(短編集)
死せる者の書
- 花嫁 (112)
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「鼬の花嫁」こういう話って、艶笑ホラーとでも言うのでしょうか?確かに驚きといえば、驚きのオチでした。 「美しき淑女」、不気味ながらも、奇妙な美しさを持った異形の存在が印象的。まさにタニス・リーの、お得意とする存在という感じです。「大理石の網目」は、人物設定が、絶妙だと思いました。普段は限りなく存在感が薄く、誰からも気に留められないような男なのに、何となく不気味さや不吉さを漂わせる、奇術師と噂される男。そして朗らかかつ、飛び抜けて聡明でも美しくもないため、誰にでも親しみを持たれやすい娘という。 徐々に目に見えない蜘蛛の糸に、絡め取られていくかのような不気味さと幻想美漂う作品。 「世界の内にて失われ」、狂おしい程の異郷への情熱に憑かれた研究者の姿が、滑稽ながらも、どこか哀れさも誘う、この作者には珍しく、冒険小説風の作品。「月は仮面」。フクロウ娘の何とも言えない妖しい美しさ。 そして退廃的なエロティシズムというか。これも妖しい美しさと幻想に満ちた話。そして最後の破局も、タニス・リーらしくて良いです。 | ||||
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魔都パラディスに眠る死者を巡る8篇の短編を収録した短編集。 8篇ともそれぞれ如何にもタニス・リーらしい幻想的で背徳的で蠱惑に満ちた濃密な世界が展開されていてファンなら確実に楽しめる短編集になっております。これ以前に出ていた「パラディス」シリーズの短編集と比べると若干短めの話が8篇収録されておりますが、物足りなさはなく、逆に短いからこそ凝縮されていて、堪能させてくれます。蛇足ですが、作中デヴィッド・シルヴィアンの歌詞が引用されていて少し驚きました。出来れば以前にでていた「幻獣の書」と「堕ちたる者の書」も現在入手困難なので復刊してもらいたいですね。 タニス・リーのファンはマストのシリーズ3作目。それ以外の方も是非。 | ||||
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角川から堕ちたる者の書、幻獣の書が出て以来ずっと続きが出ていなくて、もう日本語では読めないのかと思っていたところにこの翻訳。嬉しいです。創元さんはこのごろファンタジーに力を入れてくれていてありがたいですね。未訳の大作Birthgrave三部作の訳出もぜひお願いしたいです。 ☆をひとつ減らしたのは完全に好みの問題ですが、やはり故・浅羽莢子さんの訳で読みたかったなあと… 今回の訳者の方の出来が悪いわけではけっしてないのですが、浅羽訳リーにどっぷりだった人間のささやかな戯言として聞き流してください。 死者に関するリーらしさ全開の妖しい夢幻短編集。狂える者の書も楽しみです。 | ||||
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