四十年ぶりに復活する鉄道で客車が消える!?たしかに、推理小説には列車が消えるという作品はいろいろあるけれど、これは、現実の事件予告電話なのか?それとも悪戯?しかし、四十二年まえ、婚約者を乗せたままほんとうに客車が消えたのだ、という男性が現れた―つまり、車両

日下千尋が北野天満宮の近くで死体を発見、そして、水谷孝夫もまた、三芳野神社で!一日違いで、二つの神社で起きた殺人事件は、たんなる偶然なのか?しかし、遺留品は、新たなる第三の殺人をほのめかす…。

遠藤由美香は十歳年下の若い夫・彰男を「私の遠藤くん」と呼んで溺愛していた。

事件に巻き込まれ、犯人を射殺したことで大きな心の傷を負い、軽度の神経症に苦しめられている志穂。

美しい利尻富士で、一人の会社員が不審死した。

ロンドン発202便は、飛行機好きの小学生、護送される国際犯罪者など、様々な人々を日本へと運んでいた。

爺さん犬のシェップがとうもろこし倉に近づかないのは、あそこで幽霊を見たことがあるからだよ──アメリカの片田舎にある農村でまことしやかに語られる幽霊譚を少年ふたりがたしかめようとする表題作、川窪に住む謎の存在“せっかちのっそり"が田舎町の高校のフットボール・

いつもヨッパラッテ帰ってきては、いろいろ文句を言うパパ。こんなパパをこらしめようと、悪ガキ同盟はイタズラを計画した。

高校野球部員が不祥事!推理作家・鳥居謙介の母校、Y県達部高校の選手が暴行事件を起こし、甲子園出場が危ないという。

平家ゆかりの四国・徳島で惨劇は始まった。男女5人のグループ旅行で出掛けた祖谷渓で吊橋から転落して男が死んだのだ。

昭和2年、「稚児の剣法」で銀幕にデビューした林長二郎―以後、「永遠の二枚目」として大衆芸能の世界に君臨し、死後、国民栄誉賞に輝いた長谷川一夫はただ観客のためだけに二枚目を演じ続けた。

江戸川乱歩に認められてデビューし、幻想的なミステリーから純文学まで幅広く活躍した名手の短篇を収録した作品集。

鮎子は桜の下で、見知らぬ男性の死体を発見した。男はなぜか鮎子の名前が書かれたメモを持っていた…(「桜の寺殺人事件」)。

初めての恋めいた体験に胸をときめかせる大学一年生の直子。だが、彼女には姉・幸恵の存在が重くのしかかっていた。

夏生は人工呼吸器なしでは生きられない。ある日入院してきた瑞江と、彼女の恋人の双一郎と出会う。

軽井沢フィルを率いる美貌の指揮者・火渡樹理と難病を患う新進画家の緑川弦が出会ったとき、三代にわたり二家を縛る不思議な因縁が露になる。

家老の命で、心ならずも友を斬った鷲尾直十郎は、故郷を捨て、江戸で無為の日々を送っていた。

西新井警察管内萩原公園で発見されたホームレスの焼死体。そして少年の死体に刻印されたアブラムスの文字。

傷ついた犬のように、私は生まれた場所へと這い戻ってきた―ブルックリンの、幸福の物語。

たったひとつの戒律で、“心の平安”を得られるはずだった十人。ここにしかない奇妙な味、ブラックな笑いと恐怖の全十話。

県立吹上高校は教頭も校長もその息子の新任教師も、可愛い女生徒とつきあう体育教師も、事故死した熱心な社会科教師とその妻も、軟式野球部員と監督も、PTAも、生徒会長も、ついでに町の小説教室講師(売れない作家)も、みな過剰な自意識を持てあます、怪しい輩だった。

