見渡す限りの砂塵。傍らの突撃銃と残骸になった軍用ヘリ。

部署を異動し、海外から持ち込まれる規制薬物の取り締り担当となった彩は、中国から密輸された大量の覚せい剤の摘発に乗り出す。

交通事故で死亡した親子の死体がいつのまにか遺体安置所から消え失せた―誰かの悪戯だろうと報じる新聞記事を、不気味な予感とともにうけとめた人々がいた。

人気ユーチューバーの大学生三人が、投身自殺した。

人が消えていく―それは長野、新潟、カリフォルニアで相次ぎ起こった。

恐怖をかきたてる現象は、日常の何気ない空間に潜んでいる―。

ふたりぼっち。安住の星を探して、ワタリとリドリーの旅は今日も続く。

常夏の南カリフォルニア、ロサンジェルス郊外、太平洋の青い波に洗われるマリブ海浜に、背中から心臓を射ちぬかれた若い女の死体が発見された。

東京青梅で発見された会社役員の他殺体は、奇妙なことに虚無僧姿だった。

大学に入学して二度目の冬。葵は家頭邸で、円生の作品の展覧会をすることになった。

魅惑の、しかし血と因縁にまみれた宝石の数々、ブレイディング・コレクション。

京都博物館所蔵の国宝級の仏像が、盗まれる事件が発生した。

前作『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』でミステリー界に衝撃のデビューを果たした赤ずきんに相棒ができました。

膨大な負債を抱える日本最大のスーパー・ケイユーの関西総本部長・村瀬はリストラの危機にあった。

銀座のクラブの客で、国から研究開発費が出るほど注目されていた新進学者・森中が首を斬られ殺された。凶器は特殊な刃物。

雄大な桜島を一望する鹿児島市の城山公園で、若い女性の他殺死体が発見された。

教え子を殺された男の、ゼロからの闘い 再開発、連続殺人に揺れる港町に漂う孤独と絆。苦みを知る心に響くストレートな感動。

探偵を夢見る女の子・宇佐美操。

27年前の悲劇の恋が 二人をめぐり逢わせる―― 祖母の遺言で訪れた地には、憎しみと因縁が渦巻いていた。

長野県別所温泉近くの塩田平で、中年の男が殺された。男の手には、無名の画家尾藤晩霞の掛け軸が握られていた。

夜の隅田公園で若い男が刺殺された。

奈良・東大寺二月堂のお水取りの夜。

日本最大の華道流派・烏丸流。

モンモランシーは崖っぷちにいた。

あの街灯を壊してほしい―。

かつて子どもだった すべての大人たちへ。郵便配達人・時任は、階段島での生活を気に入っていた。

河合瞳子が大阪郊外のホテル七階から飛び降りた。周囲を魅了した彼女の突然の死。

地方都市の大学で起きた異変。浮気を重ねた男たちが次々に不審な死を遂げた。

冬の北海道から「花まつりを見に行きます」という絵ハガキを遺して死んだ姉。上着のポケットには一匹の蜂の死骸が…。

地下鉄道の特殊な構造が生む無気味な闇の中で、恐怖が交叉する！ 　東京の原宿、午前四時。

マンション地下一階のコインランドリー、その乾燥機の中に女児の死体が遺棄されていた 　毛糸の焦げるような厭な臭いに、女は一台だけ動いている乾燥機の方へ近づいていった。

警視庁特殊捜査室勤務で、幽霊の事情聴取担当の柏木警部補は、コンビニで強盗に遭遇、人質になってしまう。

「このミス」大賞作家が描く 異色のミステリー群像劇 「死ぬかもしれませんが、召し上がりますか？」噂の料理をめぐって、人間の底なしの欲望が交錯する。

祖母が遺した古い家に女が四人、私たちは共同生活を始めた。糸を染め、機を織り、庭に生い茂る草が食卓にのる。

ドートマンダーにとっては不愉快きわまりない仕事だった。

目明しにはまかせておけぬ。男伊達の弥平治と無名時代の河竹黙阿弥、幕末、江戸に続発する難事件の謎をとく。

競馬場に隠された闇。勝負の裏に潜む真実とは？ 明治時代の横浜、競馬場を舞台にした歴史ミステリー。

あの男、許さない!―結婚記念旅行の途上、夜の海に突き落とされた女、ジョーイ。

「産みたくない」と、突然言い出した妊婦。最近まで、生まれてくる子供との生活を楽しみにしていた彼女に、何があったのか…。

米ミステリ界最上のユーモアとと最強の怪人物造型を誇るベストセラー作家、それがカール・ハイアセンだ。本書がその最新作。

「リリーはいるか?」引っ越してきたばかりのピアスのもとに、間違い電話が次々にかかってきた。

すべて新訳で、初訳作品も多数収録。オー・ヘンリーが甦った。

愛する人との内縁関係を貫いた曾祖母、族のヘツドの子どもを16歳で産んだ祖母、理想の家庭像に邁進しすぎる母という、強烈な女系家族に育つ女子高生の若菜は、自分のキャラのなさに悩んでいた。

