陽炎の門

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陽炎の門の評価:

4.21/5点 レビュー 19件。 A ランク

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平均点4.21pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全38件 1〜20 1/2ページ
No.38
(5pt)

小藩サムライミステリ

下士から執政に昇った主人公、20年前に自らの証言が友を死に至らしめたばかりか、その介錯を己が手で。紆余曲折の末、妻はその友の娘。そして今、友の息子であり妻の弟である青年が江戸より下向、自分を敵として仇討ちに。と、ここまでは作者お馴染みのコテコテ小藩物ですが、かつて友の咎を証拠づけた落書の真贋をめぐり謎は謎を生み・・・過去の因縁と周囲の思惑、藩内の派閥や侍ならではの矜持が絡むミステリ仕立て。主人公自ら探偵役となって、なかなかのページターナーとなる筋立ては、作者がお好きだったという海外推理物のにおいも。ラストで登場する「真犯人の告白」長文やその思考推移、秘された心情、大団円を含めれば、クリスティの一部作品、いやむしろ横溝正史の気配が濃く(おどろおどろしい面ではなく、ひとの心の奥底にある哀しさという部分)。

小藩サムライ物として、あるいは時代ミステリとして、それぞれ単独で見ればパタパタッと畳まれていて「あれ?」となる部分もあって勿体無い気もしますが、2つの分野の融合作として見れば実に見事な仕上がりなのでは。

また作者の他の物語でも類似の言葉を主人公が放ちますが、本書でも「正義を振りかざし、悪を糺すのもいわばおのれの立場を守らんがための方便なのではありますまいか」と(文庫本249頁)。これは作者御本人が、世にあふれる賢しらに己が「正義」を振りかざして他者の瑕疵をあげつらい糾弾する人々が心の底からお嫌いだったゆえでしょうか。などと思いつつ、今回も、このような物語を残された葉室先生に敬意と感謝を。
陽炎の門 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 陽炎の門 (講談社文庫)より
4062933616
No.37
(5pt)

小藩サムライミステリ

下士から執政に昇った主人公、20年前に自らの証言が友を死に至らしめたばかりか、その介錯を己が手で。紆余曲折の末、妻はその友の娘。そして今、友の息子であり妻の弟である青年が江戸より下向、自分を敵として仇討ちに。と、ここまでは作者お馴染みのコテコテ小藩物ですが、かつて友の咎を証拠づけた落書の真贋をめぐり謎は謎を生み・・・過去の因縁と周囲の思惑、藩内の派閥や侍ならではの矜持が絡むミステリ仕立て。主人公自ら探偵役となって、なかなかのページターナーとなる筋立ては、作者がお好きだったという海外推理物のにおいも。ラストで登場する「真犯人の告白」長文やその思考推移、秘された心情、大団円を含めれば、クリスティの一部作品、いやむしろ横溝正史の気配が濃く(おどろおどろしい面ではなく、ひとの心の奥底にある哀しさという部分)。

小藩サムライ物として、あるいは時代ミステリとして、それぞれ単独で見ればパタパタッと畳まれていて「あれ?」となる部分もあって勿体無い気もしますが、2つの分野の融合作として見れば実に見事な仕上がりなのでは。

また作者の他の物語でも類似の言葉を主人公が放ちますが、本書でも「正義を振りかざし、悪を糺すのもいわばおのれの立場を守らんがための方便なのではありますまいか」と(文庫本249頁)。これは作者御本人が、世にあふれる賢しらに己が「正義」を振りかざして他者の瑕疵をあげつらい糾弾する人々が心の底からお嫌いだったゆえでしょうか。などと思いつつ、今回も、このような物語を残された葉室先生に敬意と感謝を。
陽炎の門 Amazon書評・レビュー: 陽炎の門より
4062183005
No.36
(2pt)

設定などに、不可解!

