外田警部、TGVに乗る
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前に書かれた短編集を下敷きに、長編での倒叙を書いている。悪くはない。今回もコロンボのハードファンでしかも落語大好きじゃないとわからないクスグリが点在しているので、コロンボはいざ知らず落語を知らないと「何言ってんだ」となるだろうね。またダラダラとした中だるみが気になる。公務員改革についての持論は、元東大法学部卒のキャリア官僚である著者の見解だろう。でもそこが小説全体をたるませてしまっているようだ。星5つでもいいんだけど、たるんだ分を差し引いて星4つ。 | ||||
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古野氏の外田警部シリーズの2作目で今回は長編。 架空のフランスを舞台にTGV内で起った大使殺人事件を倒叙形式で描くが、もともとネタが長編を持たせるには苦しく、フランスの薀蓄やTGVの薀蓄でページを埋めている印象である。 前作は短編だからまだ良かったが、長編ではかなり薄味の印象。 捜査過程などはかなり詳細なのだが、イマイチ分かりづらく読者にその緻密さが伝わらない。 何より倒叙としてはこれだけの長編なのに犯人と警部の駆け引きが最後にしかなく、それまでは警部の一方的な捜査を描いているので倒叙らしいサスペンスもあまり盛り上がらない。 力作だがイマイチ倒叙としては面白くない作品となってしまっている。 | ||||
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明治維新の元勲にして巨魁。山縣有朋の直系の血をひく在駐フランス特命全権大使、山縣麗子はその日、リヨンに向かう部下の大野医務官をパリ・リヨン駅まで見送りに来ていた。殺すことを既に決めながら。 見送ったと見せて同じ列車に乗る。 到着先のリヨン・パール・デュー駅では5分間の停車時間があり、最終地点のペラーシュ駅を待たずに98%がいなくなる。列車は空っぽになる。そこで殺せる。 古野作品の共通フォーマットの華族制度、貴族社会の残っているパラレルワールド日本のミステリー。 といっても舞台はフランス、パリとリヨン間を走るTGVを舞台にした、日本の大使館員殺人事件とたまたま休暇の海外旅行で乗り合わせた、愛媛県警外田警部による鉄道ミステリー第二弾。 鉄道ミステリーと言っても犯行の一部始終が描かれる倒叙物で、アリバイ崩しではなく、超人的洞察力ではじめから犯人に目星をつけた外田警部がコロンボのごとく、古畑のごとく、如何に犯人を罠にかけ、決定的供述を引き出すか。 物証が殆どない状況下で如何に犯行の綻びから犯人を決定づけるものを導き出すかの犯人と外田警部の対決物です。 旅行しながら、犯行を可能にするフランスの電車事情や中央集権のフランスと地方分権の日本の警察組織の違いなど列車に乗りながら事件の鍵が描かれ楽しめます。 著者はリヨン大学にいたり、在外公館にもいたことがある警察キャリア官僚でした。 | ||||
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コロンボフォーマットである。 このフォーマットの醍醐味は、刑事が王手をかける、それを見越して犯人が妙手を打つ、さらにそれをも読みきって刑事が王手詰みをかける攻防にある。 この攻防が前作より弱いのだ、ほかの作者であれば満点をつけても良い出来であるが、古野まほろファンとしてあえて一点減点した | ||||
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