(短編集)

顔のない男



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    初公開日(参考)2001年03月
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    短編集

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    顔のない男―ピーター卿の事件簿〈2〉 (創元推理文庫)

    2001年03月31日 顔のない男―ピーター卿の事件簿〈2〉 (創元推理文庫)

    英国黄金時代を担ったミステリの女王セイヤーズ。本書は、特異な動機の究明が深い余韻を残す表題作、不思議な遺言の謎を解くウイット満点の「因業じじいの遺言」、幻想味豊かな「歩く塔」等、貴族探偵ピーター卿の魅力溢れる七編に、セイヤーズが実在の犯罪事件を推理する「ジュリア・ウォレス殺し」と必読の歴史的名評論「探偵小説論」を併載した、待望のオリジナル短編集第二弾。 (「BOOK」データベースより)




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    顔のない男の総合評価:6.50/10点レビュー 2件。Cランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    旨味はあります。でも…

    作家というのは長編タイプと短編タイプという2種類に分かれるとよく云われる。勿論、どちらも得意―というかどちらも読ませる作品を書く―作家というのもいるが、セイヤーズに関して云えば、私は彼女は長編向きの作家だという結論を出す。
    だからといって本作に収められた作品が駄作というわけでは全然無く、寧ろ佳作ばかりだといっても過言ではない。
    特に作中に自作のクロスワードパズルを盛り込んだ「因業じじいの遺言」などは短編にするのが勿体無いくらいアイデアを積み込んでいる感じがする。また約30ページの作品の中に15人もの人物が登場する「白のクイーン」も仮装パーティという特殊な状況を活かした好品でアイデアが抜群である。

    しかし、それでもやはりセイヤーズは長編向きだと思う。たった1つの単純な事件に300ページ、そして『学寮祭の夜』に至っては700ページと膨大な原稿を費やすことにシリーズを読み始めた当初は無駄が多いのではないかと思っていたが『学寮祭の夜』まで読むに至り、これだけの原稿を費やして描く事件やそれに纏わる人間たちの機微がたまらなく面白く、物語のエッセンスとなっていることに気付かされた。
    短編では同じワンアイデアで勝負しているのだがそこら辺の小説部分が省略され、何か物足りない。私が「推理」小説ではなく推理「小説」をセイヤーズに求めているのが今回よくわかった次第である。

    Tetchy
    WHOKS60S
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.1:
    (3pt)

    ピーター卿の短編よりも・・・。

    貴族探偵 ピーター・ウィムジイ卿の探偵譚7編が収録された短編集。
    収録作品は、「顔のない男」「因業じじいの遺言」「ジョーカーの使い道」「趣味の問題」「白のクイーン」「証拠に歯向かって」「歩く塔」の7編。どの作品も可もなく不可もなく、オーソドックスな探偵小説ですが、各編ともチェスやトランプ、クロスワードパズル、仮装パーティーなどが小道具として使われていて、遊び心にあふれています。これが英国流ユーモア&ウイットというやつなんだろうな、と一人で納得。このピーター卿譚のほかに、本書には「ジュリア・ウォレス殺し」と「探偵小説論」が載っており、「ジュリア・ウォレス殺し」は裁判の記録や関係者の証言をもとに、実際にあった殺人事件について詳細が述べられていくのですが、そこは探偵小説作家のセイヤーズ、観察眼も鋭く巧みな推理を披露していき、犯罪実話小説のような仕上りになっています。「探偵小説論」は、著者が編纂した探偵小説・ホラー小説のアンソロジーの序文として書かれたものだそうで、探偵小説の歴史をひも解き、現在を語り、これからの展開を考えた読み応えのある小論。個人的にはピーター卿の短編よりも、「ジュリア・ウォレス殺し」と「探偵小説論」のほうがおもしろく読めました。こっちがメインでもよかったのでは、なんて言ったらピーター卿に失礼かな。
    顔のない男―ピーター卿の事件簿〈2〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:顔のない男―ピーター卿の事件簿〈2〉 (創元推理文庫)より
    448818314X



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