空港近くのホテル。人々の笑い声は、包丁を持った元ハウスキーパーの青年、香取純一の侵入で悲鳴に変わる。

ダイエットの息抜きになればと、料理教室へ通いはじめた“デブ・ファイブ”のメンバー。

ヨークシャーの片田舎で、首を斧で切り落とされた農夫の死体が発見された。

スティンハースト卿率いる劇団員は、スコットランドの古い館ホテルに滞在。

全寮制私立校ブレッドガー・チェンバーズは、良家の子女だけが入学を許されるイギリスの名門校だ。

イギリス南西部の漁村で、地元の新聞記者が惨殺された。殺された男は女癖が悪く、多くの者の反感をかっていた。

デニスと政治家の確執が続くうちに事件は急展開し、娘は他殺体で発見された。

ソフトウェア会社に勤める平岡が通っているチャットルームに“インターネットの亡霊”を名乗る者が現れた。

家電量販店に勤める土田は通っているチャットルームのオフ会に参加した。

毎週月曜と木曜、午後三時にスイスの巨大銀行USBの電話が鳴る。声の主は麻薬密輸王、目的はマネーローンダリング。

資金繰りが悪化している新興証券会社のCEOのギャヴァランは、ロシアの巨大IT企業“マーキュリー”のニューヨーク上場で主幹事の座を射止めた。

中央アジアからの闇送金を受け取ったはずのアラブ系テロリストが逮捕寸前に自宅で自爆死し、捜査官4人が殉職した。

アメリカ合衆国ジャパン州として生まれ変わった日本で暮らす若き私立探偵、瀧岡 隼。

取材のためにエルサレムを訪れた作家のモリーンは、白昼に突然幻視に襲われた。

巨大歓楽街、福岡・中州。

教え子を殺された男の、ゼロからの闘い 再開発、連続殺人に揺れる港町に漂う孤独と絆。苦みを知る心に響くストレートな感動。

ロンドンのオークションでゴッホ作「医師ガシェの肖像」を日本人が競り落とした。落札価格は約百八十億円。

高級老人ホームに住む資産家女性が殺された。犯人は金を無心していた孫なのか。

関東各地の自動販売機から、血のついた五千円札が相次いで発見された。

妻の誕生日祝いに用意したナイトクルーズは、女性の悲鳴と銃声で悪夢に転じた。

CIA退官を四日後に控えたタリーは、その話を聞いた瞬間、耳を疑った。

愛するベルの死の衝撃から立ち直れないアウトロー探偵バークの許へ、幼なじみのキャンディから突然連絡が入った。

九歳の少年ルークは“悪魔の子”だった。これまで自分の弟や幼児を刃物でめった刺しにして殺していた。

魔都ニューヨークへ戻ってきたバークの許に、NY市警殺人課の女刑事ベリンダが会って頼みたいことがあると執拗に連絡してきた。

彼の名はジョン、あるいはゴーストとも呼ばれている。一切の武器を持たないハートレスな殺し屋だ。

鬱の病いを持つ青年ジョー。病院から追い出された上に、里親からも見棄てられ、絶望した彼は遂に自殺をはかる。

1905年から始まる、アスタの残した膨大な日記―それはデンマークからイギリスに移住してきた彼女が、24歳の時から数十年にわたって書き記したものだ。

英米情報部の密命を帯びた米空軍パイロットのミッチェル・ガントは、ソ連が開発した最新鋭戦闘機ファイアフォックスの強奪に成功した。

“魔女”レイチェルの処刑まであと数日。

とにかく映画にまつわるホラーを――そんな編者スカウの呼びかけに馳せ参じたホラー界のスター作家たち。

1950年、ブエノス・アイレス。ファシズムに心酔する大統領は、元ナチを大量に受け容れていた。

親から継いだ大手デパートCEOの座と、だれもが羨む結婚話をフイにしたチャリティ。

シアトルで小さなケータリング会社を営むデズデモーナ。彼女の新たな依頼人はIT業界注目の若き起業家スターク。

