晴れた日の森に死す



※タグの編集はログイン後行えます

【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

6.33pt (10max) / 3件

5.80pt (10max) / 5件

Amazon平均点

3.17pt ( 5max) / 6件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
1pt
サイト内ランク []C
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

42.00pt

22.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2016年09月
分類

長編小説

閲覧回数2,070回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数5

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

晴れた日の森に死す (創元推理文庫)

2016年09月30日 晴れた日の森に死す (創元推理文庫)

ノルウェーの森の奥で老女が殺害される。被害者の左目には鍬が突き刺さっていた。第一発見者の少年が、精神病院に入所している青年エリケを現場で目撃していた。捜査陣を率いるセイエル警部は、エリケを犯人と決めつける者たちの偏見の言葉に左右されず、冷静に手がかりを集めていく。だが信じがたい事実が発覚。エリケは近くの町の銀行強盗に巻き込まれ、銃を持って逃走する強盗犯の人質になっていた。ガラスの鍵賞受賞作家が贈る衝撃のミステリ!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.33pt

晴れた日の森に死すの総合評価:6.33/10点レビュー 9件。Cランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(6pt)

あまりにも辛気くさい

ノルウェーの女性作家の人気シリーズの第3作。第2作「湖のほとりで」がガラスの鍵賞を受賞し、本作もノルウェー書籍販売業者協会の大賞(本屋大賞みたいなもの?)を受賞したという、王道を行く北欧警察小説である。
深い森の奥に一人で住む老女が殺害され、近くで目撃された精神に障害がある青年・エリケが有力容疑者とされた。ところが、エリケは同じ日に起きた銀行強盗事件で人質にされ、強盗犯人と一緒に行動していることが判明した。セイエル警部は、エリケを犯人と決めつける周囲とは異なり、冷静沈着に事実を追求し、事件の真相に迫って行くのだった。
老女殺害事件の犯人探しの物語だが、銀行強盗と精神障害者の逃避行のエピソードにも力点が置かれている。というか、殺人事件の犯人探しは「えっ?」という展開であっさり決着がつけられるのに対し、逃避行とエリケの思考や行動の解析はじっくり時間をかけ、丁寧に追いかけられており、こちらの方が本筋かと思わされる。しかも、その描写が重くて、なかなかページが進まない。
社会的な問題を取り上げ、ストーリー展開が遅く、読者を憂鬱にさせるというのは、北欧ミステリーにはよくあることだが、それにしても本作は辛気くさ過ぎる。銀行強盗とエリケのやり取りにはユーモラスな部分もあるのだが。
ゴシック風味というか、多少のオカルト的な重苦しさを苦にしない読者にしか、おススメしない。

iisan
927253Y1
No.2:
(6pt)

あまりにも異質すぎてわかりにくい

ノルウェーの森に住む女性の目には鍬が刺されて殺害されていた。精神病院に入院している青年エリケは、殺人事件現場で目撃されていた。その後、彼は銀行強盗の人質として捕らわれていることが判明する。このあらすじに惹かれて購入しました。
結論から言うとミステリの色は少し弱い気がします。大きな山場や波がなく、平坦なストーリーです。所々意味がわからず、そのまま説明もなく終わってしまう内容がいくつかあったり、これはなんなんだと。しかしそれを批判するような作品でもないように思います。不気味?不可思議?な雰囲気の作品で、謎を謎のまま残しても味があるというかなんというか。とにかく他の作品にはない雰囲気でした。
わかりにくかったので、この作品の細かい解説とかあったらなぁなんて思ってます。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.1:
(7pt)

ミステリーなのだけど、ミステリーらしくない?

淡々とした始まりから淡々と流れて、行き着いた先にあったのは淡々とした仕舞い方。
だからといって、面白く無いわけではなく、読む者を飽きさせない内容でした。
こういうのって、好きなのですが、発表された小説は多々あるのに、翻訳がそこまで追い付いていってないという、勿体ない感が。
この独特の感じは日本人にも?受けると思うので、どんどん翻訳して欲しいなあ~。
それと、表紙は抜群に良いですし、題名も原作よりも出来が良いですし、もっともっと売れて欲しいなあ~。

主人公のいわゆる?恋愛物語は、他の(他の作家の)本にも見られるので、こういうのって、北欧の方はお好きなのかしら?
(謙虚を装いながらも、結構肉食的な)
私も嫌いじゃないかな~。


ももか
3UKDKR1P
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.6:
(1pt)

ミステリと思って読むと苦痛

文庫本の帯に書かれた言葉で、真相はわかってしまっていた。
それでもミステリとしての面白さがあることを期待したが、全然面白くなかった。
期待しているジャンルが違った。
ほかのレビューにも書かれている通り、社会派小説としてしか読めない。それならまだアリ。
タイトルと表紙は最高なのに。
晴れた日の森に死す (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:晴れた日の森に死す (創元推理文庫)より
4488174051
No.5:
(3pt)