・ミステリー仕立てにしても、のっけから時代小説として不可解な設定が、見られる。
 「軽格の家に生まれた」者が、「執政」入りするのは、如何に小藩であれ、家柄・家格がものいう封建の世に、余程のことがない限り、有り得ないはず。「四十に間のある若さ」にあっては猶更で、どこで触れるのか、このことにミステリーのキーが潜んでいるのでは、と思いつゝ読み進めたが、文中、全く素通りであった。
 同様のことは、藩主と執政、執政同士など人物の接し様に、交わす言葉を含め、隔たりを置いていないことにも見て取れた。
 こうした点から、著者の時代小説に対する見識には、疑問を抱かずに居れない。またストーリーの結末の付け方についても同様で、諸氏レビューにあるように、確かに読み易いし、興味を引かない筋ではないが、評価は割り引かざるを得ない。
陽炎の門 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 陽炎の門 (講談社文庫)より
4062933616
No.35
(2pt)

設定などに、不可解!

・ミステリー仕立てにしても、のっけから時代小説として不可解な設定が、見られる。
 「軽格の家に生まれた」者が、「執政」入りするのは、如何に小藩であれ、家柄・家格がものいう封建の世に、余程のことがない限り、有り得ないはず。「四十に間のある若さ」にあっては猶更で、どこで触れるのか、このことにミステリーのキーが潜んでいるのでは、と思いつゝ読み進めたが、文中、全く素通りであった。
 同様のことは、藩主と執政、執政同士など人物の接し様に、交わす言葉を含め、隔たりを置いていないことにも見て取れた。
 こうした点から、著者の時代小説に対する見識には、疑問を抱かずに居れない。またストーリーの結末の付け方についても同様で、諸氏レビューにあるように、確かに読み易いし、興味を引かない筋ではないが、評価は割り引かざるを得ない。
陽炎の門 Amazon書評・レビュー: 陽炎の門より
4062183005
No.34
(4pt)

陽炎の門

中古とはおもえないほどきれいでした
陽炎の門 Amazon書評・レビュー: 陽炎の門より
4062183005
No.33
(4pt)

陽炎の門

中古とはおもえないほどきれいでした
陽炎の門 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 陽炎の門 (講談社文庫)より
4062933616
No.32
(3pt)

ミステリ仕立てだが……

藩の重役に取りたてられた主人公が自らにかかった疑惑を晴らすため真犯人を探すというミステリ仕立てになっているのだが……
主人公が意外な犯人を見つけたものの、実は周りの主だった者はその前から薄々真相を知っており、知らぬは主人公だけだった。
しかもその真犯人は終盤、真相を知らず犯人に操られていた者の前で得意げに自分の犯行だとベラベラ話してしまい、
自ら立てた計画を台なしにしてしまう。
物語自体は面白いのだが、ミステリとしてはご都合主義的なところがポロポロ見えてしまう。
物語★5つ、ミステリ★1つで、総合的には★3つ。
陽炎の門 Amazon書評・レビュー: 陽炎の門より
4062183005
No.31
(3pt)

ミステリ仕立てだが……

藩の重役に取りたてられた主人公が自らにかかった疑惑を晴らすため真犯人を探すというミステリ仕立てになっているのだが……
主人公が意外な犯人を見つけたものの、実は周りの主だった者はその前から薄々真相を知っており、知らぬは主人公だけだった。
しかもその真犯人は終盤、真相を知らず犯人に操られていた者の前で得意げに自分の犯行だとベラベラ話してしまい、
自ら立てた計画を台なしにしてしまう。
物語自体は面白いのだが、ミステリとしてはご都合主義的なところがポロポロ見えてしまう。
物語★5つ、ミステリ★1つで、総合的には★3つ。
陽炎の門 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 陽炎の門 (講談社文庫)より
4062933616
No.30
(5pt)

凛とした男の生き方を描く

筋を通さねば気が済まない氷柱のような気性の主水が主人公。
葉室麟氏の男、そしての女の有るべき生き方、人が生きることの切なさ不条理が清冽に描かれている。
陽炎の門 Amazon書評・レビュー: 陽炎の門より
4062183005
No.29
(5pt)

