(短編集)
掌に眠る舞台
- バレエ (19)
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舞台で演じられる物語に纏わる短編集かと思いきや、やがて劇場そのもの、舞台そのものをモチーフとした世界に広がってゆく… いつもながら著者の独特な視点と丁寧に描かれた目立たない人々の感情の起伏が心に染みる物語たちです。 心に残った何篇かについてご紹介します。 (テネシーウィリアムズ ガラスの動物園) 戯曲に秘められた希望を自らの人生に重ねて 時間を永遠に引き延ばすかのような暮らしをする老いた女優の物語。 (ストラヴィンスキー 春の祭典) 老いた祖母の語る珍妙な物語と幼少期のトラウマがバレエの名曲に載せて紡ぎ出されます。 そして、劇場と観客の関係性を展開させた一編。舞台と役者という存在の本質を見つめる一編。 最終話は舞台という物理的な装置をモチーフにして不思議な物語が紡ぎ出されます。 著者の作品に惹かれ、少しずつ興味深い作品を読み進めていますが 今のところ私が感じた著者の作品の共通点は、どれも主人公が地味であるということ。 世間的には目立たず地味な主人公のあっと驚く内面を描き出すのが実に上手い作者だと思っています。 静かな時間を楽しみたいときに手に取りたい物語たちです。 | ||||
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「指紋のついた羽」「ユニコーンを握らせる」「鍾乳洞の恋」「ダブルフォルトの予言」「花柄さん」「装飾用の役者」「いけにえを運ぶ犬」「無限ヤモリ」の8編よりなる短編集。 どの話も、少しだけ不思議な感じのする世界で、読み始めると何となく不安になるが、読み進めるうちにその世界に慣れてきて、ああこのまま終わるのかな、と思っていると、最後になって「あれ、どういうこと、え?」という驚きが待っている。 文章が簡潔で、優しくて、美しい。100%小川洋子の世界。 | ||||
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