(短編集)
インド夜想曲
- 失踪 (242)
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
インド夜想曲の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
インドで行方不明になった知人を探す、というテーマなのに主人公が脈絡もなく旅をしていて、スラムに行ったかと思えば超高級ホテルに泊まったり…煙に巻かれた気分になりました。 誰かと話をする場面でも、お互いの質問に必ずしも答えておらず、話が噛み合っていないのに会話が淡々と続いたりします。 不思議なことに、意味が分からないのに不快にはなりませんでした。まるで夢を見ているような話でした。 最後まで読むと、最初からヒントが示されていたことに気づきます。 薄い本で字も大きいのであっという間に読み終わると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この何気ない旅行記は静かな夜更けに読むべきである。ショパンの夜想曲などを聴きながら読んでいると心は軽くなってこの著者の旅行の同行者となって、著者と同じ匂いを嗅ぎ、同じ触感を感じ、同じ視覚まで共有した気になる。名著であり名訳である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
"これは、不眠の本であるだけでなく、旅の本である。不眠はこの本を書いた人間に属し、旅行は旅をした人間に属している"1984年発表の本書は著者代表作にして映画化もされた、失踪した友人を"探して"インド各地を旅する思索と暗示に満ちたメタフィクショナルな十二の夜の物語。 個人的には主宰した読書会の参加者の方にすすめられて手にとりました。 さて『書くその場において、そして書かれたものにおいては書き手は不在となる』"顔のない作家"フランスのモーリス・ブランショの"夜熟睡しない人間は多かれ少なかれ罪を犯している。彼らはなにをするのか。夜を現存させているのだ。"と意味深な引用の冒頭から始まる本書は、インドで失踪した親友のシャビエルを探して、イタリア人の主人公『僕』がインドに実在する都市、ボンベイ、マドラス、ゴアの3つの都市を訪れる【12のエピソードが約152ページで収録されている】というスタイルで。一見すると(あとがきではないが)"月並な旅行記"と思いきや、散文的でゲーム的【ミステリアスなメタフィクション物語】に仕立てられているわけですが。 イタリア文学の名翻訳者、須賀敦子の訳が素晴らしいこともあるのでしょうが、すらすらと読みすすめることが出来、最後の二章で一応のミステリー的な謎解きもあって【割とあっという間に読み終えた】のですが。ただ、その後に自然とまた最初から再び読み始めてしまう。そんな【不思議な中毒性のある作品】だと感じました。 また、本書で描かれる『インド』は作中に登場する印象的な人物、例えば過去や未来を見通すことが出来る兄、その兄を背負った弟コンビ他があらわすかのように、いかにも【アジア的な神秘さや、混沌に満ちた国】として描かれているのですが。残念ながら未だ未踏の国ですが、急激な経済成長を遂げた現在、比較して【実際の様子はどうなのだろうか?】そんな、ちょっと昔の旅行記的な楽しみもやはりありました。 イタリア現代文学の傑作として、また旅やインド好きな方、あるいはミステリアスな物語が好きな方にもオススメ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どこの書評を見ても大変高評価な本ですが、自分にはそこまで響きませんでした。 序盤のサスペンス的な始まりはおもしろくなりそうな気配を感じたし、 文体からわいてくるにおいや湿度なども素晴らしく、バスの停留所にいる兄弟やスラム、 病院の迷宮のような雰囲気、くしゃくしゃになった巨大なペニスを腹の上にのせている老人など、 部分的には好みの描写も多々ありました。 しかしどうにも会話文になじめず、無機質なやり取りに感じてしまい、 頭にさっぱり入ってこず、自分には物足りませんでした。 描写は本当にすばらしいので、別の作品にも挑戦してみようと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
カオスの国インドにて、主人公が失踪した友人を探して旅をする物語ですが、情景描写が秀逸で、スラム街の独特の匂いや幻想的なインドの夜の雰囲気が伝わってきます。 主人公が、旅の中での出来事を通して自分の内面を探究していくストーリーで、読む人や読んだ時期によって様々な解釈ができる奥深い小説です。 映画化もされているので、小説が気に入った方はそちらもオススメです。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 41件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|