高校時代に恋人を殺害された男は警官の道を選ぶ。立ちふさがる時効の壁を越えることはできるか。

砂糖菓子のように崩れていく―。女はそう形容した。

吸血鬼映画のヒロイン役・白石澪は、相手役の不思議な魅力に惹きつけられてゆく。

七月七日の午後七時、新進作家、坂井正夫が青酸カリによる服毒死を遂げた。

星のふる晩、青年刑事ショーンは川に身を投げようとしている娘を救った。事情を尋ねると、彼女は悲嘆にくれた理由を語る。

月浦魚之進が、殺された兄・波之進。の跡を継いで、同心になった。

年に一度、秘密の会を催す男たちの集まり「三十一人の会」。

化け猫、河童、そして山姥―― 狂気に塗れた苦界を生き抜く女と、化生の者どもが織りなす怪奇譚。

人を不幸にしない名探偵を目指す大学生・志希が出会ったのは、 自らを魔法使いと信じる女性だった。

赤ちゃんの誘拐事件が発生!おまけに犯人が死体で発見された。

昔バンドマンだった父は急に「瀬田の唐橋が見たい」と娘の路子に言いおいて大津に旅立った。

川越市にある古い木造アパート「浪漫荘」。

毒舌ホラー作家・岩井志麻子×暴走漫画家・西原理恵子、初の共著！ “人生・友情・性欲”抱腹絶倒エッセイ＆イラスト集 名ホラー作家にして“エロスの女王”でもある岩井志麻子が、身のまわりで起きるエロ事件をつづった赤裸々エッセイに、親友の漫画家・西原理恵子が１コマ

ダルジール警視は窓から目撃した光景に愕然とした。男が銃を手に女に迫っていたのだ。

密猟者と伝承の土地、瑞々しく緑深い米国深南部へようこそ。

北海道天塩山麓の開拓村を突然恐怖の渦に巻込んだ一頭の羆の出現!　 日本獣害史上最大の惨事は大正4年12月に起った。

理系部活×日常の謎、第二弾。さあ、青春のフィールドワークへ。

何の自覚症状もなく発見された胸部の白い影ー強い絆で結ばれた働き盛りの弟を突然襲った癌にたじろぐ「私」。

美少女幽霊・小風を助け出すため、夜の江戸城に乗り込もうとした伸吉は、閻魔大王の力で生きながらにしてあの世へ送られた。

本所深川で幽霊と暮らす新吉の前に、道士服を着た行き倒れ寸前の男の幽霊が現れる。

些細なスピード違反が、引っ越してきた平凡な男が、突如として日常を切り裂き恐怖に染める! 「激突!」「地球最後の男」など、ホラー、SFの名手である著者が、魅力を存分に発揮した13の物語。

謎の火付け騒ぎと幼子が攫われる事件が同時に起こり、本所深川は大混乱。

信州の山荘で、鍵の掛かった密室状態の部屋から会社社長の遺体が発見された。

望まぬが斬らねばならぬ。相手はオオカミの化身…。

ある日、貧乏寺子屋の師匠・伸吉の前に、雨でもないのに赤い唐傘を差し、肩に小カラスを乗せた、無愛想な美少女「小風」が現れた。

舞台はワシントンＤＣの閑静な住宅街。

浅虫温泉で豪遊した観光客の一人が定山渓で射殺体となって発見され、もう一人が消息を絶った。

巨きな金しか奪わない盗人の嵐丸と凄腕の女同業者・麻耶は、堺の商人が一乗谷の朝倉家に売ろうとしている高価な茶器に目をつける。

えっ!私が、フルマラソン!?いつのまにか大手新聞社主催のマラソン大会にエントリーされてしまった女子大生・亜由美。

熱海警察署刑事課の組織暴力担当の刑事・住田航の相勤者として、県警本部から國貞智宏が赴任してきた。

売れないミステリー作家の冷泉彰成は、弟子の久高享に創作テクニックを仕込みながら、執筆を続ける日々を送っていた。

NY近郊に住む映画批評家のミッチ・バーガー。彼はピンク色の奇抜な家に住む高名な現代芸術家と知り合い、交遊を深めていた。

エブリスタ×宝島社の『この文庫がすごい！』大賞の受賞作。

仮装行列でにぎわうハロウィンの夜。横浜本牧の覚醒剤取引を急襲した麻薬取締官6名を含む10人が短機関銃で殺戮される。

「まるっきり歯ごたえのない推理ですわ!」 毒舌名探偵が、美人女将として帰ってきた! 本屋大賞受賞『謎解きはディナーのあとで』著者による、本格ユーモアミステリー! 猟奇的殺人 vs. 料理的推理!? 二代目安楽ヨリ子、手料理をふるまい、難事件の謎を解く

芸能界に確固たる地位を築いた大歌手、橘百合子。

見知らぬ男から完全犯罪殺人の方法を囁かれた坂田陽三。彼は酔った勢いで上司の藤田を殺したいと洩らす。

深夜の代々木公園で女性が火達磨になって死んだ。彼女はビデオジャーナリストで、ある山村に頻繁に取材 に行っていた。

「沙高樓へようこそ」女装オーナーの言葉で、今宵もめくるめく百物語が始まる。

底辺女子が人生逆転!?　不遇な家庭に育った17才のユキが、子供を持ちたい人々と貧困女性を救う“代理母ビジネス”の賭けに出る。

阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件と未曾有の災厄が相次いだ一年、 戦後五十年かけてこの国が築き上げたあらゆる秩序が崩れ去っていく……。

