大晦日までの僅かな期間にだけ立つ「細蟹の市」。そこで手に入らないものはないという。

死体って、光るのかな。文化祭の準備中、お化け屋敷の人形を見て眩いた女子の一言を、沖津は聞き逃さなかった。

あこがれの同級生に、告白する間もなくふられた僕。

気づけば、すっかり依頼が来なくなっていた人類最強の請負人・哀川潤。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

二億円の絵が一夜にして二百万円に急落。鑑定人は、忘却探偵・掟上今日子。

夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。

絵を一枚仕上げるたびに、絵にサインを入れるたびに、もうやめよう、これで最後にしようって、考える―それでも私は、あなたのために絵を描こう。

一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。

越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷である坂牧市に越してきた少女は、母と弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始めた。

鯨井留可は完全犯罪を目指さない男。そんな彼がアリバイ工作のために声をかけたのは、白髪の美女。

雷の季節に起こることは、誰にもわかりはしない―。

たとえば、苔むして古びた水路の先、住宅街にひしめく路地のつきあたり。

伝説は美しい月夜に甦る。それは絶望の果てからはじまる崩壊と再生の物語。

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。

眠ると記憶を失う名探偵・掟上今日子。彼女のもとに最先端の映像研究所で起きた機密データ盗難事件の依頼がもたらされる。

からくも一家心中の運命から逃れた少年・タカシ。辿りついた南の島は、不思議で満ちあふれていた。

首都を襲った天災から長い時が過ぎた。

しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。

魔法少女同士の死闘をあらゆる手段で生き延びた、 十三歳の英雄・空々空と、七名の女性―― 幼児、秘書、科学者、人造人間、三人の魔法少女。

全知の天に運命を委ねる占の国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。

美大生の春川は、気鋭のアーティスト・布施正道を追って、寂れた海辺の町を訪れた。

あらゆる感情を持たないがゆえに、 生き延びることに長けた少年、空々空。

私立指輪学園で暗躍する美少年探偵団。

『その女アレックス』の刑事たちのデビュー作 連続殺人の捜査に駆り出されたヴェルーヴェン警部。

連続殺人に挑むのはミステリー読みのプロたち――。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。

陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、ひょんなことからハイエナ記者火尻を暴漢から救うが、その正体に気づかれてしまう。

ネットカフェ在住の元警視庁警視・根深陽義、就職浪人・窓居証子、人気小説家・窓居京樹が京都で発生した殺人事件の謎に挑む。

雪のクリスマス・イヴ、霞が関。3人のテロリストが、内務省本省庁舎を占拠する!脱出も救出も、絶対に不可能。

次の捜査を、最後の仕事に――。

中学生がビルから飛び降りた自殺未遂事件。

私は命をかけて 貴方のものになる。 晴れて第一志望の教育学部に入学した榛名なずなだったが、大学生活は苦労の連続だった。

人類最強の請負人・哀川潤。再び忙しい日々を送る彼女のもとへ一人の青年が現れた。

世界は終末に向けて暴走してゆく。 人類に、希望はあるのか――。

この世ならざる和風情緒が漂う表題作ほか、流罪人に青天狗の仮面を届けた男が耳にした後日談、死神に魅入られた少女による七十七人殺しの顛末、人語を話す囚われの獣の数奇な運命…暴力と不条理にあふれた世界に生きるやるせなさを幻想的にあぶり出す、大人の

現世から冥界へ下っていく道を、古事記では“黄泉比良坂”と呼ぶ―。なだらかな坂を行く私に、登山姿の青年が声をかけてきた。

玩具修理者は何でも直してくれる。独楽でも、凧でも、ラジコンカーでも…死んだ猫だって。

路上のくじ引きで一等賞を当て、異世界に飛ばされた斉藤夕月(34歳・無職)。

気が付くと殺風景な部屋にいた高校二年生の鐘松孝平。

「首なし姫殺人事件」を見事解決し、その後も難事件に挑んで、今や「パンゲアの七探偵の一人」にまで選ばれたヴァン。

「電撃文庫MAGAZINE」で好評連載中のユニークすぎる短編が文庫化。

「なかなか夜が明けなくて、明日にならなくてつらかった。

超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。

新米新聞記者の英田紺のもとに届いた一通の手紙。それは旧家の蔵で見つかった呪いの箱を始末してほしい、という依頼だった。

高二の木曽は生徒会副会長。なにかと面倒ごとを押しつけられることが多く、校内をかけずりまわっている。

自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。 「私、死んじゃいました。

恐怖と哀しみがまじりあう、恒川光太郎を味わう短編集。 異才が10年の間に書き紡いだ、危うい魅力に満ちた11の白昼夢。

ご縁を結ぶうさぎと青年の心温まる物語、ライバル(?)も登場の第2巻です。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

上司・空々空と連絡が取れなくなった秘書の氷上竝生と、謎多き部署『不明室』のトップ・左右左危博士。

元警察官でミステリマニアの私立探偵の「俺」はくだらないもめごとに巻き込まれて死んでしまい、記憶を持ったまま異世界の住人として転生し、ヴァンと名乗る。

元銀幕の大スター・片桐大三郎(現芸能プロ社長)の趣味は、犯罪捜査に首を突っ込むこと。

阿良々木暦を監視する式神童女・斧乃木余接。

魔法少女を擁する対地球組織・絶対平和リーグが、四国ゲームを引き起こした元凶だった。