客の罵声を浴びながらリングに転がる。

「堕天使、占星術、魔術、騙し絵、迷宮、愛死、弦楽」各部屋に悪魔的な意匠をちりばめた館で奏でられる殺人組曲。

ビジネス界の一匹狼たちが情報を武器に、ある者は不審な死を遂げた友の復讐を果たし、ある者は巨大企業の策謀を暴く。

怖さの異なる七ツの怪異がいつしか一本の流れとなって背筋も凍る恐怖と化す!夜中に読むな倉阪ホラー。

一八七六年、モスクワ市内の公園で、衆人監視の中、若い男がロシアン・ルーレットによりピストル自殺を遂げた。

神代恒彦はCIAの非合法員だ。メキシコ保安局の依頼で、ユカタン半島に潜む反体制派の抹殺を受け負った。

気弱な大学生・稲村サトシは、吉沢カレンとの結婚を報告しようと、自宅で母を待っていた。

この惑星では「わたし」という言葉が禁じられている。自己を主張するのは猥褻で卑しむべきことなのだ。

―この物音は、何か可怪(おか)しい。 何かが畳を擦る音、いるはずのない赤ん坊の泣き声。

完全無欠の委員長、羽川翼。阿良々木暦の命の恩人である彼女はゴールデンウィーク初日、一匹の猫に、魅せられた―。

温泉旅行に出かけたエリカたち。

昭和四十年―東京オリンピックが開催された翌年の、厳しい雪の訪れを間近にひかえた十二月初旬のこと。

夫に裏切られたレイチェルは、ロッキーマウンテン国立公園に隣接した叔母の農場でひと夏を過ごすことにした。

南太平洋の上空で小型旅客機が遭難、流されたのは…無人島！？生存者は出張中のサラリーマンと取引先の御曹司、成田離婚直前の新婚夫婦、ボケかけたお祖父ちゃんと孫の少年、そして身元不明な外国人。

地獄絵図を写実的に描くため、「地獄衆」という名のバイオニックモンスターを創造した極道・十束虎之介。

恋人を殺された女子大生の有沙は、自分の手で犯人を突き止めて復讐するために、二人の女、融と菜つみを京都旅行に誘い出す。

刑事のエリザベスは、少女監禁犯を拷問の上で射殺したとして、激しい批判にさらされていた。

〈懐かしい未来〉を舞台に「眠り姫」大捜索が始まる ――吉田篤弘が挑む、かつてない群像劇! 2095年、東京は四半世紀前に建てられた〈壁〉で東西に分断されていた。

その死体は、定規、マイク、さらにフォークとナイフで飾られていた―伝説の演歌歌手月我峰貴雄を讃える記念館スタッフが殺された。

KGB東京駐在部は、バイカルという暗号名をもつ日本人から極秘レポートを入手する。コウノトリでペレストロイカをつぶせ…。

男の人ってウブね―。自分が必要とする時に男をよびよせ、意のままに操る順子…。

警察に失血死と断定された姉の死。

見たところ二十代後半の爽やかな青年・座木(通称ザギ)、茶髪のハイティーン超美形少年・秋、元気一杯な赤毛の男の子リベザル。

西新宿のホテルで元CIAのアメリカ人が殺された。事件の鍵を握る平出組の前岡に迫る鮫島。

「探しに行こうよ、タイムカプセル!」考古学者である父の「遺跡ねつ造」事件で、同じ考古学者となる夢を砕かれた青年・英一。

前巻『とむらい機関車』と共に、戦前探偵文壇に得難い光芒を遺した〈新青年〉切っての本格派、大阪圭吉のベストコレクション。

「我が王国を取り戻すために――」 友との誓いを胸に、少年はいま立ちあがる。

静岡に行ってくれないかな―北海道出張中の牧編集長から電話を受け、緑は単身杵槌村へ取材に赴く。

バーリトゥード形式の総合格闘技トーナメントが間もなく始まる。だが、開幕を前にして、出場者の元に鹿久間源なる男が現れた。

政治家になるためには、いわゆる「地盤」「看板」「カバン」という三つのばんが必要だという。

楽しかった学生生活も、いよいよ終わり―そんな感傷にひたっているわたしたちの前に人間が落ちてきた!?そして、それは、なんとかつて登場した“怪盗シルバーアイ”だった!彼女の切り裂かれた喉から漏れた言葉を手がかりに調査を始めたわたしたちに立ちはだかる数字―16、