新聞記者のアイリーンは17年ぶりに故郷に帰ってきた。かつての親友パメラから受け取った奇妙なメールのためだった。

5人の女性による投資クラブのメンバーだったルイーズが殺された。

女性の体に嫌悪感を覚える元恋人の冠くん。冠くんと別れ、半ばやけでつき合った遊び人の藤井。

第25回野間文芸新人賞受賞作品 わずかずつ、かすかな輪郭を帯びてゆく日々。

失った恋と、再生 少女時代の終わり 失恋で心に深い傷を負った「わたし」。

きっかけは本当につまらないことだった。穏やかな暮らしを揺さぶった、彼の突然の暴力。

川本麻由はかつての恋人によるDVで心に傷を負い、生きることに臆病になっていた。

恋人の降一を事故で亡くした志保。その車を運転していた降一の親友・五十嵐。

筑波に住む中学三年生の黒江は、研究者をしている母との二人暮らし。両親の離婚以来、家庭に居場所を見つけられずにいた。

婚約者に結婚の延期を告げられた女、新しい恋を失ったシングルマザー、彼氏の代役をさせられた大学生、永遠を信じない実業家。

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。

ホストのコウは焦っていた。ナンバーワンは引き抜かれ、オーナーは病に倒れ…。

海辺の瀟洒なリゾートホテルには

見た目は愛らしいぬいぐるみだが、中身は心優しき中年男・山崎ぶたぶた。彼が作る料理は、どこか懐かしく切ない思い出の味だ。

カフェ“こむぎ”は、早朝オープンの人気店だ。

山崎動物病院は、病院に来られないペットのための往診もしてくれる、町で人気のクリニックだ。

ちっちゃな手につぶらな瞳。

イラストレーター森泉風子は、不

ブックス・カフェやまざきは、本が読めるカフェスペースが人気の、商店街の憩いのスポットだ。

ある雪の日の夕方、借金を苦にして自殺した両親の墓参りに向かうため、ハンク・ミッチェルは兄とその友人とともに町はずれの道を車で走っていた。

アメリカ南部の都市チャールストンで、戦慄すべき連続殺人事件が発生した。

ハイムには自分だけの「世界」があった。歪んだ性と暴力の気配に満ちた世界が。

真夜中に家に忍び込んできた強盗。不意に発砲され、家主のリチャード・デインは男を射殺してしまう。

落ちこぼれ白人ハップ・コリンズは、鳥肉工場の見張り番として日銭を稼ぐ毎日。

金曜の夜、ぼくたちはドライヴイン・シアター“オービット”に集まった。いつものB級ホラー映画オールナイト。

沖合油田の仕事を終え、意気揚揚と家に戻ったハップ。しかし町では悪友のゲイ、レナードが恋人ラウルとの破局を迎えていた。

落ちこぼれ白人ハップ・コリンズは、夜毎クラブの用心棒をしつつ、親友レナードと恋人ブレットの好意に甘えて生きる毎日。

1943年9月。ムッソリーニが失脚したイタリアではドイツ軍が暴虐の限りを尽くしていた。

ニューヨークのスラム街育ちの著者が3人の仲間と少年院で送った恐怖の日々。やがて2人が看守を殺し復讐をするが…。

時間を巻き戻せるチャンスは10回。

大学に助手として勤務する香坂啓介は、先輩・佐倉雅幸の一人娘・五歳の真奈佳に亡くなった妹の面影を重ねて可愛がっていた。

病の原因を突き止め、命をつなぐ――創薬探偵。創薬チーム、それは原因不明の難病奇病に苦しむ者の最後の望み。

四宮大学にアメリカから留学生が来ることになった。彼女は十六歳で大学に入った化学の天才エリー。

特殊清掃員として働く桜庭潤平は、死者の放つ香りを他の匂いに変換する特殊体質になり困っていた。

大人気「化学探偵Mr.キュリー」シリーズの著者が描く、初の科学捜査ミステリー! 科学警察研究所・本郷分室にやってきた三人の研修生たちは、科警研の仕事に興味を示さない室長・土屋の態度に困惑する。

