死体をどうぞ
- 足跡のない殺人 (33)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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またもセイヤーズ、恐るべし、と手放しで歓びたい所だが、今回はどうもそうは行かない。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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女流作家が散歩中、死体を発見し・・・というお話。 以下、ネタバレなので読んでいないと興を削ぐので読まないでください。 上記だけだと、普通の推理小説の様ですし、実際そうだったりもしますが、捜査を進めていく内にやがて・・・という当時としては斬新だったかもしれない展開でした。 最近の警察小説で最後に国家的謀略に行き着く作品が多いですが、本書は期せずしてそういう作品の先駆になっていると思いました。600ページくらいあるのは当時としては長い感じですが、無駄に長い訳ではなく、必然性のある長さになっている様に思えました(暗号解読の部分はやや判りずらかったですが)。 篇中、主人公が女流作家に度々結婚を申し込んでは断られますが、今だとセクハラやストーカー扱いになりますが、この頃は女性を口説く際は一押し、二押し、三に押しだったそうで、笑えます。 シリーズ最高傑作かもしれない雄変篇。是非ご一読を。 | ||||
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長編作品で読むのに時間がかかるが、通読の甲斐があるだろう。セイヤーズ自身の作家としての実力にも信頼がおけるし、『五匹の赤い鰊』の場合と違って、浅羽莢子さんの翻訳も安心して読める(英語原文に散りばめられたイギリス的おかしみが、この日本語でも読み取れるのだから)。 ただし、やはり「残念」はある。H氏の解説だ。大したページ数も割り当てられていもしない解説の半分は、ダラダラとした引用だ。だから中身もピシッとしておらず、話はあらぬ方角に進んでしまう。出来損ないの卒業論文のレベルであるか、プロ作家の文章と認める としても、原作を真面目に読まず理解できなかった者の、まるで手抜きとしか思えないのである。因みに、『五匹の赤い鰊』の(くどいようだが)訳には問題があったが、小林晋氏による解説の方はとても気が利いていて、セイヤーズという作家自身の本質も見事に言い当てていると思われ、感心している。組み合わせを逆にしていれば良かったのに。 | ||||
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二転三転する推理に読み手も戸惑いますが、アリバイ崩しあり、暗号ありと読む愉しみ盛り沢山。「これは怪しい…」と疑いつつ読みながらも結局は予想がはずれてセイヤーズに完敗。ピーターとハリエットの軽快なやりとりも楽しめるので「毒を食らわば」の後の必見の一冊。 | ||||
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かなり長めのこの小説も、他のセイヤーズの作品と同じく、犯罪のプロットそのものよりもストーリーの語りが魅力。宣伝文句にある通り、確かに遊び心があちこちに見られる。特に、ピーター卿とハリエットのやりとりなどは、古き良きハリウッド映画の脚本のよう。ボルシェビキやロマノフ王朝など、いかにもフィクション風の要素が出てくるかと思えば、その処理の仕方にはセイヤーズらしく、ひとひねり加えてある。長いかもしれませんが、ゆっくり時間をかけて、セイヤーズの語り口を少しでも多く味わいたい人には全然苦ではないと思います。 | ||||
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