血族
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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シドニー・シェルダン原作の作品をドラマ化することで数字が取れることが解ったのか、テレビ朝日は本作もドラマ化したらしい。しかしそれは土曜ワイド劇場という2時間枠でのドラマ化であった。しかし本作は実は昔にオードリー・ヘップバーン主演で映画化されたらしいが、全く知らなかった。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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エリザベスは、父のサムが極秘調査をしていたことを知る。ロッフ社にここ数年立て続けに起こる事件・事故には、誰だかわからないが会社の最高幹部の関与が疑われる。父は、株式公開させるための圧力だと感じていたらしい。 エリザベスは事故死にみせかけて殺されかかる。この事件がきっかけで、エリザベスの株式非公開の意思はかえって強くなる。 ロッフ社には、老化防止薬の極秘プロジェクトがある。エリザベスはこのプロジェクトに期待する。プロジェクトが上手くいけば、株式を公開しなくても会社は救われる。エリザベスは社長としての猛勉強をはじめる。 エリザベスは再び暗殺されかかる。老化防止薬の責任者は何者かに暗殺される。オリュニュング刑事は密かにサム・ロッフはリーズ・ウィリアムズに殺されたのではないかと疑う。 極秘プロジェクトがつぶれ、窮したエリザベスはリーズにプロポーズ。偽装結婚により、リーズを血族とし、ロッフ社の経営に引き込む。偽装結婚だったが、エリザベスはリーズを愛しており、やがて二人は「本当の夫婦」となる。 しかし、リーズを疑うオリュニュング刑事は、エリザベスに、父はリーズに殺されたと告げる。エリザベスは、最初は信じなかったが、聞けば聞くほどリーズは怪しい。また、リーズは過去にエレーヌとつきあっていたらしい。 リーズに殺されると恐怖したエリザベスは逃亡するが、そこに助けに現れたアレックがエリザベスを殺そうとする。 エリザベスは辛くもリーズに助けられ、アレックは死す。 なんだか、最後は、読者の裏をかくことに注力しすぎてストーリーがおかしくなってしまった感じ。 | ||||
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巨大財閥の総帥であるサム・ロッフが登山事故で急死する。ロッフ社の重役であるリーズは下層階級出身だが、サムに見出されたという過去がある。ロッフ社の株主になれるのはロッフ一族のみというルールがある。ロッフ社は未上場同族企業。始祖サミエルが血清を発明したことにより形成された企業帝国。ロッフ財閥は、ロスチャイルドをモデルにしているのだろうと思われる。 一族の一人・アンナ。スキーで出会ったハンサムなワルターと衝動的に結婚する。子どもはできたが、ワルターは育児に興味なし。ワルターの人格にはどこかおかしなところがある。 一族の一人・シモネッタ。夫はプレイボーイのイボ。イボには愛人がいる。正妻・シモネッタとの間には女の子ばかり生まれ、愛人・ドナテルラとの間には男の子ばかり生まれる。ドナテルラとのことがバレるとまずいので、イボは口止め料を作りたい。 一族の一人・エレーヌ。エレーヌは美人で獰猛な性格。何度も結婚・離婚をくり返したあと、おとなしい弁護士・シャルルと結婚し、夫を完全支配する。エレーヌは自分こそロッフ社を経営すべきという野心をもっている。シャルルはエレーヌから逃れるための金が欲しい。 一族の一人・アレック。アレックは心優しい男。アレックは売れない女優のビビアンに惚れてしまい彼女と結婚する。ビビアンは無学で奔放なタイプ。ビビアンは賭け事で大借金をつくってしまう。アレックには流動資産がないため、途端に金に困る。 ロッフの一人娘がエリザベス。母は出産で死に、父・サムは仕事一辺倒。淋しい少女時代を過ごす。エリザベスは密かにリーズに憧れている。 いずれ書き換えるつもりだったのかもしれないが、念のために用意してあったサムの遺言書により、サムの株はエリザベスに相続される。エリザベスはロッフ財閥の経営権を手に入れることになる。現金の必要な親戚一同はよってたかってエリザベスに株式公開を迫るが、エリザベスはみんながなんだか焦っていることを感じ取り、株式公開には同意しない。 | ||||
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製薬会社ロッフ社の社長になったエリザベスに魔の手が伸びる。ジープのブレーキが壊されて危うく命を落としそうになったりエレベーターに細工されて落下事故に巻き込まれそうになったりと数々の策略に巻き込まれそうになる。容疑者は、親族のイボ、ワルター、アレック、シャルルと前社長の片腕といわれていた男リーズである。皆がロッフ社の株式を公開するよう求めるがエリザベスは反対する。事件の真相を解明すべく記憶力抜群で会計学の知識やコンピューターの知識に長けたオルニュング警察官が捜査をする。最後の真犯人は、疑わしかったリーズではなく妻が浪費家で借金まみれだったアレックが陰謀を行っていたという結末でした。出来れば推理小説ではなく社長を引き継いだエリザベスがその手腕をみせてロッフ社を再建させるみたいな話になったほうが面白かったように思えました。 | ||||
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貧しい家に生まれたサミエルが医者の助手になり馬を使って臨床実験を行いジフテリアを治す新薬を開発する。その新薬をもとにロッフ社を立ち上げて巨万の富を得る。サミエルは五人の息子に違う国に行かせそれぞれの国でロッフ社の支店を開かせる。長男は、アメリカに行かせ次男は、ドイツに行かせ三男は、フランスに行かせ、四男は、イギリスに行かせ五男は、イタリアに行かせる。これで世界的規模のロッフ社の大帝国が築きあげられる。時は移りサミエルの孫のサムがロッフ社全体の指揮をとる社長になる。サムは、ロッフ社の株を世間に公開せずに親族だけで保有する政策をとる。しかしサムが登山で亡くなってしまったことで話が急展開する。親族の中には、ろくでもないやつが多くいままで株を売れずに利益を受け取れなかった奴らが株を売りだそうと提案しだす。親族には、ワルダーガスナーという孫娘と結婚した元スキーヤーで色男とか、イボパラッチという孫娘と結婚したが他に愛人を作ったものとか、シャルルマルテルという孫娘と結婚したが孫娘支配から逃れて葡萄農場をやろうと画策してるやつとか、アレックニコルス卿という嫁の散財で借金で首が回らない者がいる。これらの親族を相手にサムの娘で全権を相続されたエリザベスがロッフ社の株を公開して他の投資家を入れないように対決するのがこの物語です。サムの部下のリーズウイリアムスも貧しい家の出で成り上がってきたくわせ者で今後物語にどう関わってくるのか興味があります。下巻に続く。 | ||||
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大変面白かった。作品紹介は次のとおり。“裏切り者を罠に掛けろ!”父親が遺した無念のメモを発見したエリザベスは、意志を変えて巨大企業集団の社長の椅子を継ぐ。金に飢える重役たちは、一人の男を除いて、みな血族だ。自分の名が筆頭に載る暗殺者リストまで相続してしまったエリザベスを待ちかまえているものは? 一般文学通算388作品目の読書完。1994/07/31 | ||||
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