トワイライト・アイズ



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初公開日(参考)1996年07月
分類

長編小説

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トワイライト・アイズ〈上〉 (角川文庫)

1996年07月31日 トワイライト・アイズ〈上〉 (角川文庫)

〈薄明眼〉(トワイライト・アイズ)。この呪われた眼を持つぼくには、人間の間に紛れ込んだゴブリンが見分けられるのだ。ゴブリンどもは、外見は全く人間と変わらない。だが、その正体は、ひたすら人間を憎み、傷つけ、殺すことだけに執念を燃やす、化け物なのだ。ゴブリンの一人だった伯父を殺して逃げるぼくは、あるカーニヴァルに潜り込んだ。そこで次に興行地に先発して、ぼくは恐怖におののいた。街の権力が全てゴブリンに牛耳られているのだ。このゴブリンの巣にカーニヴァルがやってきた時、血も凍る惨劇の幕が開いた…。 (「BOOK」データベースより)




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トワイライト・アイズの総合評価:6.80/10点レビュー 5件。Dランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(1pt)

よくもまあ出版したもんだわ(今は絶版だけど)

カール・スタンフェウスことスリム・マッケンジーは「薄明眼(トワイライト・アイズ)」という不思議な眼を持っていた。彼は人間に化けたゴブリンの正体を見破る事が出来るのだ。
彼は14歳の時に村で次々と村人を殺していた伯父に化けたゴブリンを殺害し、それ以来ゴブリンを退治する旅を続けていた。やがて彼は旅の途中で見つけたカーニバルに潜り込み、そこの従業員となる。カーニバルの見世物のオーナーの一人である美少女ライアの許で働く事になった彼だが、カーニバルはやがて移動のときを迎える。
次なる街はヨンツダウン。そこはゴブリンが市長、警察本部長を勤めるゴブリンの巣窟だった。ゴブリンどもがカーニバル一行の殺戮をたくらむのを肌身に感じたスリムはゴブリンを一匹、また一匹と殺し、カーニバルを守ろうとするのだが。

4年前に上巻のみ手に入れて、ずっと本棚に眠っていた本作品。このたびようやく絶版となっていた下巻を手に入れて喜び勇んで読んだのだが、4年も待った甲斐が全く無い駄作だった。
物語はゴブリンを見分ける特殊な眼を持つ主人公スリムの一人称で語られるのだが、これが17歳の言葉とは思えないほど、格式張っており、しかも回りくどい表現が多くて、かなり疲れた。作者としてはイメージ喚起を促したつもりだろうが、読み手の方としては感情移入を許さない文体だなと思うことしばしばで、なかなかのめりこめなかった。

ゴブリンが人間に化けて人間を殺していくエピソードの数々はなかなか面白いのだが、これがやはり文体のせいでなかなかのめり込めない。
ゴブリンが戦争時代の生物兵器であるという設定はファンタジーだと思っていた矢先のSFへ転換でおっと思ったが、しかしそれまで。
カーニバルの三つ目の巨人ジョエル・タックを始めとしたフリークスたち、カーニバルの総支配人ジェリイ・ジョーダン、ヨンツダウンに住む老人ホートン・ブルイットなど魅力的な人物が出てくるのだが、物語にどうも活かしきれていない。

しかしこのような結末を迎えるのなら、あえて2部構成にする必要はないのではないか。1部のみで十二分にゴブリンとスリム含めたカーニバル一行との全面戦争を語ることに専念すれば、中途半端な物語にならなかったように思うのだが。
しかし、この内容を是として出版したクーンツもすごいと思うが、版元もすごいと思うわ。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.1:
(7pt)

トワイライト・アイズの感想

ホラー・モンスターもの?高校時代に発売後すぐ角川文庫で読んだ記憶があり、もう一度読もうかと思って、実家に問合せ中。

virgo
1K8FHM4I
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3:
(5pt)

