(短編集)

眩談



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    眩談 (幽BOOKS)
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    初公開日(参考)2012年11月
    分類

    短編集

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    眩談 (幽BOOKS)

    2012年11月30日 眩談 (幽BOOKS)

    虚実は綯い交ぜになって物語になる。視界が歪み、記憶が混濁し、暗闇が臭いたち、眩暈をよぶ。京極小説の本領を味わえる怪しき短篇集。 (「BOOK」データベースより)




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    No.6:
    (4pt)

    少し狂った物語

    便所の神様
    歪み観音
    見世物婆
    もくちゃん
    シリミズさん
    杜鵑乃湯
    けしに坂
    むかし塚

    何処かが微妙にズレていて、少しだけ狂っている、そんな8つの物語。
    「もくちゃん」だけが、ちょっと毛色がズレているような気がしたけれど、これはこれで考えさせられる作品だった。
    眩談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:眩談 (幽BOOKS)より
    4840148910
    No.5:
    (5pt)

    関口さんの小説

    京極堂シリーズが中禅寺秋彦が書いた風で、この『談』はまるで関口さんが書いた小説のようなシリーズ。言葉足らずで、何言ってんのかわからない物も多いが、幾様にも解釈できる面白みがあって、意外と何度も読み返しています。

    星五つは、『むかし塚』がとても好きなので。私は、幼い頃の淡くて儚い恋のお話として読んでいます。そんな解釈で読んだ時、とても美しくて、優しい気持ちが起きるので、読み返しても飽きない一遍です。

    『杜鵑乃湯』は殺人を犯した死刑囚の最後の一日として、『けしに坂』は殺人のお話ではなく、家族を思いやれない罪悪感のお話として読んでいますが、もちろん他の読み方もあると思います。『もくちゃん』は純粋なホラーとして。

    多くを語っていながら、まるっきり言葉足らずのような変な感じが、読書好きには意外と面白かったりします。
    眩談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:眩談 (幽BOOKS)より
    4840148910
    No.4:
    (4pt)

    京極さんの小説を読むのは、これが初めて

    初めて京極さんの小説を読みました。
    他のは分厚くハードルが高そうで、まずはこちらでと思ったこともあったので。

    憑き物、妖怪の類がメインだと思っていたのですが、どの節も読み進めて行くたびに
    あぁ、これは憑き物というよりも、誰しもが奥底に持っている心の中を覗いてみたら・・・という話なのだと思いました。
    だからこそ、それ自体が古くから憑き物と言われる由縁なのかもしれませんが。

    最後の節で、特にそれを強く感じました。
    そして、亡くなった中学時代の友人を思い出しました。
    もう20年も会っていなかったのですが、その報せに衝撃を受け、真に友人だったのか?単に、自身が今も友人と思っていただけではないのか?
    どちらなのだろう、と静かに思った時期があります。

    会っている会っていないに関わらず、彼はずっと自身の心の中に生き続けていたのだし、きっとこれからもそうなのだと思うことにした時期に、合わせて出会った本書(特に最後の節)に、その答えも間違いではない。と京極さんが言ってくれたような気がします。
    眩談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:眩談 (幽BOOKS)より
    4840148910
    No.3:
    (4pt)

    読者の記憶や存在の"確かさ"を揺さぶる秀作

    「便所の神様」、「歪み観音」、「見世物姥」、「もくちゃん」、「シリミズさん」、「杜鵑乃湯」、「けしに坂」、「むかし塚」の8つの短編を収めた作品。「眩談」という言葉は初めて聞いたが、人の心や眼を眩ます(怪談めいた)話という事だろうか。下段が空白で上詰まりになった冒頭作から、上段が空白で下詰まりになった掉尾作まで、段組みが次第に変わって行く体裁もこの趣旨に沿っているという凝り様。各頁の最終行を文の終りと合せる作法はいつも通り。

    「便所の神様」、「歪み観音」、「見世物姥」の冒頭三作は、昭和30〜40年代を想わせる舞台設定と、少年・少女を主人公にしている事から、子供のみが感じる"怖いもの(違和感)"を浮き彫りにした、何か懐かしさを覚えさせる作品。「もくちゃん」もこの延長かと思ったら、トンデモナイ結末が用意されている逸品で、本作で一番印象に残った。「シリミズさん」は、冒頭三作を大人の世界に持ち込んだ風があるが、不気味さよりもユーモア味を感じた。「杜鵑乃湯」は、本作のテーマを具現化した様な傑作。記憶、夢、現実と虚構、迷路といったモチーフが幾重にも織り込まれており、まさに眩惑感を覚えた。「けしに坂」、「むかし塚」の両作も、「杜鵑乃湯」よりは小粒だが、同様のモチーフが巧みに扱われており、読んでいて楽しめた。

    冒頭三作を読んだ時はやや軽い印象を受けたが、次第に作者が紡ぎ出す「眩談」に惹き込まれて行った。読者の記憶や存在の"確かさ"を揺さぶる秀作と言って良いのではないか。
    眩談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:眩談 (幽BOOKS)より
    4840148910
    No.2:
    (5pt)

    目眩が。

    読んでいて、自分の認識がぐにゃぐにゃにされていくような不安を覚える。そんな物語が8篇収録されている。
    どの物語も、どこか懐かしい昭和の日本を彷彿とさせる。
    家屋に潜む妖怪であるとか。過去の記憶、地縁に根ざしたものだとか、普段は意識しないような目端の部分での異変が、徐々に視界の大部分にまで浸食していくような恐怖感が味わえた。
    特に好きなのは、次の3篇。
    冷たく突き放したような読後感の、『もくちゃん』。
    温泉宿で彷徨うことになる『杜鵑乃湯』。増改築を繰り返した温泉宿で、夜中、風呂場から自室へ戻る道順が分からず少し怖い思いをしたことを思い出した。
    『むかし塚』は、過去に置いてきたタイムカプセルのようなロマンス。
    眩談 (幽BOOKS)Amazon書評・レビュー:眩談 (幽BOOKS)より
    4840148910



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