大獄 西郷青嵐賦
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葉室さんが書きたかったのはこの対立軸ではなかったか。 心の西郷と知の大久保の対立である。 西郷は斉彬に心酔するが、一方の大久保は父を放免しない斉彬に激しい怒りを覚えている。 斉彬が急死して、次の事実上の藩主となる久光に対する二人のアプローチもいかにも対照的となっている。 西郷は久光をただのぼんくらとして拒絶する。 一方の大久保は同じようにぼんくらと見ても、取り入って久光を自由に動かしている。 大久保には目的のためには手段を選ばないという狡猾さあるいは知略が生まれつき備わっていたようだ。 この両者の、権力アプローチの大きな違いが西南戦争の導火線ではなかったか。 葉室さんはこんなこを描きたかったのではないだろうか。 それにしても、葉室さんの筆力の確かさに脱帽。 | ||||
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駄作とは言わないまでも、かなり残念な作品である。西郷の思想を緻密に記述する割には、井伊直弼を権力欲だけの浅はかな人物に描いているのは、いささか一方的なものの見方と言わざるを得ない。葉室氏の筆力なら、井伊の権力者としての苦悩を描けたろうにと思うと、残念。 | ||||
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西郷隆盛(吉之助)の前半生が実に生き生きと描かれていて、深く胸を打たれました。葉室麟さんが描くと、どうしてこんなにも読者の心に生きる力を与えてくれるのか、不思議な気がします。奄美大島から戻った後の西郷隆盛の生き様を葉室麟さんはどのように描かれるのか、気になるところですが、それを世に問われる事なく亡くなられました。悲しくもあり、心残りで仕方がありません。 | ||||
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一気に読んでしまいました。葉室麟さんの本はいつも楽しく読ませていただいています。 | ||||
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冒頭、幕末期の日本と琉球をとりまく国際関係の記述からまず引き込まれた。 琉球は薩摩藩の支配下にありながら清との朝貢(ちょうこう・属邦自主が原則。清は朝貢国に対し内政・外交などの直接支配はしなかった。他に朝鮮・ベトナム・タイ王国・ビルマ・ネパール・イスラーム諸国が該当)を行い、両属の形を取っていたこと。その琉球にフランスからの黒船が訪れて修好を求め、応じなければアヘン戦争のような目にあうと脅したこと。琉球は薩摩藩に助けを求め、薩摩藩はただちに幕府に知らせたこと。それを知った水戸藩主徳川斉昭が「琉球が西欧列強のものになれば、次に蝦夷地を占領して我が国を南北から攻め、さらに中心部の浦賀を狙うのではないか」と老中・阿部正弘に書簡を書き送ったこと。 これがペリーの黒船来航の7年前のことだということに、当時の日本人の危機管理能力の高さを感じた。今の日本人が学ぶべきことが大いにあると思う。 | ||||
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