フリーライターの深沢岬は、仕事の依頼で待ち合わせたホテルのロビーで、ベビーカーに乗った赤ん坊を目の前にしていた。

農村風景が未だ残る関東のとある市の幼稚園で食中毒事件が起きた。

無職の三十歳青年に突然持ちかけられた年収一千万円のおいしい仕事。「やったぜ」と思うのは早かった。

深山あきらの実家が営むレストランから突然シェフが退職。さらに家賃の値上げとピンチが襲う。

父親が急逝してやむなく実家の医院を引き継いだ成田真澄は、中央から田舎の町医者に転じた未練に悶々とする中、従妹が原因不明の病に倒れ、治療方法も分からぬまま死に至らせてしまう。

このままじゃあ、殺される！　幼い頃からの凄絶ないじめ。

警視庁捜査共助課。久米山はそこに所属する「見当たり捜査官」である。

国立署の新米刑事、宝生麗子は世界的に有名な『宝生グループ』のお嬢様。

私立探偵カーデュラの営業時間は夜間のみ。

斜陽の領主一家と屋敷を静かに襲う、不幸な“事故”の数々。

1年前に自衛隊を辞し、ミンダナオ島のダイビングショップで働いていた河合斌に、フィリピンで消息を絶った日本人女医を捜してくれとの依頼が持ち込まれる。

江戸・本所深川で、献上品の売買を行う、献残屋の手代として働く周吉。

第８回『このミステリーがすごい！』大賞隠し玉、前作『オサキ江戸へ』に続くシリーズ第２弾！　古道具屋の手代・周吉と、食い意地の張った魔物オサキのコンビが、本所深川で起こる事件を解決していきます。

