精霊たちの迷宮
- 歴史ミステリー (85)
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これは『風の影』から始まり、『天使のゲーム』『天国の囚人』と続いた4部作の最後である。 バルセロナという魔都そのものが、この4部作の隠れた主人公のように思える。 スペイン内戦でフランコ軍に蹂躙され、その傷跡を深く刻んだバルセロナだからだ。 第1部『風の影』がファンタジックな青春ミステリー、第2部『天使のゲーム』はゴシックホラー的なミステリー、第3部『天国の囚人』は内戦直後の監獄を舞台にリアルな「悪」が描かれる。 そして本書では、第3部で登場した「悪」との全面的な戦いが繰り広げられる。 しかも第1部と第2部で残された「謎」や人間関係のすべてが、この第4部で繋げられ、回収され解き明かされていく。 その手腕は見事と言うしかない。 しかも、第4部には妖婦と言える、アリシアという女性を主役に配置している。 その孤独と悲しみを孕んだ佇まいを、読者は堪能することになる。 第2部でも、主役の小説家ダビッド・マルティンの押しかけ助手イサベッラがアリシア的とは異なった魅力として描かれていたが、この作家の女性の描き方には感嘆を禁じ得ない。 それにしても、スペイン内戦とフランコ独裁が、スペインという国に刻んだ傷跡は、かくも残酷で醜いのだと痛感する。 その残酷さと醜悪さを描きこみながら作者は壮大なミステリーロマンに織り上げたのだから、驚くべき力量である。 素晴らしい作品を読み終えた時にはいつも感じるのだが、この世界を去らざるを得ないのが惜しくて後ろ髪を引かれるようである。 昨年末から読み始めて読了までに1カ月半を要したが、それだけの価値はあった。 因みに、作者のカルロス・ルイス・サフォンは、この第4部『精霊たちの迷宮』を2016年に書き上げて3年半後の2020年に、55歳の若さで亡くなっている。 すべてを傾けたのだろう。 | ||||
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これは『風の影』から始まり、『天使のゲーム』『天国の囚人』と続いた4部作の最後である。 バルセロナという魔都そのものが、この4部作の隠れた主人公のように思える。 スペイン内戦でフランコ軍に蹂躙され、その傷跡を深く刻んだバルセロナだからだ。 第1部『風の影』がファンタジックな青春ミステリー、第2部『天使のゲーム』はゴシックホラー的なミステリー、第3部『天国の囚人』は内戦直後の監獄を舞台にリアルな「悪」が描かれる。 そして本書では、第3部で登場した「悪」との全面的な戦いが繰り広げられる。 しかも第1部と第2部で残された「謎」や人間関係のすべてが、この第4部で繋げられ、回収され解き明かされていく。 その手腕は見事と言うしかない。 しかも、第4部には妖婦と言える、アリシアという女性を主役に配置している。 その孤独と悲しみを孕んだ佇まいを、読者は堪能することになる。 第2部でも、主役の小説家ダビッド・マルティンの押しかけ助手イサベッラがアリシア的とは異なった魅力として描かれていたが、この作家の女性の描き方には感嘆を禁じ得ない。 それにしても、スペイン内戦とフランコ独裁が、スペインという国に刻んだ傷跡は、かくも残酷で醜いのだと痛感する。 その残酷さと醜悪さを描きこみながら作者は壮大なミステリーロマンに織り上げたのだから、驚くべき力量である。 素晴らしい作品を読み終えた時にはいつも感じるのだが、この世界を去らざるを得ないのが惜しくて後ろ髪を引かれるようである。 昨年末から読み始めて読了までに1カ月半を要したが、それだけの価値はあった。 因みに、作者のカルロス・ルイス・サフォンは、この第4部『精霊たちの迷宮』を2016年に書き上げて3年半後の2020年に、55歳の若さで亡くなっている。 すべてを傾けたのだろう。 | ||||
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バラバラに散りばめられた全ての謎のピースが壮大なタペストリーを紡ぎ出す。 できることならば次作を期待したいが、作家がもうこの世にいないのが残念でならない。 | ||||
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忘れられた本の墓場シリーズのいよいよ完結編が出ました。これで全ての謎が解き明かされます。上下巻ともにページ数は多いですが一気読み間違いなしの作品です。作者が既にこの世にいないのが残念でたまりません。 | ||||
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