凛とした男の生き方を描く

筋を通さねば気が済まない氷柱のような気性の主水が主人公。
葉室麟氏の男、そしての女の有るべき生き方、人が生きることの切なさ不条理が清冽に描かれている。
陽炎の門 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 陽炎の門 (講談社文庫)より
4062933616
No.28
(1pt)

何ページも折り曲がっていた

アマゾンでいろいろ本を購入しておりますが、こんな状態の悪い本はは初めてです。ページの外側が何ページにもわたり、降り曲がっていて、非常に読みづらかったです。些細なことかもわかりませんが、もう少し検品をちゃんとやってほしいと思います。
陽炎の門 Amazon書評・レビュー: 陽炎の門より
4062183005
No.27
(1pt)

何ページも折り曲がっていた

アマゾンでいろいろ本を購入しておりますが、こんな状態の悪い本はは初めてです。ページの外側が何ページにもわたり、降り曲がっていて、非常に読みづらかったです。些細なことかもわかりませんが、もう少し検品をちゃんとやってほしいと思います。
陽炎の門 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 陽炎の門 (講談社文庫)より
4062933616
No.26
(5pt)

一気に引き込まれました

時代小説ですが推理小説のようにドキドキ、ハラハラでした。一気に引き込まれました。何冊か著者の作品は読んでいますが最後まで読まなければ気になって仕方ない状態になります。人間の心理描写も分かります。人間不信になっても不思議ではないですよね。とっても楽しかった。
陽炎の門 Amazon書評・レビュー: 陽炎の門より
4062183005
No.25
(5pt)

一気に引き込まれました

時代小説ですが推理小説のようにドキドキ、ハラハラでした。一気に引き込まれました。何冊か著者の作品は読んでいますが最後まで読まなければ気になって仕方ない状態になります。人間の心理描写も分かります。人間不信になっても不思議ではないですよね。とっても楽しかった。
陽炎の門 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 陽炎の門 (講談社文庫)より
4062933616
No.24
(4pt)

よい意味で裏切られる、意外な展開!

主人公は最初、ダーティーなイメージで登場するが、少しずつ事件の謎が解き明かされとともに、主人公の本来の真摯な姿が、表現されていくストーリー展開は読みごたえがあった。
桜の木をモチーフに季節感を感じさせながらの描写は筆者独特の世界観を感じる。
陽炎の門 Amazon書評・レビュー: 陽炎の門より
4062183005
No.23
(4pt)

よい意味で裏切られる、意外な展開!

主人公は最初、ダーティーなイメージで登場するが、少しずつ事件の謎が解き明かされとともに、主人公の本来の真摯な姿が、表現されていくストーリー展開は読みごたえがあった。
桜の木をモチーフに季節感を感じさせながらの描写は筆者独特の世界観を感じる。
陽炎の門 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 陽炎の門 (講談社文庫)より
4062933616
No.22
(5pt)

驚きの連続。

葉室さんの作風や文体が凄く好きで、今作も発売日を楽しみに待っていました。

解説にもありますが今回の主人公はいつもと少し違います。
葉室さんの作品をまだ全て読めてはいないのですけれど、殆ど男女共に真面目で心優しい人物が主人公だった為驚きました。
出世願望があり、時には辛辣な言葉もズバッと言える人で「容赦ないな」といい意味で笑った台詞が多々。気持ち良かったです。
人の道を外れた鬼というわけではないのでそこはご安心を。
何が正しいかを常に見極め、それを恐れず貫き通す勇気のある素晴らしい人物です。

レビューのタイトルにも書きましたが、本当に驚きの展開が続きあまりの面白さに一気に読んでしまいました。
誰が「百足」なのか、主水は過ちを犯していたのか、綱四郎は何を想って死んだのか、など謎が盛り沢山で、先が気になり寝不足に!
中でも与十郎についてが気になって気になって。敵なのか味方なのか、そもそも何を考えているのかサッパリ分からない。
なぜだか憎み切れない彼にいつしか愛着が湧いていました。