浦川氏のめぐる、極北でも究極でもない限界本格推理。

冷えきった夫婦関係の憂さ晴らしでバッティング・センターへ出かけた省平に、男が声をかけてきた。

行者に祟られ、座敷童子に守られているという古い屋敷に、 後継者選びのため親族一同が集められた。

新宿の雑踏に色とりどりの風船が浮かび、大音響と共に爆発した！「十二神将」を名乗るテロリストの、それが東京への宣戦布告だった。

“最後の一行”がもたらす想像不能の驚きと恐怖。鬼才、本領発揮。

美人結婚詐欺師の世良公子が凄腕詐欺師に命じられたのは、さびれた商店街の豆腐屋の息子と結婚すること。

映画館でバイトを始めた恵介。そこで出会った映写技師のルカは、一歩も外へ出ることなく映写室で暮らしているらしい。

第二次大戦中ニュージーランドの捕虜収容所と、全寮制の女子校で相次いで起きた密室殺人。

勝者には最高の名誉と金。敗者には凄絶なペナルティ。

新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ哲平一家。問題は何一つないはずだった。

清子は、暴風雨により、孤島に流れついた。夫との酔狂な世界一周クルーズの最中のこと。

マイアミ大学の構内で首なし死体が見つかった。

相変わらずお菓子づくりや人付き合いに忙しいハンナ。

映画学校を卒業し、アルバイト生活を続ける中山唯生。

はじまりはN国・T地方・Y県の通学列車。

渋谷・公園通り。風俗最先端の街に通う映写技師オヌマには、5年間にわたるスパイ私塾訓練生の過去があった。

隠された意味の仮装を剥ぐ。デビュー以来、新たな小説世界を提示し続け、絶賛を浴びる気鋭作家の短篇集。

新世代携帯電話と高速ネットから妄想が続々と吐き出され、“リアリティ”がヤバいほど希薄になった現代ニッポン。

「二〇〇一年のクリスマスを境に、我が家の紐帯は解れ」すべてを失った“わたし”は故郷に還る。

これは2009年の『リング』だ!　──鈴木光司 奇想というものがインクを伝って忍び寄る──平山夢明 残虐連続殺人事件が発生。

『椿姫』ゆかりの劇場で毒死した天才指揮者。その死の謎を追って、やがてたどりついた事実。

濃厚に交わされる愛と憎悪。傑作推理にしてラテン文学の名篇。

1967年、東京六本木に近い雑居ビルの屋上から、一人の男が飛び降り自殺した。東都新聞文化部長の月田春之。

新制高校の新任教師、小谷真紀(オタヤン)が日直の日、校長(ホトケ)が青酸カリで毒殺される。

青年カメラマンと熟年教師の探偵コンビが挑む数々の謎。

警察組織の腐りきった体質は外からじゃ治せない。なかにいるおれたちじゃないとできない仕事だ。

十年の商社勤めの末、三十四歳にして「島流し」の憂き目にあった夏季は、出向先の若き取締役、渡辺真理の手腕に羨望と疑念を抱く。

2009年度〈本格ミステリ大賞〉受賞後、第一作! 矢住鼎(やずみかなえ)は漫画家志望の35歳。

赤ん坊のときに捨てられた美帆。だが、心優しい治子に育てられ、すくすくと成長した。

こだわりのティーショップを営むセオドシアは36歳。

高台に建つマンションで共同生活を始めた明日香と真弓。その新しい部屋で奇妙な出来事が次々に起こる。

謎の男娼、その名は「ギニョル」。純白の肌に口を開けた真紅の傷跡が、平凡な中年男だったはずの「私」の中の何かを壊した。

猟奇的な大量殺人事件で世間を震撼させた赤光宝霊会。

霧舎巧、新本格の名品をふたたび「もどく」。記憶喪失が治ったはずの探偵・吉田さん。

「女子高生連続殺人事件」―201X年9月、5人の女子高生の遺体が埼玉県山中、産業廃棄物の投棄現場で発見された。

古代エジプトの発掘品がパリで一般公開されるのを機に、王家の秘宝“ホルスの眼”を狙うルパン。

昼どきの秋津新聞社投稿課に届いた一通のメール。添付ファイルに写るのは、拘束された女子中学生だった。

野崎まど作品新装版・第二弾!財閥の遺産とその正体をめぐる伝記ミステリ! 第二次大戦以前、一代で巨万の富を築いた男・舞面彼面。

自らの体の異常を知った真柴は、以前受けた治験に疑いを抱く。

商社現地社員の美貴は、ギリシャで口にした蜂蜜にビジネスチャンスを見出し、通訳の綾子や偶然知り合った壁画修復士の吉園とともに産地の村を目指す。

ネットカフェで女子高生が首を切られ惨殺された。目撃者はゼロ! 犯人は女の幽霊という噂しか情報のない事件に警察もお手上げ。

卓抜なストーリーと意表をつくその結末。光源氏の生母・桐壷の怪死に端を発した源氏物語人殺し絵巻。

1年後にアメリカ大統領選挙をひかえ、ゴードン大統領とハミルトン上院議員は激しい選挙戦を繰り広げていた。

