ホテル・アイリス

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種別
長編
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あらすじ

1998年07月31日 ホテル・アイリス (幻冬舎文庫)

染みだらけの彼の背中を、私はなめる。腹の皺の間に、汗で湿った脇に、足の裏に、舌を這わせる。私の仕える肉体は醜ければ醜いほどいい。乱暴に操られるただの肉の塊となった時、ようやくその奥から純粋な快感がしみ出してくる…。少女と老人が共有したのは滑稽で淫靡な暗闇の密室そのものだった―芥川賞作家が描く究極のエロティシズム。(「BOOK」データベースより)

評判

ホテル・アイリスの評価:

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ホテル・アイリスの総合評価:

7.81/10点 レビュー 32件。

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No.32
(1pt)

小川洋子にあるまじき俗っぽいエロ本の類い。

小川洋子氏の大ファンの私にとって、初めて失望した小説。いつもは静謐なファンタジックな物語に没入できるのだが、これはまったく異質な小説。「映画化」されるとの帯につられて購入してしまったが、がっかりした。少女が老人によって性(しかもエロ黒)に目覚めさせられる様子が延々と続きうんざりした。こういう物語は小川洋子には書いてほしくなかった。
ホテル・アイリス (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリス (幻冬舎文庫)より
4877286209
No.31
(1pt)

小川洋子にあるまじき俗っぽいエロ本の類い。

小川洋子氏の大ファンの私にとって、初めて失望した小説。いつもは静謐なファンタジックな物語に没入できるのだが、これはまったく異質な小説。「映画化」されるとの帯につられて購入してしまったが、がっかりした。少女が老人によって性(しかもエロ黒)に目覚めさせられる様子が延々と続きうんざりした。こういう物語は小川洋子には書いてほしくなかった。
ホテル・アイリス Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリスより
4054007740
No.30
(5pt)

心の空洞を抱えた少女と老人の交流を描く それでもからりと明るいのが不思議

〇 この作者には珍しく官能描写(それもSMかつロリータ)が豊富だ。作者はすこし遠慮がちにそれでも精一杯念入りに描いているように思う。

〇 この本の紹介文は「SM愛」をずいぶん強調するが、これに騙されてはいけない。作者が描きたかったのは心の闇に潜む非日常の世界で、そこにたまたま官能の世界があったということのように思う。

〇 この小説の着想はこうではなかったか。まず、他から隔絶された老人と少女だけの世界を描こうと思い、それに相応しい舞台として小さな島の一軒家がうかんだ。そこで演じられるのは常軌を逸したエロス。それを必然とするためには、それぞれが心に深い空洞を抱えていなくてはならず、少女は父を喪失し(かつ厭わしい母の存在に苦しめられ)、老人は悲劇的な妻の死に立ち会っていた、という設定とした。パートのおばさんと甥は、物語の進行のために配置された狂言回しだ。

〇 別の文庫本の解説で、川上弘美が「小川洋子がこれまでに書いた長編小説のなかではホテル・アイリスが一番好きだ」と書いていた。たしかに、そうだろうな。
ホテル・アイリス (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリス (幻冬舎文庫)より
4877286209
No.29
(5pt)

心の空洞を抱えた少女と老人の交流を描く それでもからりと明るいのが不思議

〇 この作者には珍しく官能描写(それもSMかつロリータ)が豊富だ。作者はすこし遠慮がちにそれでも精一杯念入りに描いているように思う。

〇 この本の紹介文は「SM愛」をずいぶん強調するが、これに騙されてはいけない。作者が描きたかったのは心の闇に潜む非日常の世界で、そこにたまたま官能の世界があったということのように思う。

〇 この小説の着想はこうではなかったか。まず、他から隔絶された老人と少女だけの世界を描こうと思い、それに相応しい舞台として小さな島の一軒家がうかんだ。そこで演じられるのは常軌を逸したエロス。それを必然とするためには、それぞれが心に深い空洞を抱えていなくてはならず、少女は父を喪失し(かつ厭わしい母の存在に苦しめられ)、老人は悲劇的な妻の死に立ち会っていた、という設定とした。パートのおばさんと甥は、物語の進行のために配置された狂言回しだ。

〇 別の文庫本の解説で、川上弘美が「小川洋子がこれまでに書いた長編小説のなかではホテル・アイリスが一番好きだ」と書いていた。たしかに、そうだろうな。
ホテル・アイリス Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリスより
4054007740
No.28
(4pt)

小川さんにしか描けない世界

母の言う通り忠実に仕事をし、変わらない日常を過ごす娘。過去を抱えて下町の海にやって来た老人。
二人は心の埋められないパズルを二人で存在することでやっと埋められた気がした。
それが人とは違うエロスの世界でも、二人にはそれが必要だったのに。
そんな夢のような二人の世界は儚く終る。その現実感が切なすぎて、しばし呆然としてしまった。
ホテル・アイリス (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ホテル・アイリス (幻冬舎文庫)より
4877286209

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