亡父から真面目だけを取り柄に育てられた西並玄一郎。

商事会社勤務のOL、得田彰子は、結婚を前提に交際していた、車のセールスマン、常沢尚広に裏切られ、傷心旅行のドライブに出かけた。

きっとみんな、何かを抱えて生きている。

実業家・黒住泰造のもとに、“殺されかけたお前の息子より”という奇妙な脅迫状が届いた。

横地邦生の婚約者、河内三枝子は、一人旅に出た水上温泉で他殺体で発見された。

資産家、鍋原家の主、栄造はガンに冒され療養所で伏している。

「あの男を見たのは一瞬でした。

推理作家志望の根岸登志彦は、7月15日午前3時アパートの一室で、50メートル先のメゾン・ガーネット401号室に住むアイドルスター、佐伯真弓が自室から墜落するのを目撃した。

作家の森川は17年前、たまたま見学した録音スタジオから歌手が失踪するという事件にでくわした。

連邦地方裁判所のハリー・スペンサー判事は、世間におもねらず思いきった判決を下すことで知られている。

ガードマンが殺された。厳重な警備の盲点を巧みについた犯人は不敵にも、犯行現場にTAKERUという謎の文字を残していった。

斎藤月岑は神田雉子町に居をかまえる、草創名主24家のひとつ、斎藤家の9代目である。

ぼくは久遠永遠、トモダチゲームのプレイヤー! 前回のゲームで勝てば、誘拐された友だちを全員救出できたのに、ぼくは負けてしまった。

猫カフェの片隅で事務所を開くダメ弁護士の兄と、空気が読めないイケメンの弟の二人が、名言で事件を解決するハートフル・ミステリー。

ロサンゼルス空港のギフトショップに勤める普通の女の子と、何の因果か石油王の三男坊として生まれてしまった不運な青年。

専門商社に勤める宗谷聡子は、仕方なく受けた健診で卵巣に腫瘍が見つかり自暴自棄に陥っていた。

爆破予告の犯人「松崎」に間違えられ、多くの人に追われることになった白戸修。

元大手外資系証券会社アナリストの七森恵子は、ある事件をきっかけにフリーの金融探偵に転身した。

1915年、辛亥革命から4年。革命政権は崩壊、軍閥は政敵を次次に暗殺し、政権を強奪した。

夏の陽ざかり、稀代の妖刀「青江次吉」が招いた驚愕の惨劇。

数多くの名シェフを生み出す伝説のフランス料理学校で、シェフ修業中の理恵。いたって本番に弱い。

J昇格目前、だけどクラブは問題が山積み、エースは何か悩んでるし、助っ人は警察につかまるし、サポーターの大旗は盗まれるし…ホペイロは、今日もトラブル解決に大奮闘。

タフで人情味あふれる女子プロレスラー・エヴァは、幼なじみのクリスタルに泣きつかれ、娼婦だった彼女の姉が殺された事件の犯人探しをはじめるが、事件は思っていた以上に奥が深くて…。

昭和20年夏、本土決戦に備えて中学生たちは陣地構築に動員された。

歌劇界での成功を夢見る一谷黎。そんな彼の前に突然現れた少女・夕香は女優として稀有な才能を秘めてた。

カナダ・バンクーバーにほど近いワシントン州中部の町クインシー。

駒形の岡っ引“念仏の弥八”は、元八丁堀同心の稲生外記と、強い霊感を持つ盲目の美少女・涙の力をかりて、天草四郎の末裔と名乗り江戸市中で次々と怪事件をひきおこす、妖術師・天草小天治に立ち向かうが…。

侵入不可能なはずの部屋の中に何故か盗聴器が仕掛けられた。密室の謎に挑むのは防諜のエキスパート・防衛部調査班の朝香二尉。

新しい年が明けた。冬から春に向かうにつれ、御城彼方の心にはチクチクと棘のように刺さるものがある。

四条大宮にある小さなビリヤード場「萬」。そこは人を引き寄せては掻き回す坩堝だった。

崖に聳えるガラスの館。かつてそこで命を落とした少女、千波は再びの生を得て、青年学者の吹原と出会う。

「小樽へ行ってくる」と言って家を出た62歳の老人が、東京で死体で発見された。

二階堂警視と日美子の愛娘を襲った誘拐未遂事件!犯人は三人組の女?使われた盗難車の所有者宅を訪れた日美子は、邸内に聳える「ゴッホ・タワー」と呼ばれる異様な建物を見た。