母を亡くした17歳の早河荏瑠は、突如現れた伯父と共に彼の館に住み始めた。

仇討ちのために用意された建物―「檻」。いまここに七人の男女がいる。

富山県宇尾島市氷上小学校。一九九五年八月。

第8回日本ホラー小説大賞受賞作、待望の文庫化！ 南の島に移り住んだ家族の周囲で起こる不思議な出来事。

失踪した両親を捜すため、お客さんが持ってくる食材で料理を作る「移動調理屋」を始めた佳代。

家族を何者かに惨殺され、怒りに衝き動かされるタケル。中国残留孤児三世で鬱屈を抱えるホウ。

新人賞を総なめにした著者の第2弾! 刺殺された若い女性はアイルランド警察の刑事、キャシーと瓜二つだった。

仰天のラストに突き進む超高速弾丸エンタメ金なし女なしで迎えた四十歳の年末に鳴った「奥さんを保護しました」という警察からの電話。

感染から数週間で確実に死に至る、その驚異的なウイルスの感染ルートはただひとつ、唇を合わせること。

デビュー以後、立て続けに大作を発表し、話題を呼んだ異才、待望の再起動。純度、危険度、末端価格、すべて急上昇。

“あたしは悪を殲滅する組織の一員なのさ”殺人で逮捕された女ジェインは、精神科医にそう告げた。

隠れろ、隠れろ、隠れろ、隠れろ…憑かれたようにその言葉を繰り返していた青年は、不法占拠された住宅で怪死した。

塗装工殺害事件の前から、リーバスはある事件を追っていた。

過去の亡霊たちが、リーバス警部の周囲に気の重くなるような事件を積み上げている。

その男は警備の手薄な私立学校に押し入り、銃を乱射した。血は流れ、血は飛び散り、血は鮮やかに周囲を染めた。

こんなにしっかりしたアイディアを原稿用紙五枚ぽっちにしちゃうなんてもったいない。

大雪に閉ざされた山奥の「奇巌城」。

クレアはタイムトラベルで会った未来の男と、奇妙な恋に落ちていった。

警視庁捜査一課の烏丸ひろみに届いた一通の招待状。差出人は「トリック卿」。

新婚まもない華子は、古びた借家で夫の亮介を電動工具で殺害した!華子は弁護士に「あの家には鬼がいたの」と語り、事件の背景には壮絶なDVがあったことを示唆する。

一九九七年、春の京都。九歳の少年がマンションの最上階から転落死。

少女時代に両親を殺され、そのトラウマを克服するために心理カウンセラーの道を歩んだ青井紗英子。

森川晶は、営業部の若きエリート社員。

検屍官に届いた恐怖のクリスマスプレゼントＣＮＮ解説者としてマスコミの脚光をあびるスカーペッタ。

ドッグ・レスキューとして虐げられた犬の救護に情熱を傾けるエイミーは、その夜、恋人のブライアンとともに不思議なゴールデン・レトリーバーを助けた。

雪のシエラ山中でバス転落。

内気で本の虫のコリン。優等生でスポーツマンのロイ。

ファンハウスのオーナー、コンラッドは赤ん坊を溺愛していた。異形に生まれついた赤ん坊でも、彼には最愛の息子だった。

〈薄明眼〉(トワイライト・アイズ)。この呪われた眼を持つぼくには、人間の間に紛れ込んだゴブリンが見分けられるのだ。

カリフォルニア北部の美しい海辺の町ムーンライト・コーヴ、ここでコンピューター会社を経営する天才的頭脳の持主シャダックは、「新しい人類」による「新しい世界秩序」の樹立を夢みている。

自分とそっくりの顔、そっくりの声。撃たれてもすぐに立ち上がり、どこへ逃げても追ってくる。

雪の山道のドライブ、厳寒の川への転落、夫の溺死。そしてその夫は緊急蘇生プロジェクトの実験台に…。

女は政府の特殊機関ＳＷＡＴに追われているらしい。

「メアリー・バーゲンか…」透視能力者メアリーに追いつめられ、警察に射殺された殺人犯は、なぜ最期に彼女の名を呼んだのか?それは新たな大量殺人の前兆だった。

日露戦争の行く末を決める講和会議。小村寿太郎はロシア全権ウィッテを相手に、戦略を練りあぐねていた。

ロシアの捜査当局と情報交換のために急遽出張せよ―。

心霊スポットをレポートする番組の撮影中に、スタッフが怪死した。

宗教団体「苦楽苑」の若者信者四人が突然の集団自殺を遂げた。

連続して発見された2つの変死体から検出されたのは共通する毒物だった。存続の危機に瀕していたSTが動き出す。

伊豆大島、そして奄美大島でダイビング中の死亡事故が発生。どちらの場所も源為朝伝承の地だった。

玄界灘の沖ノ島で港湾工事中に、水死体が見つかった。事故か。

母親にひっぱられて、中学生の沢崎瞬太が訪れたのは、王子稲荷ふもとの商店街に開店したあやしい占いの店「陰陽屋」。

精神科医ガースの脳裡から若い美貌の未亡人ベティのことが離れない。