東都大学講師・早瀬君男は、人妻・睦子と不倫の関係にあった。

その女は、小雨に洗われた京葉道路に横たわっ ていた──ひき逃げ現場に出くわしたチンピラ 四人と医者ひとり。

妻が旅行で不在のあいだ、実家に戻った作家が、犬の散歩の際に訪れた河原で、のっぺらぼうの奇妙な人形を拾う(「人形」)。

後宮に咲き乱れる恋の謎、 綴ってみせましょう。

画廊を経営する村上康雄は、同じビルの喫茶店で働く斎原茜と恋に陥ち、結婚することになった。

ネブラスカの空港で神父が殺害された。刃物で腹部を一突され、彼がバチカンに運ぶはずだった機密書類が消えた。

春田龍介、中学二年。学業優秀、推理抜群。

特殊部隊の鬼教官として、殊更にこわもてのイメージを保ってきたコワルスキ。

雫石結は、パワーストーン雑貨店「ミネラルズ」でアルバイトをしている女子大生。結の兄は鉱物学者で、極度の石オタク。

山中にひっそりとたたずむ古い洋館―。

ねえ、覚えてる?空から蛇が落ちてきたあの夏の日のことを―本と映画と音楽…それさえあれば幸せだった奇蹟のような時間。

『このミス2017』国内編第1位『涙香迷宮』の竹本健治が贈る軽やかにして深遠なミステリの精華12篇。

八年前、卑劣な罠で新聞記者を追われた畝原は、以来探偵として一人娘の冴香を養ってきた。

１９９５年３月某日。渋谷駅で毒ガス散布事件が発生。

九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。

ゴシップ誌に誹謗記事を書かれた人気作家・三上周司が突然、失踪。その後、半ば白骨化した三上の遺体が京都奥嵯峨で見つかった。

ぬるい言葉はいらない。ギリギリの男たちの生き様に、ただ刮目せよ。

11月の深夜、警察署へ呼び出された私立探偵ビル・スミスは、甥のゲイリーと思わぬ再会を果たす。

クリスマス・イブ。麻衣子と日下くんは、光のネックレスのように輝く、レインボーブリッジを眺めて、うっとり。

恋人が起こした事件の罪を被って二年の刑に服したアーニーが出所したとたん迎えにきた恋人は射殺され、彼が信頼していた男も彼の目前で殺される。

アフリカ帰りの医師・和戸一郎は、札幌にあるホームズ超常科学研究所・所長の河邊鐡臣の助手となった。

空の英雄と讃えられる伝説的な飛行士、ファーガス・オブライエンの元に、復讐を誓う脅迫状が届いた。殺害予告の日はクリスマス。

レオが、アルコール依存症に陥っていることが発覚した。ギタリストを失った“爛漫”は、新たな形態を取り、存続することに。

「世界はぼくたちのものさ！」大志を抱き、五年後の再会と築いた富の分有を約して、世界に旅立った六人の青年たち。

好奇心旺盛な老婦人レイチェル・マードックは、何故か怯えきった姪リリーの頼みで、彼女が住む海辺のリゾート地へと向かった。

秋田市内の公園で男性の絞殺死体が発見された。被害者は東京の印刷会社勤務のサラリーマン。

大阪で、警備員が刺殺され、金庫が破られる凄惨な事件が!逮捕されたのは、前科があり、被害者と顔見知りだった塩川邦夫という男だった。

高3の夏、復讐は突然はじまった。中2時代のクラスメートが、一人また一人と襲われていく…。

若い女性を陵辱のうえ惨殺する異常な事件が東京の各所で発生した。

夏休み。実家の牧場の仕事を手伝う塊太は、一人旅を続けながらまっすぐに生きる直次郎と出会った。

元弁護士の著者ならではの、女性弁護士が奔走する傑作本格推理! 夫の浮気相手にたいして妻が起こした損害賠償請求を受け持つことになった、弁護士の横手皐月。

閑静な住宅街、四階建てフラットの最上階で高齢女性の絞殺死体が発見されたとの報を受け、モーズビー首席警部率いる捜査班は現場に急行した。

神戸で中国料理店「桃源亭」を経営する華僑・陶展文。 福建で育った彼は、若い頃日本に留学して法律を学んだ。

夏休みを利用して与論島へ行ったきり、帰ってこようとしない娘を連れ戻してほしい―大学で民族学を講じる若杉徹は、教え子の父親で不動産会社社長の大河内専造から奇妙な依頼をうけた。

マープルは、かつてともに事件を解決した富豪の死を知る。

穏やかなセント・メアリ・ミードの村にも、都会化の波が押し寄せてきた。新興住宅が作られ、新しい住人がやってくる。

仙台駅ホームに、毎月12月1日正午、和服姿の謎の美女が佇む。彼女は高級クラブ「綾」のママ・早坂みゆき。

取り逃がしそうになった宝石強盗を、警部補尾津航平が無事に取り押さえられたのは、伝説のSP深町杏奈のおかげだった。