鳴夜



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    鳴夜 (講談社BOX)
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    初公開日(参考)2015年04月
    分類

    長編小説

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    鳴夜 (講談社BOX)

    2015年04月02日 鳴夜 (講談社BOX)

    大晦日までの僅かな期間、日没とともに開き、日の出とともに閉まる、謎に包まれた市「細蟹の市」。 手に入らないものはないといわれ、人々の欲望と幻想が妖しく交差する――。 たった一人の市守り・サザによって守られ、永遠に続くと思われていたこの異形の市だったが、ある人物の来訪によって少しずつ破滅へと向かい始める……。(「BOOK」データベースより)




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    鳴夜の総合評価:9.60/10点レビュー 5件。Bランク


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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.5:
    (5pt)

    壮絶な世界観

    この雰囲気出せるのは夜宵シリーズしかありません。しかも王道的でそこがまた良い。
    鳴夜 (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:鳴夜 (講談社BOX)より
    4062838834
    No.4:
    (5pt)

    がんがんネタバレ

    ※ネタバレ全開レビューです※

    柴村さん、最後の最後は街の岸に着かせてあげてよ(笑) 詰襟少年が切実になり始めたあたりから、これはカンナとマコトの夢なのかもしれない、と厭な予感が頭を過ぎりましたよ(笑)

    どっちとも取れる描写なので、夢ではないと思いたいが、たとえ2人の重なった夢だったとしても、それはそれでしあわせなんじゃないかな、と思う。

    先代サザ、死んだヒチリキがカンナを助けるシーンは泣きそうになった。

    ただ願うのは、市が狂う前に東天紅が市を出ていますように...。それだけが心残り。
    鳴夜 (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:鳴夜 (講談社BOX)より
    4062838834
    No.3:
    (5pt)

    悪夢

    読まなければよかったと思う反面、この結末以外あり得なかったとも思います。
    ゆめかうつつか。理性と狂気の狭間。語られなかったこともたくさんありますが、その点もこの幻のような物語にふさわしく思います。

    何もかも失って再び彼女と出会う彼が、死に続け生まれ続けた彼女が、幸せに終わりを迎えたことを願います。
    鳴夜 (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:鳴夜 (講談社BOX)より
    4062838834
    No.2:
    (4pt)

    細蟹の市の滅びを描いた完結編。終盤の夢と現が混ざり合う描写が圧倒的

    石骨地区の秋祭りの終わりから大晦日までの短い期間、日の入りから日の出までに限って開かれる
    「細蟹の市」を舞台に市守りの赤腹衆・サザを中心に怪しげな存在が蠢く様を描いた人気シリーズ
    今回は遂に完結編。記憶を失ったまま、赤腹衆・サザとして生きてきた男はどんな結末を迎えるのか
    気になりつつ拝読

    物語はサザが若い織女から「奥の林」で死体を見つけたという報せを受ける場面から始まる
    死体など放っておけば「奥の林」を護る犬が食ってしまうから放っておけと言うサザに対し
    殺されたのは機殿で細蟹の世話役を務める織女の一人だと若い織女は答える。「奥の林」に
    向かったサザは確かに織女の服装をした死体を見つけるが、死体を調べるには織女たちの許しを
    得なければならない事から織女たちの中で交渉役を務める白い花を抱えた織女に会いに行くが
    非協力的な態度を取るばかりか、「奥の林」に入る事が出来るサザが犯人ではないかと疑う
    埒が明かない中、最初に報せを持ってきた若い織女・真赭が「お友達になってくれるなら」と
    協力を申し出る。その頃、雪客衆を率いるヒチリキは珍客・迦陵頻伽を迎えていた。迦陵頻伽は
    「こえよし」を探して細蟹の市を訪れたらしいが、「こえよし」の死を知ると突如荒れ狂い…

    奇妙な織女殺しの事件の発生と珍客・迦陵頻伽の来訪から始まり、前巻で登場した不老不死のメトメ
    人形師の膝丸、その娘のいとといった連中が一斉に動き始める冒頭部分から今回はかなり大忙しの
    展開。登場したばかりの織女・真赭の死と、その正体を知ったサザの前にお馴染みの「あさなさな」と
    「ゆうなゆな」の双子が現れ「循環が終わり、流れが生まれてしまった」と不気味な予言をもたらした
    と思ったら、その予言を証明するかのように細蟹の市が滅びに向かって吸い込まれる様な急激で
    陰惨極まりない事件が次から次に発生し続け、市全体が死に覆われていく様が描かれる

    正直に言えば読んでる最中、何度「うわぁ……」と言葉を失いそうになったか分からない位、
    今回は陰惨で残忍で血生臭い場面が多いです。その手のスプラッタな描写が苦手な方は回避を
    考えた方が良いかも。作中の重要人物であるヒチリキや、彼が率いる雪客衆が皆殺しにされる
    場面や、主人公で赤腹衆のサザが全身をズタズタにされる場面はかなりショッキング(刀を
    受け止めたサザが、そのまま指をポロポロ落とされる場面とか、もうそれはそれは!)

