消された子供
- リンリー警部 (8)
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初めてのエリザベスジョージ小説でした。 | ||||
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1999年刊行の海外長編ミステリ。イギリス、スコットランドヤードのトーマス・リンリー警部とバーバラ・ハヴァーズ部長刑事のコンビが事件に取り組みます。リンリー警部はアシャートン伯爵位を持つ貴族でルックスも〇。一方、ハヴァーズ部長刑事は下流階級出身でずんぐり、不美人のさえない独身女性。対照的な二人のコンビが面白い、長編ミステリのシリーズです。 リンリーの親友で元警察官、自動車事故(運転していたのはリンリー)で片足を失い、今はフリーの鑑識専門家となっているサイモン・オールコート・セント・ジェイムズ(名前で分かる通り、上流階級出身)。 サイモンの妻で、セント・ジェイムズ家の使用人の娘であり、さらにリンリーの元恋人のデボラ。 伯爵令嬢でセント・ジェイムズの助手であり、今はリンリーの婚約者でもあるヘレン・クライドの5人が主な登場人物。 同じシリーズで、「ふさわしき復讐」、「エレナのために」、「罪深き絆」、「隠れ家の死」、「大いなる救い」と続いて、本書は6作目。一作ずつ変わっていく人間模様がベースにあり、大河ドラマのような趣のシリーズです。 上下巻で、分厚いですが、読みだすと引き込まれてしまい一気に読みました。 ストーリーは・・。 少女が誘拐されるのですが、家族はとある理由から警察の介入を望まず、極秘調査をセント・ジェイムズに依頼してきます。気が進まないまま引き受け、デボラ、ヘレンとともに調査を進めるセント・ジェイムズですが、その甲斐なく悲劇が起こってしまうところまでが上巻。 下巻からは警察の出番となり、リンリー警部はロンドンで、ハヴァーズ刑事は事件現場となったウイルトシャーで捜査を始めるのですが、またも事件が起こり・・。 謎そのものは、途中でなんとなく見当がついてきてそれほど意外性はないのですが、登場人物が多く人間関係が複雑なうえに、イギリスの地理や身分制度、教育や政治制度に関する問題点なども物語の背景として細かく描かれ、かなり読み応えがあります。「重厚長大」という言葉がぴったりくる作品です。 最近こういう作品に巡り合える機会が少ないので、楽しく読みました。 まだ携帯電話もインターネットもない時代。電話で連絡を取り合うことにかなり紙面が割かれている点に、時を感じます。 | ||||
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爵位を持つトーマス・リンリー警部と中年女性のバーバラ・ハヴァーズ刑事のコンビもの。 訳者あとがきによると、著者のエリザベス・ジョージは「本格ミステリの新女王」とたたえられているそうです。なるほど。 リンリー&ハヴァーズもので翻訳されているものは大体読んだと思うのですが、シリーズを通じて大きなテーマになっているのが「真の愛情とはなにか」だと感じます。特に親から子への愛情。 自分の出世のためなら娘の思いなど意に介さない母親。一方的に理想の男性となることを息子に強いる父親。 今ならDV、虐待などと評される状況でしょうが、物語の結末で、そのいくつかは明るい変化が示唆されているため、重厚長大な作品にもかかわらず、読後感はさわやかです。 訳者あとがきによると、原書では続編もあるようなので、ぜひ翻訳していただきたいです。 | ||||
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