甘い鞭



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初公開日(参考)2009年05月
分類

長編小説

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甘い鞭 (角川ホラー文庫)

2009年05月23日 甘い鞭 (角川ホラー文庫)

高校1年生の時に隣家に棲む男に拉致監禁された奈緒子。1か月にわたって弄ばれ続けた彼女は、男を殺害し辛うじて地獄から生還した。凄絶なトラウマを抱えたまま成長し、現在は不妊治療専門の医師として活躍する奈緒子だが、美貌の女医として評判の彼女のもう1つの顔、それはSMクラブに所属する売れっ子M嬢“セリカ”だった。過去と現在、サディスティックな欲望とマゾヒスティックな願望が交錯する、驚愕の問題作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

甘い鞭の総合評価:7.00/10点レビュー 14件。Bランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

甘い鞭の感想

勝手に感じる著者の持ち味が十分に堪能できた作品でした。

内容はあらすじ通りの凌辱・暴力・官能作品なのでそれらが苦手な人には不向き。というか著者の作品はこれらを扱う作風です。で、何が魅力かというと、それをどう表現して読ませるか、文章で読者を惹き込む小説としての作品が面白いのです。本作は映画化もされており、そちらは痛さエロさの映像での魅力作品。それとは違い、本書は主人公女性を中心に異常な場を覗き見るような、体現する魅力を感じる作品となっていました。惹きこまれて止め時が見つからず一気読みでした。

小説として意味があり、読まないと伝えづらい内容なので、ちょっと視点を変えて印象に残った箇所の感想です。

文章作りで『一行空け』が多くみられた作品でした。
一区切りとなる文章が数ページ単位の章区切りではなく、1-2ページ内で細かく一行空けをして場面や視点がコロコロ変わる印象を受けました。また、同じシチュエーションを二者から描いている所もありました。勝手な想像ですが、全体像の物語が先に決まっており、思いついたシーンからバラバラに文章化して枚数を重ねたような作り方に感じました。一見すると読書のブツ切り感で集中力が途切れそうなのですが、本作はそれが効果的に使われています。また後述。

対義する要素が多く散りばめられていると感じました。
拉致監禁され生き残った少女の過去と現在。加害者と被害者。現在の仕事における医師としての表、M嬢としての裏。不妊治療として医者と患者。内面と外面。やさしさと暴力。生者と死者。という具合で所々に対義するものが散りばめらているのを感じました。
それらを一行空けの多い場面転換により、色々なシチュエーションで読ませ、バラバラに断片的に得る情報の繋がりの面白さがあり、結果として読者を惹き付けるプラスの構造に感じた次第です。読書序盤は文章がよく途切れるなと思っていたのが、終盤はこの先どうなるのかハラハラドキドキに代わった次第。
ラストの締め方も巧いです。

あらすじ通り物語の内容としては万人薦めるものではないのですが、小説のフィクションだからこその、怖いもの見たさで異常な世界を覗き見る欲望の作品としては著者作品は癖になる次第です。新しい刺激を受けた作品でした。

egut
T4OQ1KM0
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

甘い鞭の感想

映画化されると言うことで、さっそく図書館で借りて読みました。
へー、こんな内容の小説も市立図書館にあるんですね♪内容は拉致され監禁レイプされた少女の十数年後の現在と拉致された時の記憶を絡めながら進んでいくものでした。描写はもちろんエロすぎですが、女医としての細かい描写がとても素晴らしかったです。大石先生の他の小説も読んでみたくなりました。

マグル
ZH9M7YFR
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.12:
(1pt)

嘘くさすぎる。面白くない。

想像の世界、真実を知る者には呆れ果てるほど。読む気がしない。
甘い鞭 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:甘い鞭 (角川ホラー文庫)より
4043572190
No.11:
(4pt)

官能ドキュメンタリー的なストーリー

大石圭作品のなかでは面白い作品でした。カタカナフランス語で埋め尽くされることなく、ストーリーを楽しめました。
読む価値はあります。
ただ、隣の犯罪者が弱弱しいところが☆一つ減です。食事排泄制限や刻印等の脅し(実行)などで強制屈従させたほうが盛り上がったと思います。あと不妊治療医と監禁事件経験,SM嬢志願の関連性がイマイチぴんとこなかったです。
甘い鞭 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:甘い鞭 (角川ホラー文庫)より
4043572190
No.10:
(5pt)

満足

良かった
甘い鞭 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:甘い鞭 (角川ホラー文庫)より
4043572190
No.9:
(4pt)

映画を観てから読んだ。

私は石井隆監督のファンで映画を観て原作があると最近知り読んでみた。他のレビューで「ホラーではない」とあったが私は充分怖いと感じた。
性的欲求を満たしたいだけで若い子の人生をぶち壊すことがホラーではないなら何がホラーなのだろう?SMの要素はあくまでストーリーを推し進める役目であり、本当に作者が描きたいのは自身の欲求のためなら手段を選ばない人間が一定数いて、その被害を被るのは女性や子供が多いということで、一度心に傷を負うと一生苦しむ人もいるということ。
これがホラーだと感じないとしたら、それこそが現実のホラーだと思う。
甘い鞭 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:甘い鞭 (角川ホラー文庫)より
4043572190
No.8:
(4pt)

現代における家族の崩壊と孤独。

実に長い本で 最初は エロ・ゲテモノの物語だと思っていたが。
読んでいるうちに 描いている世界が 現代の問題に切り込んでいることに感心した。 
マゾヒストの女子の物語であるが、読みながら痛く感じた。
テーマは 『現代における家族の崩壊』 ということだろうか。
15歳と言う女子高校生の花ざかりの時に、大雨の時に 拉致監禁され 地下室に閉じ込められ
レイプを繰り返される その事件が発端である。
拉致犯人は 両親は医者で 富裕層であるが 
医学部に三度挑戦してはいることができずに ひきこもりになった。
両親がいなくなり そのお金で 生活する。
それで 徹底した孤独にさいなまされ、隣の家の女子高校生を 拉致監禁し レイプを繰り返す。
事件は家族崩壊と孤独によって 始まった。
その17年後に その女子は 見とれるほどの美人となり スポーツクラブで のびやかに 
クロールで泳ぎきるほどの健康さがあり
不妊治療の医者であり 週末の夜は マゾヒストの娼婦になるという。
うつくしさ。才能。そして みだらさ。
小説の主人公にするには スーパーウーマンと言うべきだろう。
そして 不妊治療をしている ということが 皮肉にも見える。
家族の崩壊を目の当たりにしながら、家族を作り出そうとするのだから。
15歳で拉致監禁されて、彼女の周りと中では 大きな変化がうまれていたのだ。
同じ世代の人たちから 冷たい眼で見られることで 勉強に集中せざるを得なかった。
そして 解放されたあとに 妊娠がわかり 女医に優しくされたことで
医者を目指そうとし、医者になる。
母親との関係では その事件をきっかけに 『なにか』わだかまりができて
仲良く話していた母親との関係が壊れ、17年後 まだ50歳代なのに 末期がんで 
死んでいこうとする 母親を 冷静に眺める。

外から見たら 美人で有能な女医である。
内の中にある 欲望は 抑えきれないほど 巨大なのである。
ニンゲンというものの 欲望の強さと凶暴性を強く感じた。
甘い鞭 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:甘い鞭 (角川ホラー文庫)より
4043572190



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