星を帯びし者
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主人公のキャラがイマイチな上、話の展開が遅く、読みにくい。 評価が高かったので期待していたが、途中断念にて終了。 | ||||
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私は山岸涼子さんの挿し絵と、裏表紙に惹かて読みました。当時ファンタジーがあまり翻訳されてない頃、希少だったこの本は、私に西洋の息吹を感じさせるものでした。今から30年以上前にバックパックを背負って森で焚き火をしながら、偉大なる者の王国さながら、モルゴンの旅に想いを馳せる作者が目にした景色が目に浮かぶようでした。旅とファンタジーが好きな人におすすめです。ぜひ最後まで読んで、今では出来ない旅を楽しんでください。 | ||||
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確かに、山岸涼子氏の麗しい挿絵とともにこのお話を読む事ができないのは、とてもとても残念ですが、 再刊にあたり、翻訳者本人の手直しが入って、やっと三部作全て読み通す事ができました。 なんと言うか、主人公が、悩み、苦しみ、追われ、それでいて生きる事の魅力に激しく翻弄されるような、そんなお話なので、読んでいてとても苦しく、とても面白かったです。 忘れた頃にまたぼちぼち読み返したいと思います。 旧訳版では、モルゴンがヴェスタになったあたりで(早っ!)雪の冷たさみたいなものが骨にまで染み通るような気持ちにいらいらと苛まれて、 どうしてもそれ以上読めずに、ポイッと放り出されてしまったのでした。何ともナサケナイ・・・ 今回も、手触りとか、感覚とか、感情とか、時には嗅覚までも?ぐいぐい迫って来る感じが凄かったですが、逆にそのぐいぐい来る感じで物語の中にずるずるっと引き込まれて、 一気に三部作読み通す事ができたと言うか、読み通させられてしまったと言うか、読み終わった後しばらく頭痛に悩まされました(笑) 登場人物は皆それぞれにとても魅力的なのですが、アンの元気な?亡霊たちが結構好きです。 ただ、カタカナが苦手なので、地名や登場人物名にはとても手こずりました、カバー裏の登場人物一覧と、巻末の人名と地名の一覧に非常に助けられました。 | ||||
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アメリカのファンタジー作家マキリップの有名な三部作<イルスの竪琴>シリーズ、その第一巻目です。 私は児童文学の勉強中に、確か本書訳者の脇明子さんのご著作か何かで本書の存在を知りましたが、当時本書は絶版。中古で集めるとちょっと費用がかかりそうだったので気になるまま放置していたのですが、待てば海路の日よりありとはこのこと、在り難くも新版の発売ということで、今回購入して一読いたしました。 正直、最初の50ページ位は展開が唐突すぎて置いていかれていましたし(エリアードがモルゴンを殴る理由に納得がいかなくて唖然としました)、主人公モルゴンは中盤から段々好きになりましたが冒頭ではキャラクターをどう捉えていいのかイマイチ掴めず、その上に地の文章がむやみに長くテンポが悪い気もして面白いとは感じなかったのですが、そこを乗り切ってヘルンでライラが登場する辺りまで来ると物語と人物がぱっと精彩を帯びてきて、一気にモルゴンに宿命付けられた<謎>と世界の魅力に引き込まれていきました。運命に引きずられ、抵抗しまた逃走し、それでもなお嗅ぎつけられて、愛するものと自分自身のためについにはそれと向き合っていくモルゴンの成長・変化の過程も読み応えがあります。 この世界に入り込んでモルゴンと共に彼の額に刻まれた<まだ答えられていない謎>の真相を追いかけ始めると、それまで読みづらかった説明のない歴史上の人物の羅列や風景描写の長さも気にならなくなり、また読み方(そうした描写部分がもつ物語に対しての重要さの度合い)が分かってきて、ページを繰る手がもどかしいほど物語の続きが気になっていきます。 続刊である第二巻『海と炎の娘』、第三巻『風の竪琴弾き』まで読むと、本巻で配置された幾つもの巧みな伏線が実に無駄なく生きてくるのが分かり、作者の深謀遠慮に舌を巻きます。 『ハリー・ポッター』は割合敵味方が分かりやすいお話ですが(かれの気高い魂に乾杯!)、本作はその辺りの人間関係は複雑に繊細に描かれている作品だと思います。本書解説で脇さんが「本書は上級者向けの作品」と書いておられるのは、文章の読みにくさ、世界観の理解に必要な努力の大きさ、作品内容・メッセージの繊細さ等に起因するのかしら、と個人的には感じました。 日本の『守り人』シリーズや『空色勾玉』シリーズ、イギリスの『指輪物語』、ドイツの『ネシャン・サーガ』等が好きだという方で未読の方にはお勧めです。逆に、そういう連作ファンタジーが余り好きでないという方にはちょっとお勧めしにくい作品かと思います(作風も万人向けではないでしょう)。 | ||||
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かなりの数の童話・ファンタジーを読んできましたが、この「イルスの竪琴」は素晴らしい作品のひとつです。最初はちょっと、とっつきにくいと思うかもしれませんが、自然描写、人間の感情の描写などのいずれもよく、大自然のなかに潜む、人間を寄せ付けないような原初のエネルギーの猛々しさなどが、劇的な迫力をもって迫ってきます。 最初はどちらかというと内向きの印象がありますが、三巻まで完読すれば、すべては壮大なエンディングのための伏線だったのかと思い知らされます。初めて読みきったときには、深い思いとともに、どこまでも広がるような開放感がありました。 やっとこないだ完結した人気作品のように、ただ娯楽作品というだけではなく、自分や物事をもっと深く探求したいという人には、ぜひ読んでいただきたいです。 | ||||
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