北欧ミステリー

面白かったです!景色の綺麗さや欧米にはないエキゾチックさが魅力的でした。
犯人は確かにちょっとせこいです(笑) 1人称でぶるぶるしたり、ミスリードがあったと思います。まぁやってないとは言ってないから仕方ないかな。
kindleで読みました。湖のほとりでは、kindleにはなくて本当なんでなのかな?こっちの方が売れたのかな?北欧ミステリーをもっと翻訳して欲しいし、沢山kindleにして欲しいです。
晴れた日の森に死す (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:晴れた日の森に死す (創元推理文庫)より
4488174051
No.4:
(4pt)

人間の営みの孤独さ

ノルウエーらしい繊細さがある。
作者のカーリンさんは精神病者の施設で10年以上働いたことがあり、描写も的確。
セイエル警部は妻を亡くしたさみしさと向き合う。

銀行強盗は人柄がよく、作中にあかるさをもたらしている。視点はセイエル警部以外の数人にも変る。
読後感は表紙の写真と同じ、人間の営みの孤独を感じさせる。
晴れた日の森に死す (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:晴れた日の森に死す (創元推理文庫)より
4488174051
No.3:
(5pt)

ちっともミステリらしくないなと油断しているとラストの衝撃の真相に仰天必至ですよ!

権威あるガラスの鍵賞受賞作「湖のほとり」が2011年に紹介されてから実に5年振りの刊行となる待望久しいノルウェー・ミステリの女王フォッスム女史の異色の秀作です。前回の本と並べてみて改めて気づいた事ですが、5年前の「湖のほとり」では著者名が「カリン・フォッスム」だったのが、出版社が変わった今回は「カーリン・フォッスム」と表記され一文字だけ変更されていまして、でも幸いにも偶然にカバーの色は全く同じ色合いのピンクでしたね。本書は中心にあるのが「精神を病んだ青年エリケの物語」で深く考えれば誠に重いテーマなのですが、それ程に深刻さを感じさせずに時折のユーモアをまじえながら気軽に楽しめる肩の凝らない読み物にして、それでもきっちりと伝えるべき所は伝えて考える端緒にするという著者の酸いも甘いも噛み分けた信頼のおける確かな人間性を感じましたね。
ノルウェーの森の奥で左目に鍬が突き刺さるという凄惨な老女の死体が発見される。折から近くの精神病院から脱走した青年エリケの姿を目撃したとの情報がもたらされ即座に彼の殺人事件への関与が疑われるが、捜査の指揮を取るセイエル警部は安易に結論を出さずに調査を続ける中で、同時期に発生した銀行強盗事件にエリケがまきこまれ人質になっているという驚くべき知らせが舞い込むのだった。
本書のトリックは独創ではなく世界的な有名作品のヴァリエーションではあるのですが、著者の最後の最後まで怪しい気配をちっとも匂わせないとぼけ振りは相当な物で、まずこの仰天すべき真相に気づいた方はそれ程多くはおられないだろうと思いますね。強いて難点を挙げれば、この真相が緻密な推理の積み重ねによる物ではなく唐突にポンと出された当てずっぽうに近い物に思える事くらいでしょうね。私は日頃からなるべく固い事には拘らずに柔軟な考え方をしようと心掛けていますので著者の仕掛けたこの見事なトリックに素直に脱帽して心から賞賛したいと思いますね。それからこの精神を病んだ青年エリケの独白を読んでも意味が通じる事が殆どなく彼の胸の内を理解できないのが辛いですが、でも妄想に苛まれる苦しさだけはしっかりと伝わって来ますし、やはり周囲が彼の実情を理解した上で温かく見守ってあげる必要があったのでしょうね。今ではもう遅いとは言え今後の同じ様な境遇の方々への配慮の教訓とすべきでしょうね。さて、ここから気分を変えて本書の明るい面について書きますが、セイエル警部と部下のヤーコプとの事件の犯人に関する賭けが(勿論お金ではなく部下に大の男でも勇気のいる「パラシュート降下」を課す事なのですね)全く堅物でない警部の気さくな人柄をうかがわせて実に愉快な気分にしてくれましたね。そしてやはり最も興味深いのが、セイエル警部が事件を通じて知り合った精神科医の女性ソーラと(最愛の妻と死別してから初めて)二度目の恋に落ちたらしい気配の心ときめくラブ・ストーリーで、この恋の行方の結果を知る為という理由だけでも、この次に書かれた作品を何時かぜひとも読ませて頂きたいと強く望みますね。
晴れた日の森に死す (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:晴れた日の森に死す (創元推理文庫)より
4488174051
No.2:
(4pt)

よかったです

一気読みしました。結末は考えさせられましたが、もう一回読み直そうかと思いました。
晴れた日の森に死す (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:晴れた日の森に死す (創元推理文庫)より
4488174051



その他、Amazon書評・レビューが 6件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク