平井骸惚此中ニ有リ 其貳
- 平井骸惚此中ニ有リ (5)
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真夏の暑さの中、緋音嬢の誘いで華族の日下子爵の家に招かれた平井家一行。 先だっての当主の病死によって、日下家は現在、家督相続の問題の渦中にあります。 病弱な長男、粗野な次男、陰湿な三男、女ったらしの四男。 当主代行を務める直明氏は、気取ったところもなく先進的な考えの持ち主の人物ですが、 彼こそが「命を狙われている」と緋音嬢に手紙を送ったのが事の発端だったのです。 もとはホテルだった洋館でくつろぐ一行ですが、当の直明氏が不審な自殺を遂げます。 そこから連続殺人事件の幕が上がるのでした。 う〜ん、前回に比べると大正浪漫の情緒があまり感じられなかったのが残念でした。 閉鎖された洋館での事件なので、仕方ないのでしょうけど。 また、ギスギスした兄弟間の人間関係と、あまり気持ちのいいものでなかったのも苦しかったです。 涼嬢と撥音嬢の愛らしさが唯一の救い。 ラノベらしさは少なくなって、よりミステリっぽかったかな。 わりと普通の洋館ミステリという感じじゃないでしょうか。 | ||||
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ミステリとしては有名どころのネタを使っているのし、トリックも前作同様ちょっと こまいものなので、ミステリとして読むといまいち だが雰囲気は悪くないので、前作を楽しめた人ならそれなりに楽しめるだろう ファンなら安心して買える一冊 | ||||
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アイスクリン、洋食、帝国大学、書生さん、リボン、女学校の袴姿。 時代考証が十分でない作品ならば、これらの単語は単に行間を埋める無意味なものだろう。しかし、この作品は読者に大正時代に迷い込ませたような錯覚を覚えさせるほど、よく世界観が構築されている。 作者はあとがきに、下調べが不十分でごまかしのような点がいくつもある、と謙遜していたが、私は本当に吟味された上に書かれた作品だと思う。 作品そのものは第三者の視点で描かれているが、一貫してその視点がぶれることはない。そのため、非常にテンポがよく読みやすい仕上がりとなっている。また、登場人物の台詞部分以外は『講談調』で書かれており、この物語が大正時代であると読者に与える印象を補強している。作者のこの発想には驚かされると同時に、小説の表現の奥深さに舌を巻かせられる。 | ||||
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(;'Д`)ハァハァ とりあえず 概要は1巻のレビューで説明したのだが、今回は2巻のレビューを書かせてもらうとする?! 2巻では・・・落ちぶれた華族の家督を得ようとする兄弟間の醜い争いがテーマである・・・。長男が死亡して・・次から次へと不審死(?)を遂げていく・・・?!!果たして・・・?!これは何を意味するのか?!うほほっ?! | ||||
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前作のクオリティを下げる事なく発行された第二作目。確執と妄執とが絡み合う背景、事件への疾走感、重なっていく謎、そしてパチンと風船が割れるが如く解明されていく謎、最後に明かされる妄執と確執を超えた、怨念と執念。 これは収まりがつくのだろうか?と言った不安は杞憂に終わり、だが終ると同時に人の持つ裏側の醜さを垣間見る事となる。けれど作者がそれを上手く交わし、飽く迄も娯楽作品であり、それ以上でも以下でもない事を文中(一巻)にて宣言している。殺人が行われる前に解決すべきだ、と、本格ミステリ派の方は仰るだろうが、宣言があるとおり、平井骸骨は探偵ではなく、「ミステリ作家」なのだ。 ただ惜しむらくは、今回の鍵となるべき人物であった筈の緋音嬢の活躍が、少なかったのでは?と思われる。毅然とした態度で物事に対峙する緋音嬢は、同性の視点から見て、憧憬の念すら感じるが、もう少し活躍して欲しかった。 けれど読者的な視点から見て、この第二作目も、作者独特の文体、クオリティ、人物心情、全てにおいて素晴らしい。 緋音嬢の活躍が少なかったと言う事で、四つ星である。 | ||||
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