    こう書くと読むのが辛いだけの話の様に思われるかもしれないが、今回のゲストキャラである
    迦陵頻伽のキャラが良かった。迦陵頻伽は半人半鳥の聖獣なのだけど、カタコト喋りとトリッキーな
    性格が昔読んだ「フォーチュン・クエスト」に出てくるラップバードの様で妙にコミカルであり
    陰惨な物語の中で一服の清涼水の様な役割を果たしている。読むのがしんどい話の中で良く出来た
    コメディリリーフの存在は実にありがたい

    物語の方は隣接する石骨地区で案内人を雇い、細蟹の市で不老長寿の妙薬である「オチミズの酒」
    なる物を入手しようとやってきた「先生」と呼ばれる男が、細蟹の市が滅びる様を見たいと願う
    メトメに利用されて「奥の林」の機殿にいる細蟹の肉を食って完全な肉体を手に入れようとする
    目論見を中心に展開される。これと並行して突如細蟹の市に現れた赤毛の殺人鬼が細蟹の市を
    滅ぼそうと暴れまわるのだけど、メトメの率いる一行と、赤毛の殺人鬼がぶつかりあった後半
    から始まる悪夢と現実が境界がぼやけた様な状態で入り混じる展開が圧巻

    先代のサザから市守り・サザの役を引き継いだ記憶喪失の少年・カンナが自分を待ち続けている筈の
    「まこと」の下に辿りつこうとする中で、遺跡発掘作業に携わる研究者の視点に回ったり、
    漠の夜宵に連れまわされて、全ての人間の夢が放出された状態の細蟹の市を彷徨して他人の
    夢の中に取り込まれる事を繰り返しているうちに次第に読者すらもが夢と現実の境界を
    知らず知らずのうちに踏み越えてしまっているかのような錯覚に陥らせる描写は見事という他ない
    カンナが振り回される具現化した悪夢はグロテスクとか陰惨といった言葉では言い表せず
    ただ「どういうイマジネーションがこんな世界を描き出せるのだろう?」とため息が出るばかりで
    しかも柴村仁自身のイマジネーションから生み出された脈絡の無い夢の世界を読者の脳裏に
    映像として描き出す筆力は凄まじいの一言

    その割に意外とオチはあっさりというか、カタルシスを求める方にはやや肩透かしとでも
    言うべき形でおさまったのは予想外。中盤の殺戮劇や、終盤の夢と現実が入り混じる描写の
    凄まじさから考えると「あれ?これでもう終わりなの?」という印象を受けた

    物語の結末に「すっきり」感を求める方にはいささか不満の残るエンディングであったかも
    しれないが、柴村仁のオリジナリティ溢れる「細蟹の市」という世界そのものを楽しみたい
    方には、その衰退から滅亡までをしっかりと味わえる完結編となっている。この独特の世界観を
    持つシリーズを追って来た方には読んで損は無い一冊かと
    鳴夜 (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:鳴夜 (講談社BOX)より
    4062838834
    No.1:
    (5pt)

    とにかく、読むべきです

    夜宵三部作、ここに完結。夜宵、宵鳴、そしてこの鳴夜。今回の細蟹の市は正に悪夢という表現に相応しいおぞましさ。しかし死んでいく市の寸前の悲哀な美しさがしんしんと心に刺さりました。
    はじめのほうは半人半鳥のトウテンコウというキャラクターの登場など、まだくすり、と笑えるようなシーンもありますが中盤以降はとにかく目を離せない、けれどひどく胸が苦しくなります。もちろんはじめから非常識で可笑しな市なのですが変わらずそこに在った暖かい何かが狂って壊れてしまう虚しさが柴村仁先生の流麗な言葉によって表現されています。ここでネタバレしてはいけないとは思いますが……優しく強い、あの人がまたカンナの前に。心臓をえぐられるような切なさと、ああ、細蟹の市、カンナ、丹、市に生ける人々、そしてサザの在るべきはこれで良かったのかと細く深く息を吐けるようなそんな結末が、六七質さんの美麗な表紙絵の中に眠っています。ちなみにタイトル、表紙絵、文章には毎度のごとくトリックがかくされています。
    だらだらと、つい興奮のあまり書きすぎてしまいましたが一言で言うならもう……読んで!ほんっと後悔しませんよ!ってことです……拙い文章でお目汚し失礼いたしました。
    鳴夜 (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:鳴夜 (講談社BOX)より
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