「死香」を食べ物の匂いとして認識する桜庭潤平。潤平の特殊体質に興味を抱く分析学のエキスパート・風間。

四宮大学で舞衣がMr.キュリーこと沖野と出会って三年。今年も「思い通りの夢」が見られる薬など奇妙な相談が寄せられる。

１９世紀ロンドンの闇に潜む殺人者。

平均年齢おそらく世界最高齢のアマ・オーケストラ「梅が岡交響楽団」(略称・梅響)に、高校教師・中島は間違えて入団してしまう。

シングルマザーの遊佐ひろ子は、お侍の格好をした謎の男と遭遇する。

天才か、稀代のペテン師か。

いったい何歳になれば定年なんだーー人事部次長・加納英司、人生を見つめる 生命保険会社・永和生命では、70歳までの定年延長を目指している。

ジョンはとうとう曽々祖父の遺言書を手に入れた。

憤怒―それを糧に、ボブは追う。別れた妻を惨殺し、娘を連れ去った残虐なカルト集団を。

汚れた世界を生き延びるため、醜悪な犯罪を隠蔽するため、母娘はその男を殺した。そのはずだった。

ギヴ。それがその犬の名だ。

父が殺された。父は詐欺師だった。

おれの名前はヴィンセント・ルビオ。ロサンジェルスが根城のケチな私立探偵だ。

膳所駅で轢死した老人は事故死だったのか、それとも愛しい孫娘のための覚悟の自殺だったのか。

ハリーは冴えない中年作家。

ハーバード中退、ドストエフスキーの愛読者、そして元陸軍軍人のジョー・ブロディーは、ストリップクラブの凄腕用心棒だ。

ニューヨークの暗黒街で一目置かれる存在となった異色の用心棒、ジョー。

十二歳の少年スティーヴンは、今日も母の弟ビリーの遺体を捜してヒースの茂る荒野にシャベルを突き立てる。

ロンドンから遥か西へ三百キロ、エクスムーア国立公園にある寒村シップコットで寝たきりの老女が殺害された。

“ラバーネック”/「名詞」(ゴムのように首を伸ばして)むやみに見る人、物見高い人。

イギリスの寒村シップコットで六人の連続殺人事件が起きてから一年半。未だ犯人逮捕の糸口は見つからない。

英国南西部デヴォン州の北部で、ひとり歩きの女性を狙った連続暴行殺人事件が起きた。

サーカス芸人専門の養老院「天幕荘」。そこに雑誌ライターの真野博史が運命の糸に導かれてやってくる。

黄昏時。根津の路地裏に佇む古びた旅館。

「闇を愛する異形の物語」の蒐集者のために奉仕する。

全篇新作書き下ろし! ! 最強のアンソロジーシリーズ第52巻! 【内容紹介】 豪華執筆陣15名! 今回のテーマは〈狩り〉に纏わる物語―― 井上雅彦 上田早夕里 空木春宵 王谷晶 久美沙織 黒木あるじ 澤村伊智 柴田勝家 清水朔 霜島ケイ

全篇新作書下ろし! ますます注目度が高まる53冊目の《異形》 豪華執筆陣による《贈りもの》と《異能力》を巡る妖しくも美しい15の物語 飛鳥部勝則 井上雅彦 上田早夕里 空木春宵 黒木あるじ 黒 史郎 最東対地 澤村伊智 篠田真由美 斜線堂

有栖川有栖、平山夢明、澤村伊智、上田早夕里、斜線堂有紀、芦花公園ら、稀代の短篇巧者１６名が書下ろし競演！　いまホラー界とSF界でもっとも注目されるテーマ・アンソロジー最新刊！　鉄道から人力車、潜水艇まで、さまざまな乗物をめぐる怖ろしくも妖し

ぼくはグルメ探偵。料理関係が専門で、ライバル店で大人気の特別料理のレシピを探り出すという依頼を受けたところだ。