裁判百年史ものがたり
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事件も裁判も劇的で歴史的に重要な判例ばかりを取り上げていますが、大筋しか知らなかったり、事件そのものを知らないものばかりでした。高名な推理小説家ですから文章は喚起力に富むし、話はすっきりと頭に入る明晰さで面白かったです。その頃の時代精神と変わっていく価値観、社会の病巣が描かれていて、判決が社会そのものを変革した、社会が判決を要請したなんて歴史的な事実は無知な自分は全く知りませんでした。 | ||||
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明治に近代的な司法制度が確立されてから平成の裁判員制度に至るまでの約一世紀、著者のピックアップした12の重大事件の裁判を通して日本の裁判の歴史を辿った一冊。著者が豊富な資料に基づき事件や裁判を臨場感たっぷりに描いているので一編の物語を読んでいるような面白さがあります。時代と共に裁判が大きく変わってきたこともよくわかりました。 裁判官としての誇りを最も見せつけられたのはロシア皇太子襲撃大津事件です。国の圧迫と闘った児島裁判官の勇気に感動させられました。司法の独立が守られた記念碑的な裁判と位置づけされているそうです。永山則夫の事件は永山の心の叫びが聞こえてくるようで特に面白く読むことができました。 著者ノンフィクションの傑作だと思います。 | ||||
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裁判の歴史に残る事件について書かれた本です。 以下の12事件について書かれています。 「大津事件」「大逆事件」「昭和の陪審裁判」「翼賛選挙無効判決」「帝銀事件」「松川事件」「チャタレイ事件」「チャタレイ事件」「八海事件」「栃木実父殺し事件」「永山則夫事件」「有責配偶者離婚請求訴訟」「山一証券代理人弁護士夫人殺人事件」 12事件について10事件が刑事裁判で、民事裁判は2事件(「翼賛選挙無効判決」「有責配偶者離婚請求訴訟」)だけです。また、最上級審の裁判所(大審院・最高裁判所)が絡む事件が殆どの中で、「山一証券代理人弁護士夫人殺人事件」だけは最高裁判所の司法判決は絡んでおらず司法制度に関する言及が中心です(「昭和の陪審裁判」も司法制度に関する言及が中心ではあるが、陪審裁判での判決に対する上告審で大審院に関する言及があります)。 | ||||
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最後のエピソード。 加害者の人権を守ってきた有名弁護士が、身内が犯罪被害者となった途端、被害者の人権に目覚めて運動を開始した。 加害者は生活を保障される一方で、被害者は通院治療費まで自腹を切っている。 しかも、事件の情報も得られない。意見の一つも求められない。 こんな理不尽があってたまるか! でも、あなた、それを何十年も続けてきたんですよね? という話。 自分事として考えることの難しさを知った。 公害訴訟等で、被害者の救済が難しい理由ともつながった。 人が人を裁く難しさ。 立場が人を狂わせる(最高裁判事の文章)怖さを感じた。 時間をおいて再読する。 | ||||
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オーディブルで聞いて良かったので書籍版でも購入して再読(?)。 裁判を通じて日本の裁判、社会、権利や人々の意識の変遷を辿れる。 猥褻文書や少年犯罪、離婚問題など現在にも存在する問題でもあり、 四角い車輪を再発明しないためにも 「過去どういう流れがあったのか」を知っていることは重要であり、 ……という社会的意義を脇に置いておいても、 物語形式で読みやすくて純粋に面白かったので、 ええー絶版!? というのでちょっと驚いているところ。 | ||||
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