カラスは言った

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種別
長編
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あらすじ

2022年11月21日 カラスは言った (単行本)

つまらないいつもの風景の中、突然カラスが言った。「ヨコヤマさん。第一森林線が突破されました。すぐに帰還してください」その一言から、《部外者》の僕の旅がはじまる――。(「BOOK」データベースより)

評判

カラスは言ったの評価:

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カラスは言ったの総合評価:

10.00/10点 レビュー 1件。

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.1
(5pt)

人間はそして、どこへ向かう…

「私は気付いてしまったんです。私がなりたいのは、立派な『○○』ではなく一羽のカラスなのだと」とカラスは言った…

休日私は、散歩がてら近くの遊水池で鳥を眺めている。鳥たちは地面の種や草などを一心に食べている。

ふと自分に置き換えてみると、おにぎりやお菓子が道にたくさん落ちている感じか、いいな。寒い冬の日も羽毛を膨らませ、冷たい水でも気持ち良さそうに水浴びをしている。多少の餌の奪い合いはあっても「あの時アイツにやられた」などと恨みに思ったりもしない。

これって、この世界ってすでに「楽園」なんじゃないかと思う。 … 人間を除いては …。

暑くなれば、排気ガスやジェット燃料を撒き散らすこともなく、野や山に飛んでいける。
巣作りも子育ても、まるで神にでも刷り込まれた事を守り続けるように、延々と同じやり方で、夫婦でボロボロになりながらも一生懸命やっている。

人間と鳥とどちらが優れているかと問えば、皆、答えは一つかもしれない(優生などというワードもニュースで見る。)でも、知恵を持っている方が果たして優れているのだろうか。

私も一人のダメな「人間」として生きていて大きな口は叩けないけれど、何が大事なのか、この小説を読んでまた考えさせられた。

主人公の彼女が別れの時に堰を切ったように言った言葉に、現実に起きているいろんな事に部外者だったなと涙が溢れ、主人公がカラスに再会した時、無意識に手を振った場面で、また泣けた。

フェリーの空気感の細やかな描写が私には、昔のバイク旅をはっきりと思い出す程に感じられ、そこから引き込まれた。(あの頃と違ってフェリーも豪華客船になっているのかな笑)

鳥も昔より少なくなった、と遊水池でお会いする方が言われた。

キリスト教では神の教えに背くことが罪とされているらしい。支配、破壊、中傷、虐待。人間は罪を犯していないのだろうか。

森(自然)をはじめいろんな事が、また丸く(優しく)私達を包んでくれるように、人間にとってもつらい世界にならぬよう、少しでも気持ちを向けて生きて行けたらと思わせられた、そんな小説だった。(カラスの濡れ羽色をあんなに綺麗に書いた表紙も初めて見ました)

一人よがりの根暗なレビューを書いてしまったけれど、内容は好感が持てて、ロードノベルとしての読後感もすごく良いと思います。おすすめします。

(BGMは個人的な好みでTOMOOさんの「夜明けの君へ」をおすすめします。
『君が見つけてくれた時から、僕はもう一度 僕になれたよ…』がなんかいいなと)
カラスは言った (単行本) Amazon書評・レビュー: カラスは言った (単行本)より
4120055965
No.0
(5pt)

人間はそして、どこへ向かう

「私は気付いてしまったんです。私がなりたいのは、立派な『○○』ではなく一羽のカラスなのだと」とカラスは言った…

休日、散歩がてら近くの遊水池で鳥を眺めている。鳥たちは地面の種や草などを一心に食べている。

ふと自分に置き換えてみると、おにぎりやお菓子が道にたくさん落ちている感じか、いいな。寒い冬の日も羽毛を膨らませ、冷たい水でも気持ち良さそうに水浴びをしている。多少の餌の奪い合いはあっても「あの時アイツにやられた」などと恨みに思ったりもしない。

これって、この世界って、「楽園」じゃないかと思う。
人間を除いては…

また暑くなれば、排気ガスやジェット燃料を撒き散らすこともなく、野や山に飛んでいける。
巣作りも子育ても、まるで神にでも刷り込まれた事を守り続けるように、延々と同じやり方で、夫婦で痩せこけながらも一生懸命やっている。

人間と鳥とどちらが優れているかと問えば、皆、答えは一つかもしれない。(優生などというワードもニュースで見る)でも、知恵を持っている方が果たして優れているのだろうか。

自分も一人のダメな「人間」として生きていて大きな口は叩けないけど、この小説を読んでまた考えさせられた。

主人公の彼女が別れの時に堰を切ったように言った言葉に、いろんな事に部外者だったなと涙が溢れ、主人公がカラスに再会した時、無意識に手を振った場面で、また泣けた。

フェリーから見える景色や空気感の細やかな描写が私には、昔のバイク旅をはっきりと思い出す程に感じられ、そこから引き込まれた。(あの頃と違ってフェリーも豪華客船になっているのかな笑)

鳥も昔より少なくなった、と遊水池でお会いする方が言われた。

キリスト教では神の教えに背くことが罪とされているらしい。人間はどうだろうか。森(自然)をはじめいろんな事が、また丸く(優しく)私達を包んでくれるように、人間にとってもつらい世界にならぬよう、少しでも気持ちを向けて生きて行けたらと思わせられた、そんな小説であった。(カラスをあんなに綺麗に書いた表紙も初めて見ました)

おすすめします…

(BGMは個人的な好みでTOMOOさんの「夜明けの君へ」をおすすめします。
『君が見つけてくれた時から、僕はもう一度 僕になれたよ…』がなんかいいなと)
カラスは言った (単行本) Amazon書評・レビュー: カラスは言った (単行本)より
4120055965

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