陽炎の門

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種別
長編
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あらすじ

2016年04月15日 陽炎の門 (講談社文庫)

下士上がりで執政に昇り詰めた桐谷主水。執政となり初登城した日から、忌まわしい事件が蒸し返され、人生は暗転する。己は友を見捨て出世した卑怯者なのか。三十半ばにして娶った妻・由布は、己の手で介錯した親友の娘だった。自らの手で介錯した親友の息子・喬之助が仇討ちに現れて窮地に至る主水。事件の鍵となる不可解な落書の真相とは――武士の挫折と再生を切々と訴える傑作。 (解説・大矢博子)(「BOOK」データベースより)

評判

陽炎の門の評価:

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陽炎の門の総合評価:

8.42/10点 レビュー 19件。

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No.19
(5pt)

小藩サムライミステリ

下士から執政に昇った主人公、20年前に自らの証言が友を死に至らしめたばかりか、その介錯を己が手で。紆余曲折の末、妻はその友の娘。そして今、友の息子であり妻の弟である青年が江戸より下向、自分を敵として仇討ちに。と、ここまでは作者お馴染みのコテコテ小藩物ですが、かつて友の咎を証拠づけた落書の真贋をめぐり謎は謎を生み・・・過去の因縁と周囲の思惑、藩内の派閥や侍ならではの矜持が絡むミステリ仕立て。主人公自ら探偵役となって、なかなかのページターナーとなる筋立ては、作者がお好きだったという海外推理物のにおいも。ラストで登場する「真犯人の告白」長文やその思考推移、秘された心情、大団円を含めれば、クリスティの一部作品、いやむしろ横溝正史の気配が濃く(おどろおどろしい面ではなく、ひとの心の奥底にある哀しさという部分)。

小藩サムライ物として、あるいは時代ミステリとして、それぞれ単独で見ればパタパタッと畳まれていて「あれ?」となる部分もあって勿体無い気もしますが、2つの分野の融合作として見れば実に見事な仕上がりなのでは。

また作者の他の物語でも類似の言葉を主人公が放ちますが、本書でも「正義を振りかざし、悪を糺すのもいわばおのれの立場を守らんがための方便なのではありますまいか」と(文庫本249頁)。これは作者御本人が、世にあふれる賢しらに己が「正義」を振りかざして他者の瑕疵をあげつらい糾弾する人々が心の底からお嫌いだったゆえでしょうか。などと思いつつ、今回も、このような物語を残された葉室先生に敬意と感謝を。
陽炎の門 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 陽炎の門 (講談社文庫)より
4062933616
No.18
(5pt)

小藩サムライミステリ

下士から執政に昇った主人公、20年前に自らの証言が友を死に至らしめたばかりか、その介錯を己が手で。紆余曲折の末、妻はその友の娘。そして今、友の息子であり妻の弟である青年が江戸より下向、自分を敵として仇討ちに。と、ここまでは作者お馴染みのコテコテ小藩物ですが、かつて友の咎を証拠づけた落書の真贋をめぐり謎は謎を生み・・・過去の因縁と周囲の思惑、藩内の派閥や侍ならではの矜持が絡むミステリ仕立て。主人公自ら探偵役となって、なかなかのページターナーとなる筋立ては、作者がお好きだったという海外推理物のにおいも。ラストで登場する「真犯人の告白」長文やその思考推移、秘された心情、大団円を含めれば、クリスティの一部作品、いやむしろ横溝正史の気配が濃く(おどろおどろしい面ではなく、ひとの心の奥底にある哀しさという部分)。

小藩サムライ物として、あるいは時代ミステリとして、それぞれ単独で見ればパタパタッと畳まれていて「あれ?」となる部分もあって勿体無い気もしますが、2つの分野の融合作として見れば実に見事な仕上がりなのでは。

また作者の他の物語でも類似の言葉を主人公が放ちますが、本書でも「正義を振りかざし、悪を糺すのもいわばおのれの立場を守らんがための方便なのではありますまいか」と(文庫本249頁)。これは作者御本人が、世にあふれる賢しらに己が「正義」を振りかざして他者の瑕疵をあげつらい糾弾する人々が心の底からお嫌いだったゆえでしょうか。などと思いつつ、今回も、このような物語を残された葉室先生に敬意と感謝を。
陽炎の門 Amazon書評・レビュー: 陽炎の門より
4062183005
No.17
(2pt)

設定などに、不可解!

・ミステリー仕立てにしても、のっけから時代小説として不可解な設定が、見られる。
 「軽格の家に生まれた」者が、「執政」入りするのは、如何に小藩であれ、家柄・家格がものいう封建の世に、余程のことがない限り、有り得ないはず。「四十に間のある若さ」にあっては猶更で、どこで触れるのか、このことにミステリーのキーが潜んでいるのでは、と思いつゝ読み進めたが、文中、全く素通りであった。
 同様のことは、藩主と執政、執政同士など人物の接し様に、交わす言葉を含め、隔たりを置いていないことにも見て取れた。
 こうした点から、著者の時代小説に対する見識には、疑問を抱かずに居れない。またストーリーの結末の付け方についても同様で、諸氏レビューにあるように、確かに読み易いし、興味を引かない筋ではないが、評価は割り引かざるを得ない。
陽炎の門 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 陽炎の門 (講談社文庫)より
4062933616
No.16
(2pt)

設定などに、不可解!

・ミステリー仕立てにしても、のっけから時代小説として不可解な設定が、見られる。
 「軽格の家に生まれた」者が、「執政」入りするのは、如何に小藩であれ、家柄・家格がものいう封建の世に、余程のことがない限り、有り得ないはず。「四十に間のある若さ」にあっては猶更で、どこで触れるのか、このことにミステリーのキーが潜んでいるのでは、と思いつゝ読み進めたが、文中、全く素通りであった。
 同様のことは、藩主と執政、執政同士など人物の接し様に、交わす言葉を含め、隔たりを置いていないことにも見て取れた。
 こうした点から、著者の時代小説に対する見識には、疑問を抱かずに居れない。またストーリーの結末の付け方についても同様で、諸氏レビューにあるように、確かに読み易いし、興味を引かない筋ではないが、評価は割り引かざるを得ない。
陽炎の門 Amazon書評・レビュー: 陽炎の門より
4062183005
No.15
(4pt)

陽炎の門

中古とはおもえないほどきれいでした
陽炎の門 Amazon書評・レビュー: 陽炎の門より
4062183005

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