花の証言
- 弁護士 朝吹里矢子シリーズ (4)
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一冊の中に、タイトルが凄い多くて、良かったです | ||||
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夏樹静子の二十冊目の短編集。弁護士・朝吹里矢子シリーズ第二集。単行本初刊は1981年。本作品集刊行前には短編集『雪の別離』が、後には長編『家路の果て』が刊行されている。 【収録作品】 「犯す時知らざる者」 朝吹里矢子は、藪原法律事務所の所属弁護士として、改めて名前を連ねることになった。その里矢子の最初の依頼者となった女が持ち込んだのは、自由が丘のマンションで起きた過失致死事件。依頼者は被害者である夫の妹で、逮捕されたのは妻だった。やがて、その容疑は、未必の故意が認められて、傷害致死に切り替わったのだった。どうやら、妻の方が、夫に死因とは別の不審な受傷があることを、刑事に追及されてから、犯意があったことをほのめかしたらしかった。 「片隅の青い絵」 司法試験に合格して司法修習生となった志朗から紹介された依頼者は、金融業者殺しで任意同行を求められた女・関口万智子の弟。万智子は過去に、被害者の悪行が遠因で、将来を誓い合っていた男を亡くしていた。被害者宅へ訪れた里矢子は、そこで被害者宅にあったある絵画の模写とのすり替えの事実に出くわし、そこから事件は意外な様相を示す。 「二つの真実」 里矢子は国選弁護で、吉祥寺で起こった刺殺事件を担当する。被告人の尾崎夕子は、愛人関係にあった藤村と彼のマンションで同棲していたが、藤村の妻・鶴江がそこの浴室で左胸の下を三ヵ所刺されて倒れて、側には藤村と出刃包丁を握っていた夕子がいたのだった。不可解なことに、藤村は第二回公判で証人尋問された後、失踪していた。そして、第四回公判の被告人質問で、あろうことか夕子は、それまで罪を認めていた態度を一変させて、殺したのは藤村だと証言しだす。 「パパをかえして」 里矢子は親友で高校教師の陽子から、生徒の高畠輝男が書いた作文を見せられる。それは、彼が六年前の小学生のときに書いた作文を想起させるものだった。六年前、高畠の愛人を、妻の徳子が、輝男とその弟に手伝わせて、殺害したという事件が起き、小学校の教師が輝男の作文を裁判所に提出、減刑の嘆願を行ったのだった。作文の内容はどちらも、父親の不倫を難じるもので、高畠の家族を慮った里矢子は、高畠に不倫をやめるように説得しに行くが。 「地検でお茶を」 里矢子は、母の友人・尾関百合江の息子・節夫が逮捕された強姦致傷事件を受け持つことになった。里矢子は節夫のアリバイ証人を探すために奔走するが、そんなときに、被害者と同じ血液型の血が付着した節夫のナイフが発見されたとの報せが。 「穴のあいた密室」 藪原は、画家の冬坂志緒の離婚問題を話し合うため、高山へ赴いた。現地で志緒に一旦会ったが、夫がこちらに来るということで、明日夫が帰路についた後で、再び会ってほしい、ということだった。だが、翌朝、志緒は宿泊している旅館の離れで殺害される。現場は、すべての戸が施錠されていたが、ガラス戸一枚が割れて穴が開いていた状態だった。 「瀬戸際の期待」 晴れて検事となった志朗の手がける事件を、国選弁護であえて選んだ里矢子。事件は、大工見習の少年・正一が、自宅にやってきた先輩大工の岡堀を絞殺したというもの。正一の父親・碓氷は同じく大工だったが、岡堀に博奕の借金を抱えており、岡堀は碓氷の娘に手を出しそうな気配だった。このことを、碓氷は正一に打ち明けていた。 | ||||
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著者は六法全書を読むと精神が安定するらしく、それならば法曹関係の仕事にチャレンジしておけばよかったという自分の叶わなかった夢を託す気持ちで書いた作品群。 女弁護士朝吹里矢子3 逆転の法廷!のTVドラマの原作でした。 副題が不倫愛の男女が狙った法律の抜け穴。 朝吹里矢子は国選で人妻殺人事件の弁護を引き受ける。 自供調書では尾崎夕子が藤村俊之と誕生うパーティをしようとした時、 俊之に再三離婚を求められて、孤独と嫉妬のあまりノイローゼ気味だった 藤村好江(原作では鶴江)が突然たずねて来て言い争いになり風呂場で夕子が心臓を包丁で3回突き刺し殺害した事件。 藤村俊之は帰宅した時には好江が死んでいて夕子が呆然としていたのを目撃したとの話。 包丁にはおまけに夕子の指紋だけがついていたとのこと。 裁判で当初は犯行を認めていたので正当防衛と情状酌量で刑の軽量化を求めて弁護した。 しかし夕子が最終弁論では無罪を主張する。 実は藤村俊之が殺害したと自供し、夕子の無罪は確定する。 今度は朝吹里矢子は犯行を認めた藤村俊之の弁護をする。 しかし再び最後には無罪を主張し本当は夕子の犯行だと主張する。 まさに逆転の法廷!である。ここで一事不再理の原則で夕子の裁判はもうできない。 八方ふさがりの冤罪の罠に・・・・ 一体、本当の犯人はだれなのか? 裏に事件の真相は潜んでいた。 TVドラマでは生前被害者が描いて残した絵(この著者の作品には絵がよく登場するのだ)が語る真実の遺書とは? | ||||
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