舟が入らなかった(現在、この洗い堰は河川改修のために「大曲」の手前にある)。なぜ、こんなところに堰が設けてあったかといえば、いまのJR中央線の飯田橋駅のま横、新宿区揚場町まで荷舟を入れるために、神田川の水面を東京湾の水位と同じに掘り下げてあったんで、外濠のここんところまで水位が日々東京湾の干満の影響を受けたのね。それで、この「どんどん」の堰で江戸川のほうに海水を俎上させないようブロックしていたってわけ。
  ねぇ〜、彦四郎さん、困っちゃうよねぇ。「江戸川」を「舟で行く」って無理いわれても。
  それでも、ほかは随分と間違いが直ってきたね。
  こちとらの楽しみ、この『鎌倉河岸捕物控』のアラ探しっての、先行き、これじゃ楽しみ減っちゃうかもな。
  追注.) TVドラマ『まっつぐ』、チラッと見せてもらったわ。けど、「松平健」さん演じるところの「宗五郎親分」、ちゃんと自分を「あっし」と言ってるね。さすが時代考証に煩いNHKらしいや。
 やっぱり変だよ、「わし」「わっし」ってのは。江戸っ子の言葉使いじゃないもんね。

鎌倉河岸捕物控(15)、『夢の夢』に続く
隠居宗五郎: 鎌倉河岸捕物控14の巻 (ハルキ文庫 さ 8-28 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 14の巻)Amazon書評・レビュー:隠居宗五郎: 鎌倉河岸捕物控14の巻 (ハルキ文庫 さ 8-28 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 14の巻)より
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