会社を休みましょう 殺人事件
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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とりあえず、"殺人事件"を付けてみました。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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吉村達也の本は、最近読み始めたばかりで4冊目だが、どの本もとても読みやすいのが特徴だ。この本も暇な週末の2時間で読めてしまう。吉村は、ミステリーとしてはB級との評価があるが、この本は、そもそもミステリーとしてよりも、会社小説として読んだ方が面白いだろう。よくありそうな男女のすれ違いを描くのも作者の得意とするところだ。東大出で奥さんも東大の同期という、「会社人間」のサラリーマンが遭遇した悲劇をさらりと描いている。 | ||||
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ほとんど私の今の願望がそのまんまタイトルになっているなと思えるエバーグリーンな名作サラリーマン小説です。吉村達也さんは初読みなのですが、現代に生きる社会人が永遠に抱え続ける深いテーマの大人の寓話だなと思えましたね。ミステリ自体は飾りと言って良い水準作ですが、作中作「プロメテウスの休日」は行き止まりの袋小路から脱出する素晴らしい発想でしたね。会社人間の性が引き起こした夫婦の諍いの残念無念な結末には悲哀の涙を誘われましたが著者はきっと同様の悩みを抱える夫婦を救おうという願いを込めて本書を書かれたのでしょうね。 | ||||
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『それは経費で落とそう』のエッセンスを直系で汲むサラリーマン・ミステリー。ミステリーとしては殺人事件の犯人探し、というのがテーマといえるのですが、内容的には「推理小説」といえるほどのウェイトを占めてはいないと言っていいでしょう。その犯人は後半にさしかかるあたりであっさりと明かされてしまい、終盤は森川が夫婦のよりを戻し、会社生活を送るための起死回生に書き上げた小説が作中作として入っています。これが作中作の小説としてはよくできていて、特にサラリーマンとして会社や仕事に追われている人ほど、ジーンとくるものがあると思います。中でも[会社を休みましょう]の手紙というのは、新人賞には通らないと思いますが(実際にプロデビュー前の吉村達也が出したら最終選考直前で落とされたそうです)、すでに作家になっていれば充分出版できるアイデアだと思います。ジュニアノベルなら受賞できるくらいのレベルでしょうか。ミステリーとしてはあとがきに作者も書いているように、「です・ます」体で書いてあるのが珍しい試みです。これが不思議な味になって、テーマと調和しています。ただし、前にも書いたように、本作はミステリでも推理小説でもなく、“よくできた”サラリーマン小説として、最大の評価が与えられる作品でしょう。 | ||||
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