製薬会社の研究員マリーナ・シンは、ブラジルへの出張を命じられる。

刑事を辞めた田辺は、大阪で私立探偵を開業するが、なかなか客がこない。そこへ、娘と佐世保に行ってほしいとの母親からの依頼。

火の国で人が殺される―警視庁捜査一課宛に手紙が届いた。

箱根山中の別荘で、厚務省次官・佐分利健一が喉に咬傷を遺して不審な死を遂げた。

「日本国内を旅行中のあなたの息子・マッコイ橋本と友人3人を誘拐した。

兵庫県警の特命刑事調査官・二階堂警視は、秘密裡に、県選出の千香谷国会議員の行方を捜すよう特命を受けた。

東京人形町、岡山人形峠、福岡人形原…と「人形」のつく地で起こる連続殺人。

関東新聞の記者・渡辺公一は、取材で訪れたテーマパークで毒を塗ったボールを何者かにぶつけられ意識不明に陥る。

新原発建設問題で揺れる新潟県の山道で、原発作業員が毒殺された。

宝飾店オーナーの息子と交際中の折笠美知は、密かに玉の輿に乗ろうと計算している。

※小松左京賞作家の新境地！※ 坂の上の洋菓子店へようこそ――。

凶暴な宝石強盗団を追う捜査陣の中で、新たに被害者が出た。鎌倉署の後藤部長刑事が函館で犯人に狙撃されたのだ。

景勝の地・北近畿を舞台に、平家の末裔たちがくりひろげる殺意の謎。暗号を駆使した、著者全力の書下ろし本格推理傑作。

新しく入る者を拒むヒルビリーの町、出世を望むには厳しすぎる地でよすがとなったのは、彼の「情報提供者」となった麻薬中毒者の女、スーザン・スミスだった。

網走刑務所を出所した橋本豊は、所内で死亡した宇野晋平の遺品を届けるため、東京の小田切正を訪ねた。

1995年1月17日、払暁。降って湧いたような天変地異の衝撃が神戸を直撃した。

メーン州ポートランド近郊のカーニバル会場。12歳のルークは家を出てから一ヵ月半近く路上での生活を送っていた。

「いいよんさんわん」―近所に住む老人から託されたという謎の探求書リスト。

自分に自信がなく、家柄だけが取り柄だった華美は、見合いでひとまわり年上の医師と結婚したが、夫には長年の愛人がいて、鬱々とする毎日だった。

東京と長崎とをつなぐ寝台特急「さくら」。

一週間の沖縄合宿から帰ってきた純一。

中西部の都市スティールトンでは、球場建設の是非を焦点に、現職市長と郡検事プライトとの熾烈な市長選が繰り広げられていた。

原子力船「むつ」は佐世保での修理を終え、新母港の下北半島関根浜へ向かって順調な航海をしていた。

医学博士柏木陽一は柏市にある病院の院長で探偵としても凄腕と評判である。

閉ざされた研究所 発見される死体 土井超音波研究所、山中深くに位置し橋によってのみ外界と接する、隔絶された場所。

エーランド島に美しい夏がやってきた。

二階堂日美子の兄・柏木陽一は柏市の鶴来総合病院の院長だが、その彼のもとへ伴東製薬の社長・伴東明が訪れ、熱海の別荘で暮らしている老母・鹿毛の様子を診てほしいと頼んだ。

若者を対象にした企業戦略で急成長を遂げた“リフォーム・アミューズメント社”の社長・有馬鉄也の宿悪をつかみ、一獲千金を夢みた沢井進は5億円を脅し捕ろうとする。

イタリア南部の海辺の町で起こった不可解な殺人事件に巻き込まれる若きイギリス人の苦悩。

「僕は待っています。必ず」来年の同じ日に、同じ場所で。

「お屋敷の中で見たり聞いたりしたことを、他人に話してはいけません」。

43日間に及ぶ北極海での調査行を終え、わたしはスコットランドの潜水艦基地に帰還した。

西村京太郎作品の中でも、数少ない“青春推理小説”。

2月14日、二階堂警部は美人書記官・琴倉田友美から「さっちんIしている」というメッセージ付きチョコレートをもらった。

日本新生活党の党首・金井太平の一人娘が誘拐された。

誰よりも美しくなりたい!と願う女性たちが集まる、青山の高級エステサロン『ヴィーナスの手』。

夫の暴力に耐えかね家出し、豪邸の住みこみメイドになった志津子。

かつて、マレーシアの密林からかき消えたシルク王、ジェフリー・トーマス。

九州タロット研究会と高校時代の友人との誘いを同時に受け、福岡へ旅立った二階堂日美子。

世界的に活躍中の天才ヴァイオリニスト・神尾八千代は、留学先で母・貴子の心中自殺の報せを受け、帰国することになった。

高校時代の友人、八木紀子の誘いで、“日本のエーゲ海”と呼ばれる岡山の牛窓に旅に出た二階堂日美子の前で殺人事件が発生。

アイドル好きの童貞オタク大学生・乙島侑平は、研究者の従兄から新製品のモニターを頼まれた。

核戦争による現代社会の崩壊後、少年・圭太は、父やその仲間とともに大型漁船で日本を脱出し、南太平洋に浮かぶ海上基地フロート・ナインを目指していた。

底知れぬ深き罪、そして永遠に続く罰…竹本健治・文、建石修志・画による大人のための暗黒童話、ついに完成。

二階堂日美子は友人・坊之下七美に誘われ、七美の母・和恵の還暦祝いに小田原の豪邸を訪れる。

鬼才竹本健治が描く、言霊が持つ恐怖とその受信回路のメカニズム! ゲームソフトの開発に携わる矢木沢は、ある日を境に百鬼夜行の幻覚に苦しむようになる。

夏休みを利用して軽井沢にやってきたタロット占いの名人日美子。

横浜、神戸、函館、門司。港町ばかりにつづけておこった四つの殺人事件。

落馬事故による昏睡から目覚めると、彼はシャーロック・ホームズになっていた。

二階堂日美子のタロット友人新城由布子が、旅行先の九州・高千穂峡で殺された。

普段から死人のように青ざれた顔をした、その歴史ある街は、その日、死装束のような濃い霧に包まれていた―表題作の「閉じ箱」をはじめ、プロ作家としてデビュー後、初の短編である「陥穽」、不思議な少年の世界を描いた「けむりは血の色」、代表作の「恐怖」、その他、「実験

横浜中華街の中華料理店で、若いコックが惨殺された。鋭利な刃物で首を掻き切られたらしい。

横浜市内で連続して起きた暴行殺人事件は、いずれも二十代前半の独り暮らしの女性を狙った卑劣な犯行だった。