ケータイをヤバい男に拾われて(ケータイ紛失!)
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今から考えれば昔々の大昔の時代の舞台設定でガラケー全盛の時代の話。 今ほど個人情報保護や不倫なんかの倫理観がやたらに厳しくなくソレが騒がれ始めたか否かぐらいの時代だったんじゃないだろうか?とちょっと昔を思い出しつつ読んでいました。 言わば昔のヒーロー物を見ているとその当時は最新のアイテムが今見返すと"かつてはこうだった"と思えてしまう懐かしさみたいなモノを感じるのに似ていた感じです。 時代背景はともかく、今では当たり前ですが、写真・メール・録音・おサイフケータイと個人情報の宝庫な状態になるケータイにロックを掛けないセキュリティに対しての認識が甘々な頃のお話。 そんな中でバリバリのキャリアOLの主人公は年齢の割には歳を感じさせない上司と不倫している。 その彼女のケータイの中にはエロ写真・エロメール満載で、その上に知らないうちに録られたとは言え情事の最中の音声まで入っていたケータイをうっかり落としてしまう。 ソレをかつては営業マンでストーカー行為により全てを失いホームレスに身を落とした男に拾われ、その男がケータイの内容を見てストーカー癖を復活させて危機に陥る日常に潜む狂気と恐怖を描いたまぁありそうなストーリーです。 読んだ感じはまあまあ面白く読める部類で引き込まれるとまでは行かないけれど一気に読めてしまう読み易さはあります。 ただ、書かれた時代が今ではないので今から見返したらシラけてしまう感じは否めません。 正直に感じた部分を言いますと、自分が読んでいる中山七里さん、柚月裕子さん、伊岡瞬さん、福澤徹三さんなんかの作品と違ってセクシャルな部分が多い、しかも変態的な描写もある。 ただ、ソレが読んだ時に読み手に主人公の裸身を連想させるとか、情事の場面を想起させるとかそういう力が無いのでエロを書いていながらエロを感じさせないのは弱いと感じました。 主人公は所謂ところのデキるイイ女として描かれる一方で危機管理能力に欠ける感じがあり……ラスト付近では全てを諦めて全裸で会社内を歩こうとするワケのわからない物事の落とし所を作ろうとする辺りが単純に人格が破綻しているのかな?なんて感じます。 主人公と不倫している上司、コイツはまたまともな人の皮を被ったド変態野郎で主人公と情事をした後のベッドでのツーショット・主人公のエロ写真・情事中の音声・エロメールの数々を記録して残したい変態ぶりに加えて独占欲も強く先の見通しも弱々で挙句は脅されて自己保身の為に主人公を裏切るという最低さ……最低最悪のド変態で彼のラストシーンでは死に至るので因果応報という言葉がよく似合うヤツだな……と。 ただ、劇中で一番落ちて行くのは彼だけど。 ストーカー野郎はまぁ、ありがちな設定だけど途中から理想と違う主人公の一面を見ては主人公に対しての性的欲求が無くなり、くだらない事で敢えなく捕まる辺りにちょっとつまらなさを感じてしまった。 最近よく聞くイヤミスになるならともかく、状況的にヤバいのは途中までで後はキャラクターの破綻したヤバさしか書かれておらず、最後は一応のハッピーエンドを迎える……この辺はちょっと頂けなかった。 | ||||
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まず、ヒロインに違和感が…。 クールビューティーの割には、あまりに抜けすぎているし、自己中さに苛々させられた。 いっそ、可愛いだけで頭の悪い女の子がヒロインだったほうが、しっくりきたと思う。 ハラハラする場面もあったが、尻すぼみな終わり方。 『ケータイは個人情報の宝庫』という認識があまりない人にはオススメしたいかな。 携帯に詰まった個人情報というのは、自分だけの問題ではないから…。 面倒でも、携帯にはロックかけましょ(笑) | ||||
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読み始めたときは、ケータイのマニュアルを小説化したのかと思った。 ケータイのマニュアルは多機能が故に分厚く読みにくい。 ぼくもマニュアルを作っていたのでよくわかるが、多機能すぎるとどこに何が書いてあるのかを知っているのは作者であるマニュアルライターくらいで他の人には理解できなくなる。 そんなとき、状況に合わせてどのボタンを押せばよいのかを伝えるためには、こんなやり方(小説化)があったのかと思うほど不自然なほどケータイのどのボタンを押したという記述があるのだ。 読み進めるうちに、マニュアル小説ではないことが分かり、次にこれは誰もが持ちうるリスクを小説化することで、読者にはらはら感を出す巧妙な小説だということが分かった。 幸いぼくはケータイカメラをほとんど使っていないので写真のストックもないし、ケータイメールは待ち合わせ確認程度しか使っていないので心配無用だが、ドキドキしながら読む人は多いだろうなと思いつつ読んでいった。 それだけなら、ただの企画屋の書いた小説なのだけれど、面白いのだ。娯楽小説として商品価値があるのだ。 うまい、そして面白い。なにせ1時間半で一気に読み上げてしまったのだから。 | ||||
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この本を読むまで吉村氏の著書は読んだことがなかった。 タイトルだけに惹かれて購入。 先は予想できる内容なのだが、携帯電話という現代の必需品を メインに扱っているからこそのリアルさが漂ってくる。 ・・・コワい小説だ。 | ||||
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この本を読んだ人が取る行動が予想できます。 1.まず電源を切ったら、次に電源を入れるときにロック番号を聞いてくるように設定を変更する 2.携帯の中に残してある写真などはPCに写す 3.画像やメールで人に見られてまずいものは、見る際にロック番号を聞いてくるようにする 間違いないです(笑) 主人公は大手百貨店の企画室に勤める美人OL。 ちょうど今くらいの季節に、ランチを食べようとして暖かかかったので久しぶりに公園ででも…と思い公園のベンチでコンビニのサンドイッチを食べようとして、色々あってベンチの下に携帯を落としたまま会社に帰ってしまう。 その携帯を、前の会社をストーカー行為で首になってしまい、一家離散、自分はホームレスになってしまった人が拾ってしまう…。 携帯の中には色々な写真やメールが…。 この本は携帯を落としてから、最後にあっと驚く結末までの1.5日を描いてある。 これを読むと、私が最初に書いたことは絶対にしておかねばならないと大騒ぎする人がいっぱい出るだろう(笑)。 | ||||
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