スタンフォード校長は頭をかかえていた。

史上初の女性陰陽師として、鑑識技術を活かし、兄の朔也とともに怪異が絡んだ不可思議な事件を解決に導いた詠美。

怪異か、人間の仕業か? 怪事件の真相を「視る」 明治三十九年。結界都市・帝都近郊の川から風変りな死体が上がった。

奪われた愛しい人の名誉はわたくしが総て取り戻す！　お前たちだけは絶対に許さないーー。

鎌倉で孤独な日々を送る岡田育代。

ある夏の日に突然、かつての恋人から遺産のゆくえを託された若妻エディパは茫然と立ちすくむ。

アップルパイ、スープ、カレー、ロールキャベツ、ピザ…… 謎解きのあとは内緒のご褒美タイム 日常に潜む様々な謎を名探偵たちが華麗に解決! 月明りのご褒美タイムにぴったりな、とっておきの美味しいミステリーアンソロジー全5品。

国際的なスパイ事件に巻き込まれた富豪の娘ジェーンは、コスタリカの有力者によって密林の奥地に軟禁されていた。

長距離恋愛中の彼に会いにいくために空港に来たジュリアナは、やはり長距離恋愛中の彼女との婚約パーティーへ向かうところのマイケルと出会う。

法律では裁けずとも、必ず引きずりおろす――。

サラリーマン同様にスーツ姿で9時から5時まで勤めるキースラー氏には、妻にも言えない秘密がある。

空襲ですべてを失った祐輔は、仙台駅北の通称X橋で特攻くずれの彰太と出会う。

夫のジェフに生物学上の息子が?ジェフの息子と主張するその少年は、わたしの人生を大きく変えてしまった。

徐々に活動の成果を認められ始める潜入班。 ある日彼らの元に、似通った内容の調査依頼が複数舞い込む。

歴史小説の第一人者が描く、明治男の一代記。関東大震災、二二六事件、満州国。

「あたしとひぐっちゃん」シリーズ第3弾！ ぴしっ。 するどい音がして、そこにいた人たち全員が動きを止めた。

犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。

服を着たままベッドに横たわる老人は、目と口をあけ、舌を突き出して死んでいた―駆けつけたキャレラには、老人が首吊り自殺をしたように見えたが、第一発見者の娘は自然死だと主張する。

酒に酔った美女の嬌態が招いた悲劇。

医者から老眼適齢期だと言われた。治療法はただひとつ、眼鏡をつくることだという。

コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。

平均体重100キロオーバー!? 元相撲部球児が打って、投げて、食べる! プロ野球選手の小尾は、身に覚えのないドーピング疑惑で球界を追われた。

３３年前ー。群馬県鈴ノ宮町では巨大ダム建設をめぐって、賛成派・反対派が町を二分する壮絶な町長選挙が行われた。

大人気「天久鷹央の推理カルテ」待望のジュニア版が登場！ 肝試しで夜の公園にしのびこんだ小学生のコウタ。

取調室で被疑者死亡事件を起こした男性刑事、瀬川文秋。物心つく前に親に捨てられ孤独に生きてきた女性刑事、功刀沙矢子。

絶対譲れぬ刑事の流儀。

十七歳の美少女アデイラは二十歳も年上の商人バートレットと結婚した。

ちっぽけな探偵事務所を営む私立探偵・烏間壮吾。

今年を代表する謎はこれだ。作家・評論家が厳選した、年に一度の短編傑作選。

しがない私立探偵・烏間壮吾の足元に横たわっているのは、後頭部から血を流した自分自身だった。

吉原会所の裏同心神守幹次郎にして八代目頭取四郎兵衛は、九代目長吏頭に就任した十五歳の浅草弾左衛門に面会した。

涼夏の弟・真一。１６歳の挑戦。

本作の主人公は司法書士事務所のしがない見習い桜田哲。 桜田はかつて最強の取り立て屋として裏社会で恐れられる存在だった。

「あれだ」何時間ぶりかで口を開いたモントーニが言った。

古の大盗賊が起こした事件の真相とは? スタイリッシュ歴史ミステリ。 鎌倉時代、都でつつましく暮らす老侍。

眼窩は深く落ちくぼみ、皮膚が乾ききった三人の少女の遺体。

待てど暮らせど花婿は来ない…。傷心の結婚式を気に病み、自殺をはかったしのぶは記憶喪失に陥ってしまう。

六十代の主婦・雅美は、大谷選手が書いたマンダラチャートを真似て、マス目を埋めてみる。

2022年ロンドン。99歳のジョゼフィーンと97歳のペニーの姉妹はただものではない。

１９世紀末アメリカ。死を求める魔女は、処刑用電気椅子を用いたショーに臨む。

母親は出稼ぎから帰ってきて自殺した。

神様にだって“願い”はある! 神としての引退を望む、知恵の神・久延毘古命。しかし彼の眷属たちはそれに大反対。

平成二十二年（2010年）、ついに約束の時が訪れた。

小鹿の母・多治比文緒が島脱けした！　行方は杳 として知れず、帝は追捕命令を出した。

パリ郊外に住む13歳のクレオ。

霧深いなか、道案内の剛力たちに守られながら、ニザマの地方官僚の姫君ユシャッバとその近衛兵の一行が尾根を渡っていた。

またしても、四十面相が送りつけてきた挑戦状。ねらわれたのはレンブラントの油絵。

謎の連続殺人事件の現場には、いずれも不可解な記号が残されていた。

蔦屋が隠した謎の絵師、写楽の真実とは? 多くの傑作を残し、約10ヵ月で姿を消した「東洲斎写楽」。