ローウェル城の密室
- 処女作 (383)
- 密室 (311)
- 密室トリック (52)
- 江戸川乱歩賞の最終候補 (1)
- 風習 (30)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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さて乱歩賞史上最年少である16歳で最終選考に残ったという本作。結末まで読んだ今となっては、よく当時の選考員たちが最終選考まで残したなぁと、その暴挙にも似た英断に感嘆というよりも戸惑いを感じずにはいられない。 | ||||
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恵と保理の高校生コンビはある日「三次元物体二次元変換機」により少女漫画「ローウェル城の密室」の世界に入ってしまう!そして、そこで待ち受けていたのは世にも恐ろしい密室殺人だったのだ!密室トリックについては前代未聞の仕掛けで正に本作でしか通用しないしろものなのでそれが明かされたときは思わず唖然としましたが、密室が出てくるのは話も中盤以降にさしかかったところでそれまでは女の決闘あり、ガーベル族との諍いあり・・・と当時16歳でこれを書いたのが信じられないほどの物語の魅力に溢れておりこの世界にどっぷり嵌りました! | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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史上最年少で江戸川乱歩賞の最終選考に残ったという。物語は、ライトノベルのように軽やかに進む。密室トリックなのだが、正直、笑った。納得もしていない。ただ、著者がまったく新しいものに果敢に挑戦し、それを描き切ったところに敬意を表したい。 賛否があるのは、そもそも著者の狙いだろうし、そういう意味でも試みは成功と言っていいのだろう。これを、乱歩賞の最終選考に残した当時の担当者の度量に感謝である。 | ||||
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トリックを知ったとき、鳥肌が立ちました。 こんな方法、この作者さんしか思いつかないでしょ。 べた褒めか発狂のどちらかでしょうね。 勿論、私は前者です。 | ||||
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第28回江戸川乱歩賞/候補作品 「高沢則子著」で応募して騒がれた作品なので良く覚えています。 早々に送って頂いたので今日はじっくり読みたいと思います。 「小森健太朗」とは、推理ですね! 「ありがとうございました。」 | ||||
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16歳で最年少乱歩賞最終候補にまで残ったとして有名な本作。16歳で乱歩賞?さぞや早熟の天才作家ぶりを発揮しているのかと思うが、読んでみるとまさにいい意味でも悪い意味でも16歳だから書けた作品であると言える。 まじめに乱歩賞応募作ということで本格密室ものだと思って読んでいた人にはまさにとんでもない落ちが待っている。ミステリーのトリックとしては完全に反則なので、その点を踏まえて読んで頂きたい。まあ、ふざけるな!と思って本を壁に投げつける人がいても全くおかしくはない類にもの。 書かれた時期が1980年ということを意識して欲しい。おそらくこの時期としては他メディアの特徴をメタ的にストーリーに絡ませるという発想は非常に斬新だったのだ思われる(乱歩賞の選考委員と言った当時の文筆お偉い方には特に・)し、その点が拙い構成文章ながら高く評価されたのだと思うが、はっきり言って80年代のこち亀などのギャグ漫画を読みなれた人には意外性はないトリックである。私も何の予備知識もなかったが、数ページ読み進んだだけで、密室殺人のトリックはまさか○○じゃないだろうなと思ったのだがその通りだったので逆に驚いてしまった。漫画の世界が舞台、密室殺人にトンデモトリックと書かれたらもうこのオチしかない・・・・。 密室殺人のトリック証はラスト2ページくらいで簡単に終わり、総ページ300近くを延々と漫画の世界の中世でのアドベンチャーが展開するのだが、ここらへんのノリは現在のライトノベルの先駆けという感じがしないでもない。拙い展開と文章だが意外とすんなり入っていける。まあ、本格推理を求めている人にはいい加減にしてくれと思われるだろうが。 本書は16歳が書いたミステリーという謳い文句がこれほどピッタリハマるものはない。大人の本格推理を求める層にはお勧めでいないが、ネタとして読むならアリだろう。 | ||||
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本作品は、著者が第28回江戸川乱歩賞(1982年)に史上最年少で最終候補となった作品です。 著者と同世代の私は、当時、乱歩賞の選評を読んで、自分と同じ高校生で最終候補とはすごい、是非どんな作品なのか読んでみたいという気持ちに駆られたのを憶えています。 しかし、本作品がすぐに出版されることはなく、最近になって「図説 密室ミステリの迷宮 (洋泉社MOOK)」を読んで、文庫化されていることを知ったのでした。 中学を卒業したばかりの笹岡保理と丹崎恵は、妖魔の森に迷い込み、そこで出会った老人によって、少女漫画「ローウェル城の密室」の世界に入っていく。 ホーリー・ローウェルとメグ・マーシャルという作中人物となった二人は、城の北塔の一室で、王子の花嫁候補エローラ・グフィンが惨殺されるという、「密室殺人事件」に遭遇することに…。 小説中の人物が、作品と同題名の漫画の登場人物になってしまう、という設定が、当時の乱歩賞の選者達にどのように受け止められたかは分かりませんが、この作品の「核」は何といっても「密室トリック」だと思いますので、その印象を述べます。 私は、このトリック、ある箇所で、何となく想像がついてしまいました。 確かに独創的なトリックです。 カーやクイーン、横溝や鮎川などの内外のミステリの巨匠たちが思いつきもしなかったであろうトリックであることは間違いありません。 でも、著者と同年代の私には、それほど突拍子もない発想とは言えなかったのも確か。 ある種の時代性と言いましょうか、昭和30年代以降に生まれた方なら、ましてや、現在20代から30代の方なら、「気づいてしまうのでは」という気がしました。 とは言っても、その独自性を10代でミステリ小説に仕立て上げた著者の力量は、並々ならぬものがあります。「密室ミステリ」好きならば、一読の価値はある作品だと思います。 | ||||
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