イムリスの戦は拡大を続け、アン、ヘルン、アイシグ、オスターランド、そしてモルゴンの故郷ヘドでさえものみこもうとしていた。

星を帯びし者モルゴンがエーレンスター山に向かったまま消息を絶って一年、ヘドの領国支配権が弟に移ったという知らせが入る。

生者の、半生者の、蘇生者の、死なざる者の、そして死者の都パラディス。退廃と背徳の都の墓地に眠る死者の物語8編を収録。

パラディスは狂える者の都。それとも、パラディスそのものが狂っているのか……。

オロバジェ国の第二王女エリサは、祖国の倍もある砂漠の国ホヤ・ド・アレナの王に嫁ぐことになった。

退廃と背徳の都パラディス。この地において男女の別に、いかなる意味があろうか?詩人が手に入れたスカラベの指輪の秘密。

鍛治の里に暮らす少年キリヒトは、師の命により、大陸最古の図書館を統べるマツリカに仕えることになる。

伝説の魔法使いアトリックス・ウルフ。その呪文でふたつの国の戦いは収束した。

七年ぶりに故郷に帰ったシルヴィアを待っていたのは、鬱蒼とした森に抱かれたリン屋敷と、曾曾曾祖母の手記。

ある殺人を犯した罪で死刑囚となった少女イレーナ。

“道の民”の青年コールは沼地に囚われた仲間を脱出させようと、天から降ってきた小さな黒い家の扉をくぐる。

焼きつくされたトルマリン宮。ひとり生き延びた幼子は探索を逃れ、身内の手で辺境の吟遊詩人学校に預けられた。

16世紀エリザベス朝ロンドンへのタイムウォークを経て、幻の写本<アシュモール782>の恐るべき秘密に触れたダイアナとマシュー。

人類がはじめて月を歩いた夏だった。父を知らず、母とも死別した僕は、唯一の血縁だった伯父を失う。

ロウ王国の女王が住む“ロウ・ハウス”は、会議に集まってきた各領地の代表で混乱していた。

生きるためにもがき続けた少女が、最後に見つけたものは―― 3部作、ここに完結。

ロイズは人には見えないものを視る目をもつ、風変わりな少女。

ペンリック１９歳、婚約者を迎えに行く途中、病で倒れている老女の最後を看取ったのが、すべての始まりだった。

『毒見師イレーナ』続編! 生きたいと願った死刑囚の少女、第2章――。 14年ぶりの帰郷、両親との再会。

オーウェンと晴れて婚約したケイティに、魔法界のマフィアのような謎の組織が接触してきた。

N大学理論物理研究所助手の野々村は、ある日、研究所の大泉教授とその友人・番匠谷教授から一つの砂時計を見せられる。

地球を訪れたエイリアンとのコンタクトを担当した言語学者ルイーズは、まったく異なる言語を理解するにつれ、驚くべき運命にまきこまれていく…ネビュラ賞を受賞した感動の表題作はじめ、天使の降臨とともにもたらされる災厄と奇跡を描くヒューゴー賞受賞作「地獄とは神の不在

悪魔祓いの補佐としてドイツに赴いたロベルトだったが、駅で連日同時刻に死者が出る連続不審死をはじめ、異常事件が頻発。

女優を夢見てNYにきたエミリー。念願かなって舞台で脚光を浴びたその晩、忽然と姿を消してしまった。

そもそも一杯の酒につられて素性の知れぬ男の話なんかに耳を傾けたのが間違いだった。

英国王子もいよいよ年貢の納め時。

無数の凶兆が世界に顕現し、地獄の扉が開いた。

強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。

惚れたって言えよ―。美貌の殺し屋は言った。

家出少年のホーティがもぐりこんだのは、普通でない人間たちが集うカーニヴァル。団長のモネートルには奇妙な趣味があった。

霧深いなか、道案内の剛力たちに守られながら、ニザマの地方官僚の姫君ユシャッバとその近衛兵の一行が尾根を渡っていた。

18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室からあるはずのない屍体が発見された。

香港で母さんと出会った父さんは母さんをアメリカに連れ帰った。

驍宗が玉座に就いて半年、戴国は疾風の勢いで再興に向かう。

人の心を透視する超感覚者の出現により、犯罪の計画さえ不可能となった未来。

ジョウントと呼ばれるテレポーテイションにより、世界は大きく変貌した。

「追われている。殺されるかもしれない。

人は、自分の悲しみのために涙する。

恭国は、先王が斃れてから27年。王を失くした国の治安は乱れ、災厄は続き、妖魔までが徘徊するほどに荒んでいた。

月の森の蛇ガミをひたすら愛し、一生を森で送ったホウズキノヒメ。

王は夢を叶えてくれるはず。だが。

長崎屋の主が死んだって!? おとっつぁんの身に何が? 病弱若だんな、跡を継ぐの? 緊急事態続出の「しゃばけ」シリーズ最新作!

時は24世紀、テレパシー能力をもつエスパーの活躍により、いかなる計画犯罪も不可能となり、殺人はすべて未然に防止されていた。

北国カーランディア。建国以来、魔法の才をもつカーランド人と、征服民アアランド人がなんとか平和に暮らしてきた。

ガラスの靴とロイヤルウェディングの物語を主食に育った女の子たちの多くがそうであるように、わたしもかつては、プリンセスは生まれながらにプリンセスなのであって、あとからなるものではないと思っていた。

小夜は12歳。人の心が聞こえる〈聞き耳〉の力を亡き母から受け継いだ。

11年前CIAの密室で受けた拷問―悪夢から目覚めたプロフェットは、部屋の中にかつての仲間で初恋の相手・ジョンの姿を見る。

過去への旅が可能となった未来、時間局が設置された。部局はふたつ。

「希望」を信じて、男は覚悟する。慶国に新王が登極した。

そこは奇妙な学校だった。入学してくるのは、異世界へ行った、不思議の国のアリスのような少年少女ばかり。

あたしはとっても幸せ。この世でいちばんすてきな旦那さまがいるし、おなかには二人の赤ちゃんも。

火の時代、絶望の時代が近づいている。戦が始まる。

公園で見つかった70年代のディスコ全盛期の服装をした老人の死体。