死体をどうぞ



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初公開日(参考)1997年04月
分類

長編小説

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死体をどうぞ (創元推理文庫)

1997年04月01日 死体をどうぞ (創元推理文庫)

砂浜にそびえる岩の上で探偵作家ハリエット・ヴェインが見つけた男は、無惨に喉を掻き切られていた。手元にはひと振りの剃刀。見渡す限り、浜には一筋の足跡しか残されていない。やがて潮は満ち、死体は流されるが……? さしものピーター卿も途方に暮れる難事件。幾重もの謎が周到に仕組まれた雄編にして、遊戯精神も旺盛な第七長編! (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

死体をどうぞの総合評価:8.40/10点レビュー 5件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

アレさえきっちりしていれば傑作

またもセイヤーズ、恐るべし、と手放しで歓びたい所だが、今回はどうもそうは行かない。

まず賞賛の方から。岸壁で1人のロシア人が殺されている、このたった1つの事件について600ページ弱もの費やし、さらにだれる事なく、最後まで読ませたその手腕たるや、途轍もないものである。事件がシンプルなだけにその不可能性が高まり、今回ほど本当に真相解明できるのか、危ぶまれた事件は(今までの所)ない。しかも最後の章でまたも驚きの一手を示してくれるサービスぶりはまさに拍手喝采ものである。あの1点でトリックが全てストンと落ち着くのが非常に気持ちよかった。

しかし―ここからが批判である―、腑に落ちないのは結局動機が何なのか判らなかった事。意外な犯人という点では今回は申し分ないだろうが、動機が判らない。
しかしポーの『黄金虫』ばりの暗号解読といい、バークリーばりの推理の連続といい、かなり本格推理小説を意識した作品であるとみた。動機の問題さえなければ星10だったのになぁ。

余談だが、今回は表紙の装画に非常に助けられた。この装画がなければ現場の状況を克明にイメージできなかっただろう。イラストを描いた西村敦子氏に感謝。


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No.4:
(5pt)

シリーズ最高傑作かもしれない雄篇

女流作家が散歩中、死体を発見し・・・というお話。

以下、ネタバレなので読んでいないと興を削ぐので読まないでください。

上記だけだと、普通の推理小説の様ですし、実際そうだったりもしますが、捜査を進めていく内にやがて・・・という当時としては斬新だったかもしれない展開でした。

最近の警察小説で最後に国家的謀略に行き着く作品が多いですが、本書は期せずしてそういう作品の先駆になっていると思いました。600ページくらいあるのは当時としては長い感じですが、無駄に長い訳ではなく、必然性のある長さになっている様に思えました(暗号解読の部分はやや判りずらかったですが)。

篇中、主人公が女流作家に度々結婚を申し込んでは断られますが、今だとセクハラやストーカー扱いになりますが、この頃は女性を口説く際は一押し、二押し、三に押しだったそうで、笑えます。

シリーズ最高傑作かもしれない雄変篇。是非ご一読を。
死体をどうぞ (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:死体をどうぞ (創元推理文庫)より
4488183085
No.3:
(4pt)

これはお薦め!

長編作品で読むのに時間がかかるが、通読の甲斐があるだろう。セイヤーズ自身の作家としての実力にも信頼がおけるし、『五匹の赤い鰊』の場合と違って、浅羽莢子さんの翻訳も安心して読める(英語原文に散りばめられたイギリス的おかしみが、この日本語でも読み取れるのだから)。

ただし、やはり「残念」はある。H氏の解説だ。大したページ数も割り当てられていもしない解説の半分は、ダラダラとした引用だ。だから中身もピシッとしておらず、話はあらぬ方角に進んでしまう。出来損ないの卒業論文のレベルであるか、プロ作家の文章と認める としても、原作を真面目に読まず理解できなかった者の、まるで手抜きとしか思えないのである。因みに、『五匹の赤い鰊』の(くどいようだが)訳には問題があったが、小林晋氏による解説の方はとても気が利いていて、セイヤーズという作家自身の本質も見事に言い当てていると思われ、感心している。組み合わせを逆にしていれば良かったのに。
死体をどうぞ (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:死体をどうぞ (創元推理文庫)より
4488183085
No.2:
(4pt)

アリバイがすべて…?

二転三転する推理に読み手も戸惑いますが、アリバイ崩しあり、暗号ありと読む愉しみ盛り沢山。「これは怪しい…」と疑いつつ読みながらも結局は予想がはずれてセイヤーズに完敗。ピーターとハリエットの軽快なやりとりも楽しめるので「毒を食らわば」の後の必見の一冊。
死体をどうぞ (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:死体をどうぞ (創元推理文庫)より
4488183085
No.1:
(4pt)

推理小説というより、物語色が強い?

 かなり長めのこの小説も、他のセイヤーズの作品と同じく、犯罪のプロットそのものよりもストーリーの語りが魅力。宣伝文句にある通り、確かに遊び心があちこちに見られる。特に、ピーター卿とハリエットのやりとりなどは、古き良きハリウッド映画の脚本のよう。ボルシェビキやロマノフ王朝など、いかにもフィクション風の要素が出てくるかと思えば、その処理の仕方にはセイヤーズらしく、ひとひねり加えてある。長いかもしれませんが、ゆっくり時間をかけて、セイヤーズの語り口を少しでも多く味わいたい人には全然苦ではないと思います。
死体をどうぞ (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:死体をどうぞ (創元推理文庫)より
4488183085



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