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甘い鞭



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【この小説が収録されている参考書籍】
甘い鞭 (角川ホラー文庫)

甘い鞭の評価: 8.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

甘い鞭の感想

勝手に感じる著者の持ち味が十分に堪能できた作品でした。

内容はあらすじ通りの凌辱・暴力・官能作品なのでそれらが苦手な人には不向き。というか著者の作品はこれらを扱う作風です。で、何が魅力かというと、それをどう表現して読ませるか、文章で読者を惹き込む小説としての作品が面白いのです。本作は映画化もされており、そちらは痛さエロさの映像での魅力作品。それとは違い、本書は主人公女性を中心に異常な場を覗き見るような、体現する魅力を感じる作品となっていました。惹きこまれて止め時が見つからず一気読みでした。

小説として意味があり、読まないと伝えづらい内容なので、ちょっと視点を変えて印象に残った箇所の感想です。

文章作りで『一行空け』が多くみられた作品でした。
一区切りとなる文章が数ページ単位の章区切りではなく、1-2ページ内で細かく一行空けをして場面や視点がコロコロ変わる印象を受けました。また、同じシチュエーションを二者から描いている所もありました。勝手な想像ですが、全体像の物語が先に決まっており、思いついたシーンからバラバラに文章化して枚数を重ねたような作り方に感じました。一見すると読書のブツ切り感で集中力が途切れそうなのですが、本作はそれが効果的に使われています。また後述。

対義する要素が多く散りばめられていると感じました。
拉致監禁され生き残った少女の過去と現在。加害者と被害者。現在の仕事における医師としての表、M嬢としての裏。不妊治療として医者と患者。内面と外面。やさしさと暴力。生者と死者。という具合で所々に対義するものが散りばめらているのを感じました。
それらを一行空けの多い場面転換により、色々なシチュエーションで読ませ、バラバラに断片的に得る情報の繋がりの面白さがあり、結果として読者を惹き付けるプラスの構造に感じた次第です。読書序盤は文章がよく途切れるなと思っていたのが、終盤はこの先どうなるのかハラハラドキドキに代わった次第。
ラストの締め方も巧いです。

あらすじ通り物語の内容としては万人薦めるものではないのですが、小説のフィクションだからこその、怖いもの見たさで異常な世界を覗き見る欲望の作品としては著者作品は癖になる次第です。新しい刺激を受けた作品でした。

egut
T4OQ1KM0
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

甘い鞭の感想

映画化されると言うことで、さっそく図書館で借りて読みました。
へー、こんな内容の小説も市立図書館にあるんですね♪内容は拉致され監禁レイプされた少女の十数年後の現在と拉致された時の記憶を絡めながら進んでいくものでした。描写はもちろんエロすぎですが、女医としての細かい描写がとても素晴らしかったです。大石先生の他の小説も読んでみたくなりました。

マグル
ZH9M7YFR

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