ホテル・アイリス
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小川洋子氏の大ファンの私にとって、初めて失望した小説。いつもは静謐なファンタジックな物語に没入できるのだが、これはまったく異質な小説。「映画化」されるとの帯につられて購入してしまったが、がっかりした。少女が老人によって性(しかもエロ黒)に目覚めさせられる様子が延々と続きうんざりした。こういう物語は小川洋子には書いてほしくなかった。 | ||||
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〇 この作者には珍しく官能描写(それもSMかつロリータ)が豊富だ。作者はすこし遠慮がちにそれでも精一杯念入りに描いているように思う。 〇 この本の紹介文は「SM愛」をずいぶん強調するが、これに騙されてはいけない。作者が描きたかったのは心の闇に潜む非日常の世界で、そこにたまたま官能の世界があったということのように思う。 〇 この小説の着想はこうではなかったか。まず、他から隔絶された老人と少女だけの世界を描こうと思い、それに相応しい舞台として小さな島の一軒家がうかんだ。そこで演じられるのは常軌を逸したエロス。それを必然とするためには、それぞれが心に深い空洞を抱えていなくてはならず、少女は父を喪失し(かつ厭わしい母の存在に苦しめられ)、老人は悲劇的な妻の死に立ち会っていた、という設定とした。パートのおばさんと甥は、物語の進行のために配置された狂言回しだ。 〇 別の文庫本の解説で、川上弘美が「小川洋子がこれまでに書いた長編小説のなかではホテル・アイリスが一番好きだ」と書いていた。たしかに、そうだろうな。 | ||||
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母の言う通り忠実に仕事をし、変わらない日常を過ごす娘。過去を抱えて下町の海にやって来た老人。 二人は心の埋められないパズルを二人で存在することでやっと埋められた気がした。 それが人とは違うエロスの世界でも、二人にはそれが必要だったのに。 そんな夢のような二人の世界は儚く終る。その現実感が切なすぎて、しばし呆然としてしまった。 | ||||
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「痴人の愛」を読み終えた余波だったのだろうか。 老人の恋愛小説を読みたくなった。 そこで「老人、恋愛、小説」のキーワードで検索した結果、 この本が抽出された次第。 「博士の愛した数式」は映画で観たものの小川さんの作品は 実は初めて読んだ。 あまり調べもせずのさっさとダウンロードして、読み始めたのだが まさかSMとは・・・。 私としては老人のささやかで、そこはかとない恋心を求めていたのだが。 全体的な基調は知的で冷静で静謐。 しかしSM描写に留まらず、女性と老人の登場場面はなにか痛々しく、 読み手である私自身が徐々に精神的な緊縛を覚えた。 老人は私とほぼ同い年なので若い女性への性愛欲望は十分に理 解できるのだが、 17歳の若い女性が、そこへのめり込む心理とは一体何なのか? ~母が毎日、きっちりと髪を結い上げる。彼女はホテルのフロントに座る。 母の言うとおりに生きる~ ホテルでのこの生活が彼女に「M」を受け入れる素地を培ったのだろうか? たしかに泉鏡花の「高野聖」を読んだあとと似たような感覚におそわれたが、 後味はあまりよいものではなかった。 | ||||
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おもしろかったですが、相手が老人なので、私は少女に感情移入できず、興奮もできませんでした。 でも少女と老人の愛は純粋で2人にしかわからないものなのだろうと思います。 SとMの話ですが、少女が髪を切られたりするのは、痛々しく、それでも愛を感じるのかなと疑問に思いましたが、そこはぶっ飛んだ2人の愛の世界なのでしょう。 | ||||
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