終盤、「百足」の正体が明らかになりこのまま退治してめでたしめでたしかと思いきやとある人物がまさかの行動をし驚愕の事実が発覚します。そうだとは思わなかった。
本当に最後の最後まで楽しませてくれて気が抜けませんでした。
ラスト2ページは情景がありありと浮かび、切なさも相まって思わず涙が溢れました。
「蜩ノ記」同様、全て終わったのに何だかどうしようもなく悲しさがこみ上げてくる印象深いラストだったと思います。

個人的に葉室さん作品BEST5入りした1冊となり、非常にオススメできる本でした。
陽炎の門 Amazon書評・レビュー: 陽炎の門より
4062183005
No.21
(5pt)

驚きの連続。

葉室さんの作風や文体が凄く好きで、今作も発売日を楽しみに待っていました。

解説にもありますが今回の主人公はいつもと少し違います。
葉室さんの作品をまだ全て読めてはいないのですけれど、殆ど男女共に真面目で心優しい人物が主人公だった為驚きました。
出世願望があり、時には辛辣な言葉もズバッと言える人で「容赦ないな」といい意味で笑った台詞が多々。気持ち良かったです。
人の道を外れた鬼というわけではないのでそこはご安心を。
何が正しいかを常に見極め、それを恐れず貫き通す勇気のある素晴らしい人物です。

レビューのタイトルにも書きましたが、本当に驚きの展開が続きあまりの面白さに一気に読んでしまいました。
誰が「百足」なのか、主水は過ちを犯していたのか、綱四郎は何を想って死んだのか、など謎が盛り沢山で、先が気になり寝不足に!
中でも与十郎についてが気になって気になって。敵なのか味方なのか、そもそも何を考えているのかサッパリ分からない。
なぜだか憎み切れない彼にいつしか愛着が湧いていました。

終盤、「百足」の正体が明らかになりこのまま退治してめでたしめでたしかと思いきやとある人物がまさかの行動をし驚愕の事実が発覚します。そうだとは思わなかった。
本当に最後の最後まで楽しませてくれて気が抜けませんでした。
ラスト2ページは情景がありありと浮かび、切なさも相まって思わず涙が溢れました。
「蜩ノ記」同様、全て終わったのに何だかどうしようもなく悲しさがこみ上げてくる印象深いラストだったと思います。

個人的に葉室さん作品BEST5入りした1冊となり、非常にオススメできる本でした。
陽炎の門 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 陽炎の門 (講談社文庫)より
4062933616
No.20
(3pt)

安定したおもしろさだが、激励の意味を込めて★3つ

一気に読み進んでしまう安定したおもしろさはありますが、
他の作品と比較すると特別に抜けたものも感じなかったです。

主水とその妻由布、そして与十郎の微妙な三角関係は、ちょっと新しさを感じました。
最後にはすっきりとまとめられていますが、結末に至る三者の心理の描写や変化を
もうちょっとリアルタイムに追っていって欲しかったです。

もともとの著者の作品に対する期待感が高く、自然とハードルも上がるため、評価は★3つです。
陽炎の門 Amazon書評・レビュー: 陽炎の門より
4062183005
No.19
(3pt)

安定したおもしろさだが、激励の意味を込めて★3つ

一気に読み進んでしまう安定したおもしろさはありますが、
他の作品と比較すると特別に抜けたものも感じなかったです。

主水とその妻由布、そして与十郎の微妙な三角関係は、ちょっと新しさを感じました。
最後にはすっきりとまとめられていますが、結末に至る三者の心理の描写や変化を
もうちょっとリアルタイムに追っていって欲しかったです。

もともとの著者の作品に対する期待感が高く、自然とハードルも上がるため、評価は★3つです。
陽炎の門 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 陽炎の門 (講談社文庫)より
4062933616