密室航路
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乗り物をテーマにした短編集だが、医療問題を初めとする時事問題の研究を欠かさない作者の姿勢が窺がえる作品集でもある。 タイトル作の「密室航路」は東京〜高知間のフェリーで起こった密室事件を扱ったもの。だが、密室の構成法がストレート過ぎて、警察が真面目に調査すればすぐバレてしまう類のもの。犯人が「ある時期が来たらバレても良かった」と開き直るのは考えもの。ただし、当時として躁鬱病を社会問題として扱っている点は評価できる。「逃亡者」はミステリと言うよりは、疎開先という第2の故郷での人情の機微を描いたもの。「バンクーバーの樹林から」は子供の真の父親探しがテーマで、作者の様々な医学的勉強が目立つが、男女の情感より後味の悪さが残る。「結婚しない」は飛行機を使ったアリバイ・トリックものだが、それより「結婚しない」という女性の心理の謎に迫りたい。「90便緊急退避せよ」はハイジャック未遂事件の裏に隠された真相追求がテーマで、アイデアが秀抜。 乗り物をテーマにしながらも、社会問題、男女の機微を巧みに描いた短編集。 | ||||
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