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(短編集)

顔のない男



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【この小説が収録されている参考書籍】
顔のない男―ピーター卿の事件簿〈2〉 (創元推理文庫)

顔のない男の評価: 3.00/5点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

ピーター卿の短編よりも・・・。

貴族探偵 ピーター・ウィムジイ卿の探偵譚7編が収録された短編集。
収録作品は、「顔のない男」「因業じじいの遺言」「ジョーカーの使い道」「趣味の問題」「白のクイーン」「証拠に歯向かって」「歩く塔」の7編。どの作品も可もなく不可もなく、オーソドックスな探偵小説ですが、各編ともチェスやトランプ、クロスワードパズル、仮装パーティーなどが小道具として使われていて、遊び心にあふれています。これが英国流ユーモア&ウイットというやつなんだろうな、と一人で納得。このピーター卿譚のほかに、本書には「ジュリア・ウォレス殺し」と「探偵小説論」が載っており、「ジュリア・ウォレス殺し」は裁判の記録や関係者の証言をもとに、実際にあった殺人事件について詳細が述べられていくのですが、そこは探偵小説作家のセイヤーズ、観察眼も鋭く巧みな推理を披露していき、犯罪実話小説のような仕上りになっています。「探偵小説論」は、著者が編纂した探偵小説・ホラー小説のアンソロジーの序文として書かれたものだそうで、探偵小説の歴史をひも解き、現在を語り、これからの展開を考えた読み応えのある小論。個人的にはピーター卿の短編よりも、「ジュリア・ウォレス殺し」と「探偵小説論」のほうがおもしろく読めました。こっちがメインでもよかったのでは、なんて言ったらピーター卿に失礼かな。
顔のない男―ピーター卿の事件簿〈2〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:顔のない男―ピーター卿の事件簿〈2〉 (創元推理文庫)より
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