オッドトーマスファンなら必見

巻末の解説にも書かれているが、第1部は、ハードカバーとして85年に発表されているが、ペーパーバックとして発売するときに第2部を書き足して87年に再発表されている。その経緯から、1つの作品というよりもスリムシリーズの2作品のセットと考えて読むほうが良い。しかしどちらのクーンツも良い出来でどんどん読み進めることができる。
主人公の少年は、後に発表されるオッド・トーマスシリーズの主人公の原型ともいえるキャラで、作品が1人称で書かれていること、若い青年であること。どちらも霊能力を備えていること、予知夢のようなものを見ることなど共通点が多い。ただ、オッドトーマスが幽霊と話ができるのと比べスリムは残留思念が見えるというか、過去のことが目の前で起こってるように見える。惨劇があったところでは、気分が悪くなるほど。そして人間に紛れたゴブリンという怪物を見分ける能力がある。そしてこのゴブリンとの戦いがスリムの一貫した物語である。
カーニバルという場の設定、そこの人々の協力や、何より彼女との絆。ネタバレになるのでそれ以上書けないが、オッドトーマスファンでなくとも十分楽しめる。お勧めの本である。
トワイライト・アイズ〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:トワイライト・アイズ〈上〉 (角川文庫)より
4042461018
No.2:
(4pt)

クーンツの最高傑作とは言えないが、重要な作品

薄明眼をもち人間と敵対するゴブリンを見分けられる少年がカーニヴァルに加わり・・・というお話。
この小説に関しては角川ホラー文庫版の瀬名氏の解説が素晴らしすぎるのでそれを参考にしながらレビューを書かせてもらうと、確かに第一部と第二部で雰囲気が違い、その理由の推測としてクーンツの作家としての変化や成熟を挙げているが、私も瀬名氏の論文に賛成である。第一部では巻き込まれ型の展開であったのが、第二部では積極的に悪に立ち向かうという登場人物の姿勢の変化はそのままクーンツの作家としての成熟に起因しているとみて間違いないと思う。人生で何等かの転機を迎えたクーンツが瀬名氏がいう「愛は勝つ」から「人生には目的がある」に作品を書く上でのテーマをずらし、その上で第一部で終わりにしないで、わざわざ第二部を加筆したと考えられる。そのことは第二部の冒頭で多数の目撃者がいながら誰も助けないで問題になった殺人事件の話を挿入したり、T・スタージョンの特異なファンタジー「夢見る宝石」の主人公を老人にして登場させていることからも推察される。「夢みる宝石」が水晶の形をした物体が夢を見ると人間になったり、その能力を悪用しようとする悪意との戦いをファンタジックに描いた小説だったことから、本書も善と悪の戦いを通じて「人生の目的とは何か」を読む人や著者本人に問いかける奥の深いファンタジー小説と言えるのではないか、という結論に至りましたがどうだろうか?
ともあれ、本書がクーンツの数多い作品群の中でも重要かつ特異な位置に席を占める作品であり、また善と悪の戦いをヴィヴィッドに描いた秀作であることは論を待たない小説であるのは衆目の一致する所だと思う。是非ご一読を。

なお、瀬名氏の解説は数あるクーンツ論の中では白眉だと思います。今後も読み継がれていくべき凄い評論、だけど本来こういう仕事は評論家という肩書の人がやるべきでは?とも思いましが。あと、いぜん超訳で出ていた作品の普通の訳での復刊を期待します。
トワイライト・アイズ〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:トワイライト・アイズ〈上〉 (角川文庫)より
4042461018
No.1:
(4pt)

当たりですね

クーンツって当たり外れがあるように思うのですが・・・。
これだけ、多くの作品を残していれば、ベストセラー作家と言えども
外れ作品があってもおかしく無いですね。この作品は当たりです。
読み始めると直ぐに、謎の少年がカーニバルで怪物と戦い始める。
クーンツらしく、最初から読者を引き付けて行き、キャラの立った登場人物達が物語を盛り上げて行きます。人間界に潜む怪物。江戸川乱歩の世界を彷彿させるカーニバルの住人。
そして、勇敢で美しい主人公。楽しめること間違いなし。
トワイライト・アイズ〈上〉 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:トワイライト・アイズ〈上〉 (角川文庫)より
4042461018



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