ほろびゆく世界の救世主にまだ11歳の少年が選ばれた。気弱な少年イーサンは野球の試合でいつもエラーばかりしていた。

まいった。大学教授で作家のグレイディは危機に瀕していた。

スターリン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミドフは、あるスパイ容疑者の拘束に成功する。

昭和20年初頭、探偵小説好きの青年が上等水兵として、軽巡洋艦「橿原」に乗船した。

亡き画家は、夫である以前に彼女にとっての神なのかもしれない。

友人の夫と過ごした一晩。あの夜の記憶がいま鮮やかに甦る。

温泉もない、名所があるわけでもない、嫁のきてもない。観光客の途絶えた過疎の町、駒木野。

著名な女流作家・大原鳳月が死んだ。

忍冬(すいかずら)ハイネは、学校と人ごみが苦手だけど、 人の心を読むのが得意で、ウソを見抜くことができちゃう女の子。

その子の眼に光が宿るのは、施設で飼っている豚の世話をする時だけだった。そして、食用とするためにその豚が連れ去られた時…。

姉小路久美子の職業は結婚詐欺師。美貌と抜群のプロポーションに目がくらんだカモから合法的に金を巻き上げていく。

撮影時点の四年前に亡くなっていた同級生が写りこんだ古い写真。

その町は、北海道の北部・天塩川の中流域にあった。明治の初期、農業を営む者は皆無の、不毛地帯であった。

男は恋人を奪った友人を殺した。目撃者は友人の飼い犬だけ。

「はんにんは、きょうと…」。京扇子の老舗『扇美堂』の職人が謎の言葉を遺して殺された。

シェイクスピアの戯曲〈マクベス〉上演中に起きる不可解な事件。 容疑者は関係者のみ。

「憶えてるよ」僕は正気を取り戻した。

被害者は、二度死んだ男。 富豪の凍死体／全身血まみれの女。

猟区管理官ジョー・ピケットの盟友ネイトのもとへ、政府の男たちが人質を取って現れた。

四十年前に殺人を犯し、ネヴァダ砂漠に消えた祖父を捜して―私立探偵ロスの許を訪れた美しい娼婦の依頼は、雲を掴むような話だった。

人間の妄想を取り扱うエフ博士の妄想銀行は大繁盛! しかし博士は、彼を思う女からとった妄想を、自分の愛する女性にと……。

妊娠22週目の胎児の卵巣に存在す̈

ラスヴェガスの路上で娼婦と行為中、男が射殺された―捜査を始めたストライド刑事は、事件前に被害者の変態的なセックス映像がネット上に流出していた事実を知る。

昭和二十二年、自ら作り出した花にとり憑かれ密室で変死した鬼才、塘松流先代家元・芦田挿花。

死体が移動。奇想天外なトリックと驚天動地の仕掛けとは。

極度に発達した“メディア”が支配し、現実と疑似現実が錯綜する近未来都市・東京では、麻薬テクに溺れ、罪悪感をなくした若者たちが犯罪を繰り返していた…。

1965年、幼いフラニーの洗礼式で彼女の母と警察官の男が恋に落ちたことから、二つの家族は一つになった。

桑名十一万石の若殿、松平千代三郎。

加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。

東南アジア大規模開発プロジェクトの背後にそひむ謎の計画とは。

一九三〇年、昭和大不況の年に、横山エンタツと花菱アチャコの二人の芸人がコンビを結成。漫才師エンタツアチャコの誕生である。

ぼくはビーグル犬のシシマルである。いささか放浪癖があるが、ただのビーグル犬である。

1957年のパリは、デイヴィッド・ローチェにとって居心地のいいところではなかった。

青山ハイタワー。

大学生になって、アパート「Bコーポ」二〇一号室で一人暮らしをはじめた僕は、入学式の日、彼と出会った。

旅のサーカス団への甘く切ない感傷に我々人類が忘却していた30億年の時間と空間の謎が…。壮大な叙事詩的SF。

十津川の部下西本刑事が、怪しい男につけられているので家まで送って欲しいと、若い女に声をかけられた。

演劇を学ぶ五瀬真理は、二階堂裕子と名のる女から週百万のアルバイトをもちかけられた。

FBI局員ピーターはホワイトハウスの危機管理室で緊急電話を取り次ぐ深夜番。 284晩で入電は1度だけ。

初めて結ばれた夜、恋人の石動良雄はコンビニ・ストアから忽然と姿を消した!唯一の出入口には美代子が待っていたというのに…。

われらはふたりで一人、一人でふたり。われらは民の苦難を救い、また仏道をきわめることもできる。

僕は、彼女の名前を思い出すことが、どうしてもできない。

長野駅前のコーヒーショップで働く砥石華は、忘れ物を届けた縁で、建設会社に勤める矢羽田勝人と知り合う。

5年前に起きた「猫殺し事件」をきっかけに、異世界へ散り散りに飛ばされてしまった魚住二葉たち同級生7人。

40年前、美貌と天才を謳われながら、ヒトラーの愛人、“呪われた建築家”として歴史から抹殺されたジネット・マリス。

復帰直前の沖縄で10億円を積んだ現金輸送トラックが本土からやってきた青年に強奪された!長篇犯罪アクション小説。

わたしは、宮沢和子。みんな、わたしのことをワコってよぶの。