アマチュア画家小松美保子が描いた「赤い雲」の絵を買おうとした老人が殺され、その絵も盗まれた。

製菓業界紙の社長が新潟県新津のホテルで殺害、現場に「白鳥の」という血文字が遺されていた。

南青山で交通事故に遭い死亡した男は、「ホトケノオデコ」という謎のダイイング・メッセージを残す。

有田焼の陶芸家の個展が開かれた新宿のホテルで、著名な陶芸評論家が刺殺された。

作家・内田康夫は、間宮という老人と出会った夜、「鞆の浦へ行きな」という謎のメッセージを受け取る。

浅見光彦は、母・雪江のお供で兵庫県の名湯・城崎温泉を訪れた。

家族・親戚とともに水上バスに乗り込んだ花嫁の津田隆子は、船上から忽然と姿を消してしまった。

浅見光彦の自宅近くにある平塚神社で商社マンガ殺された。買い物に出ていた浅見光彦は実況検分に遭遇する。

芦屋の海運会社社長邸を訪ねた東京の画廊社員が殺害され呑吐ダムで発見された。

「琵琶湖の水を守る会」の会長が、自宅で何者かに殺された。

坊ちゃま、助けて。

新宿花園神社の取材中、頭の下に桟俵という藁細工が敷かれた死体を発見した浅見光彦。

補蛇落渡海。観音浄土での往生を願い、死を覚悟で小舟に乗って熊野那智から旅立つ儀式。

会津人の魂が宿る会津塗りの職人が仕事中に毒殺された!ちょうど同じ頃、東京で歯科技工士の息子まで失踪しており、“東京”からやって来た第一発見者の浅見光彦に嫌疑が…。

「あんたは長野県人として預かる義務があるのだ」。

大規模な開発に揺れる戸隠・毒の平で、計画のキーマンである実業家の死体が発見された。

新宿と倉敷で起きた殺人事件！　その謎に岡部警部が挑む！　表題作他、浅見光彦登場の「他殺の効用」など3編収録!!

四〇年前の初恋の女性に「あなたに逢えたから、いつ死んでもいい」という言葉を遺し、対局先の鳴子温泉で死亡した高村本因坊。

女流王将戦の最終局を控えた美少女棋士今井香子は、新幹線の車内で見知らぬ男から一通の封書を受け取る。

夜の非人間的な女誑しと昼間の正義の医師、植秀人。

東に麻雀の場が立てば、新幹線の人となり、西にドボンの教示を乞うて、勝負とならば、後姿は見せられない。

「ええな、抜け駆けと裏切りはなしやぞ」便利屋を生業とする長尾のもとに、ある社長令嬢の不輪現場を隠し撮りしたビデオが持ち込まれた。

高級住宅地田園調布の公園で死体が発見された! 項垂れてベンチに座っているように見えた男の首は斬りおとされ、膝の上に載せられていた。

警視庁警備部第六機動隊、通称六機。対テロ対策を主とする土岐悟警視率いる特殊部隊。

作家を志し同人誌を作る六人の男女が、チャットルーム「星の海」に集まった。

生放送のテレビドラマ本番中に、スタジオ内で次々と勃発する事故。

大型スーパー“デイリータウン”のマネージャー袖山剛史は、クレーマー・岬圭祐、万引き常習犯「マンビー」という二人の敵と闘っていた。

高原に建てられた災害用のシェルター。その近くで“僕”は暗闇の中、何者かに襲われて崖から転落し、頭を打った。

一学期の終業式、彼女は教室から飛び降り自殺を図った。夏休みが終わろうとするある日、親友の沙耶は一通のメールを受け取る。

来日したアメリカ人私立探偵ロガードは、元上司の妻が麻薬密売に関係しているかを調べてほしいという依頼を発端に、 さまざまなトラブル、そして大きな陰謀に巻き込まれていく……。

青山墓地で発生した幼女惨殺事件。その被告人は、独房で奇妙な独白を始めた。

奇妙な原稿が、ある新人賞に投稿された。“私”は友人から応募者の名が「三津田信三」だと知らされるが、身に覚えがない。

幼い頃、引き取られた百巳家で蛇神を祀る奇習と怪異の只中に“私”は過ごす。成長した“私”は訳あって再びその地を訪れる。

城北大学に編入して“月光荘”の寮生となった入埜転子は、怪談会の主催をメインとするサークル“百怪倶楽部”に入部した。

本格ミステリ大賞受賞作家が綴る、”最凶”の家ホラー。 山の中腹に建つ家に引っ越してきた、小学四年生の日々乃翔太。

視界を遮る巨大迷路、異形の彫像、そびえたつ塔。

志津香はマスコミに勤めるOL。顔立ちは普通だが「美乳」の持ち主だ。

天才建築家・藤堂俊作設計の神宮ドーム球場で、二 十九名の死傷者を出す火災が発生。

両親を失った少年が復讐のために、日本最大の暴力団の組長を狙撃し逃走したことで、全国的なやくざ戦争が始まった。

恐竜の化石発掘現場がある田舎町。14歳のヒトミ、サヤカ、アユミは、幼なじみでありながら、最近疎遠になっていた。

「アルプス食品」の社長淡路剛造が、自宅の浴室で何者かに撲殺された。

きみも緑色の猿を見たのかい?嵯峨敏也と名乗る男にそう聞かれた瞬間から、女子高生の知美の存在は周囲から認識されず、母親からも拒絶されてしまう。

日中開戦を阻止した岬美由紀だったが、違法行為のせいで南京の監獄に収監される。恩赦の条件は連続失踪事件の解決。

ビックリ箱作りのアイデアマン黒田一郎は、犯罪批評を趣味とする教養高き紳士。

「弟を殺そう」―身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。

「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。

「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」―15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。

