椿姫を見ませんか
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1986年発表、1989年文庫化の昭和の学園ミステリであります。 登場人物たちの描写は軽妙かつエキセントリックで、キャラクター小説のハシリといった一冊。 著者が芸大出身だけに戯画化されつつもがっつい濃い、音楽+絵画のどろどろの芸術の世界。タッチはライトなのですが、錯綜したプロットもあって、その方面に関心が薄いとけっこう息切れしてしまいます。この辺りは時代の違い、感覚の違いなのかも。衆人環視の舞台上の毒殺事件という派手なシチュエーションをはじめ、メリハリをつけた展開はなかなかのものながら、いかんせん、登場人物たちの人間関係が好都合に繋がり過ぎだといった点は否めず、解決も予定調和な印象なのが残念。 ところで、カバー裏とオビのあらすじなのですが、ほとんど終盤の展開までネタバレ! 某脇役について「この娘、後で殺されるのか…」と気の毒になりながら読んでいました。初読の読者は御注意を。 | ||||
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芸術大学を舞台にした殺人ミステリである。 "椿姫"のプリマが連続して毒殺された。美術学部の守泉音彦は、毒物が入手困難な絵具であったことから、学内の誰かの手によることを確信する。プリマの代役は、音彦の高校時代からの友人 音楽部の鮎村尋深。死の舞台へ向かう尋深を、音彦は守ることができるか ・・・ 芸大出身の著者だけあって、音楽、美術についての造詣の深さがあらわれた作品となっている。マネが実在の"椿姫"を描いたとした贋作事件を絡めて、謎解きとしても良いのだが、芸術に専心する学生たちの日々に惹きこまれていく。蘊蓄に陥ることなく、芸術に向き合う姿勢が門外漢にもわかるように描かれている。 どこか斜に構えていながらも、優しさをあわせもつ音彦。きまぐれななかに、静かな情熱を感じる尋深。友人以上でありながら恋人にもなりきれない、つかずはなれずの二人の関係が物語を盛り上げてくれる。多少時代を感じる二人のやり取りではあるが、それがかえってノスタルジックな感慨に浸らせてくれた。 事件の顛末は、切なさ満開。音彦と尋深の関係が気になる次回作は「あしたカルメン通りで」、そして「蝶々婦人に赤い靴(エナメル)」と続く。 | ||||
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森氏の初期の長編ミステリーで、今回は現代の芸大を舞台に、絵画ネタとオペラネタを盛り込んだライトタッチのミステリーになっている。 ミステリーとしては突出したトリックがあるという訳ではなく、本格推理ものというよりはプロット重視のサスペンス風味が強い。 江口氏のカバーイラストもそうだが、舞台の描写や雰囲気がいかにも本作が書かれた80年代中期の空気感がよく出ていて、ミステリー云々ということではなく小説としてよく出来た作品と言える。 | ||||
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看茶花女了?看没看没?。。。。。。。。。。三文字 | ||||
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オトヒコくんとヒロミさんて21世紀には少ないタイプのカップルですね。なんか70年代の青春もののTVドラマを見ているような清々しさと懐かしさを感じます。森さんの描くキャラクターってみんな口が悪くて素直じゃないけど、知的で心が真直ぐで正義感が強い。そして一抹の孤独感を抱えている。この2人だけじゃなく、ベートーベンもチェルニーもみんなそう。読後感がとても爽やかで心が暖かくなります。このシリーズ全制覇したい。 | ||||
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