シルヴァー・スクリーム
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映画がテーマのホラーアンソロジー(上巻)。 80年代にご活躍の作家たちのつぶよりの作品が収録されており、当時、モダンホラーやダークファンタジーに耽溺したていた自分には感涙もの。ホラーといいながらもけして怖くはないのがこれまた懐かしさを誘う。 猟奇殺人鬼と少年の交流(?)を描いたレイ・ガートン「罪深きは映画」は、結末の想像はつくものの途中のハラハラがたまらない。(この作家はの、風俗嬢パンパイアが活躍する「ライヴ・ガールズ」は、隠れた名作)。 その他、冴えない男二人の退屈過ぎる日の結末ジョー・R・ランズデール「ミッドナイト・ホラー・ショー」は、相変わらずのタブーお構いなしの破天荒さが魅力だ。 | ||||
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映画がテーマのホラーアンソロジー(下巻)。 日本ではあまり翻訳がされいないホラー界の大御所ラムジー・キャンベルや、最近とんとお目にかからないロバート・R・マキャモンの作品が収録されている。 連続殺人鬼を追う老俳優のアメコミ的活劇を描いたマキャモン「夜はグリーン・ファルコンを呼ぶ」がなんといっても秀逸。その他、ドライブインシアターで繰り広げられる阿鼻叫喚の宴 マーク・アーノルド「映魔の殿堂」は、悪魔的ともいえる破壊力抜群のイメージに酔いしれてしまった。 キング、クーンツの作品が収録されていないのがちょっと残念であるかな。 | ||||
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映画をテーマにしたホラー小説のアンソロジー。 全20篇を謹んで読ませて頂き、好きな作家が多数参加しているという事で期待して読みましたが、はっきり言って期待しすぎたのかあまり面白くありませんでした。個人的にはこの手のアンソロジーを読む場合、収録作の内、一篇でも面白ければ満足にしているのですが、このアンソロジーでは二篇だけ面白く、それだけでも得した気分にならないといけないとは思いますが、あまり手放しで人に奨める気にはなりませんでした。因みにその面白かった作品はランズデール氏の作品とウィンター氏の作品でした。 ついでに書かせて頂くと、今まで結構ホラー映画は観ましたが、あまり怖かった物が無かった様な気がします。VHSのビデオが流行った時代やTVの民放でよくやっていた映画でホラー映画が結構ありましたが、それ程怖いと思った物が無かった様な記憶があって、今になってからもう少し怖い映画があっても良かったのではないかとか、暫し感慨に耽りました。残虐な描写が過激で問題になった映画もありましたが、怖い映画とはちと違う感じがしたし。名作といわれる「ウィッカーマン」とかコッポラ監督の初期作の「ディメンシャ13」とかもあまり怖くなくて肩透かしを食った記憶があります。今は技術的予算的に昔の映画界より向上したと思うので、真に怖い映画が出来る事を期待します。 そんなに酷くないですが、あまり人に奨める気にならないホラーアンソロジー。お暇ならどうぞ。 | ||||
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上巻ではまずF・ポール・ウィルスン「カット」。ここで描かれる怪異はありがちな題材を扱っていながらも、その現象が特異で読ませる。これ、ほんとうにあったら怖いよね。ていうか最悪の悪夢だ。レイ・ガートン「罪深きは映画」は少年と連続殺人鬼の物語。そこにガートンは宗教による抑圧と屈折したイニシエーションを絡め、アンファンテリブル物として忘れがたい物語を紡いでゆく。スティーヴン・R・ボイエット「アンサー・ツリー」は既視感があってよくよく考えてみるとあのセオドア・ローザックの「フリッカー、あるいは映画の魔」とよく似た印象を受けるのだ。ドキュメントっぽいつくりの中で異様な映画監督の全貌が徐々にあきらかになってゆく。これは面白かった。ランズデールの「ミッドナイト・ホラー・ショウ」は先に文春文庫から刊行されていた「厭な物語」に「 ナイト・オブ・ザ・ホラー・ショウ」のタイトルで収録されていたので既読だったのだが、なんとも厭な話だね。前回読んだ時はフラナリー・オコナーの「善人はそういない」と読み比べてしまったのでさほど厭な印象は残らなかったのだが、こんなに後味の悪い話もそうそうお目にかかれないね。 | ||||
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下巻ではマキャモンの「夜はグリーン・ファルコンを呼ぶ」で幕を開ける。これも20年近くまえにマキャモンの短編集「ブルー・ワールド」で読んでいて、その印象ではなかなか痛快な変格のヒーロー物として残っていたのだが、今読んでみるとこれがけっこう正統派のサスペンスとして機能しているので驚いた。実をいうともっとブッ飛んだ内容だったように思っていたのだ。ドラマとしてもかなり秀逸だ。ミック・ギャリス「映画の子」は、業界の内幕が描かれていて興味深い。これを読めばアメリカのショー・ビジネス界のセオリーが学べます。エドワード・ブライアント「カッター」はまさかそんな結末がまっているとは!と驚いてしまう逸品。これは詳しく語りません。読んで戦慄してください。そして本アンソロジーの中でも目玉なんじゃないかと読了してから興奮したのがマーク・アーノルド「映魔の殿堂」。この作家どうも編者のデイヴィッド・J・スカウの別名義なんじゃないかといわれているのだが、これがあなた凄い作品なんですよ。おそろしく真面目で堅牢なつくりの作品だなあと感心しながら読みすすめているとラストで世界がひっくり返って大興奮の坩堝に叩きこまれること間違いなしの作品なのだ。 | ||||
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