1945年8月、砂漠の町ロスアラモス。

父は虎になった―。そんなこと、簡単に信じられるものではない。

1970年12月。選挙に出馬、初当選を果たした社会党の寺久保は、党から秘書を押し付けられた。

新宿で10年間任された酒場を畳む夜、郷田克彦は血染めのシャツを着た少女を店内に匿った。

北海道の小さな町に移住した絵描きの守谷順一と妻の久美。

長谷川正人は遭難したダイビング仲間を探すため、奥多摩の地底湖に潜った。そこは水没した鐘乳洞で、中は迷路のようだった。

目を上げると鏡の中の見知らぬ女が、自分をみつめている―。美容整形で、彫刻的美貌を手に入れた麗子。

市の福祉事務所に勤めるケースワーカーの仕事はひと筋縄ではいかない。

「リリーはいるか?」引っ越してきたばかりのピアスのもとに、間違い電話が次々にかかってきた。

フレッド・フィッチは詐欺にあっていつも騙されてばかり。うだつもあがらず、女性にももてない。

ふざけんな!息子との夕食を台無しにした迷惑電話にハニーは激怒した。

ようこは自分の部屋に戻り、箱を見た。

第1回（1981年） 横溝正史ミステリ大賞受賞

独自の「本格ミステリー論」を提唱する島田荘司と気鋭の継承者小島正樹。

無人島とはこれまた古風な―とは言い条、お得意ぐるみ慰安旅行としゃれこんだ喫茶店“北斎屋”の一行は、瀬戸内海の真ん中に浮かぶS島へ。

しがない中二階なれど魅入られた世界から足は洗えず、今日も腰元役を務める瀬川小菊は、成行きで劇場の怪事件を調べ始める。

小函を抱えて今泉探偵事務所を訪れた奥田真波は「火夜が帰ってこないんです」と訴える。

小劇場界の著名女優・麻子は、夫で演出家の匠に呼ばれ、雪深い山荘へやってきた。

十五年前、大物歌舞伎役者の跡取り息子として将来を期待されていた少年・音也が幼くして死亡した。

1995年1月17日未明、神戸を未曽有の大震災が襲った。

阿南隼人の従兄・渓輔が、妻と子供二人を道連れに無理心中をはかった。彼は事件の数ヶ月前から悪夢に魘されていたらしい。

「産みたくない」と、突然言い出した妊婦。最近まで、生まれてくる子供との生活を楽しみにしていた彼女に、何があったのか…。

音を頼りに謎を追う。ファンタジック・ミステリー。

派遣会社からの日雇い仕事でその日その日を食いつなぐフリーターのサトシ、「今のぼくの生活は、ぼくの責任」と言いきる彼をマコトもGボーイズもほうっておけず…。

一時間で一億円の大博打。映像ディレクター小峰が誘われたのは、池袋最大のカジノ売上金強奪の狂言強盗。

小学校の同窓会に出席した真杉伸子は、かつて彼女に惚れていた宮田治夫と久しぶりに会った。

突然の人事異動で気分一新の一人旅に出た編集者・阿部美果は、京都・大覚寺で行方不明になった娘を探す男に出会う。

世界一周クルーズに仕掛けられた罠。うごめく殺意の影。

房総の海に浮かぶ小島・美瀬島。浅見光彦の父・秀一は21年前、当地で海難事故に遭った。

新潟市内に三十数名の北朝鮮精鋭特殊部隊が潜入!拉致情報機関員の奪還を端緒として“戦争”が偶発したのだ。

北海道の取材を終えた向河原友梨らムック本の取材班は、寝台特急「カシオペア」に乗る。

「私の笑顔は呪われているんです」。過去の悲劇に囚われたまま、笑顔を封印した一人の女。

シリアルキラーJの襲撃により、意識不明に陥った刑事・胡田キョウジと、彼の婚約者でルポライターの向河原友梨。

「最初の殺人事件が起こったときに、すぐに警察に連絡していたら、第二、第三の事件は防ぐことができたかもしれない、そうおっしゃるのですか?(中略)私が犯人なのです、刑事さん」―その晩、経営難に陥ったクラブのお別れの仮装パーティに、男四人、女三人が集まり、完全密

ひょんなことから、英語の先生の家で書生として暮らすことになった探偵小説好きの少年。癇癪もちで、世間知らず。

芸大声楽科を卒業した美貌の人妻。理解ある夫、素敵な恋人、可愛い小供。

リングの事件発生からさかのぼること三十年あまり。小劇団・飛翔の新人女優として不思議な美しさを放つひとりの女がいた。

もうおまえとは暮らせなくなった―日曜日の夕方、テレビも点けたままの状態で姿を消した松岡邦夫。

恐怖をかきたてる現象は、日常の何気ない空間に潜んでいる―。

一人の会社員が巨大組織の陰謀に立ち向かう!ソフト開発会社員・石黒悠太は、目の前で変死を遂げた友人から、1枚のディスクを託された。

武器商人戸崎は、盟友の娘ジャンヌに突然銃口を向けられた。

警視庁組織犯罪対策部の刑事・秋川は、自殺とされた旧友の死に不審を覚える。

本郷岳志は、私立探偵を経て、特別捜査官として警視庁に入庁した変り種。

「夫を愛しているの」その依頼人は、昔愛した恋人だった。

妹が死んだ。自殺だった、と僕のイカれた家族は云うが。

夕闇の博多駅前、東京行き寝台特急「さくら」の切符を譲れと脅迫を受けた業界紙記者、石森。

時はバブル期。

みんなの顔が“のっぺらぼう”に見える―。息子がそう言ったとき、僕は20年前に姿を消した兄に連絡を取った。

夏の館と冬の館に強制的に集められた男女に「主催者」は命じる。「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」。