真夜中への鍵



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    初公開日(参考)2001年01月
    分類

    長編小説

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    真夜中への鍵 (創元推理文庫)

    2001年01月01日 真夜中への鍵 (創元推理文庫)

    京都でナイトクラブを経営するジョアンナを夜毎襲う、鋼鉄の手をもつ男の悪夢。休暇で旅行中の私立探偵アレックスは彼女を見て驚いた。確かに見覚えがある。だが、いったい誰なんだ? ジョアンナの失われた過去を探るうち、二人は謎また謎の入れ子の迷宮へ……日本を舞台に恋と恐怖を描く、クーンツ独壇場のサスペンス大作。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点10.00pt

    真夜中への鍵の総合評価:7.00/10点レビュー 6件。Bランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (10pt)

    日本描写の細やかさにサプライズも加わった傑作

    今回のクーンツは近年の作品の中では上位の部類に入る力作だと思う。『ベストセラー小説の書き方』で日本を舞台にした作品を書いた件が述べられていたが本作がそれ。
    この作品を書くに当ってクーンツは京都への取材はせず、日本に関する膨大な資料と日本に詳しい知人への訊き込みで書いたというが、とても信じられないほどの緻密さである。過分に日本人の礼儀正しさを賞賛しているような気がするが凡百の外国作品に見られる「日本人」=「ちょんまげ」というような荒唐無稽さは無く、当時日本に住んでいるクーンツの知人から日本に取材に行かずあれほどの物を書いたことが信じられないとの賛辞を頂いたそうだが、それも頷ける。
    しかも日本での話はおつまみ程度といったものではなく、全体の8割を占めるから、日本ファンに向けてのほんの手遊びで書いたものではない事は明らかである。登場する日本人名も佐藤とか鈴木とかありふれたものではなく、またかといってニツヅカとかマクラダとか本当にいるのかと首を傾げたくなるような奇妙なものでもなく、小説として十分特徴ある人物像が描け、しかも不自然ではない名前であることも驚き。
    そして凝った日本料理についても日本人であるこちらが知らないような、もしくは食べたことないような高級な物だが実在する物として容易に想像できる物である事も更なる驚きであった。通常ならばここまでだけでも9ツ星なのだが、今回はあの傑作『雷鳴の館』にも通ずるサプライズが最後に用意されており、飽きさせない。
    この最後に解る登場人物の相関関係の複雑さもよく練られて書かれているし、またシェルグリン議員がなぜ我が愛娘を洗脳させたのかが納得のいく説明で解決されることも素晴らしい。

    クーンツの傑作『雷鳴の館』、『ウィスパーズ』、『ウォッチャーズ』、『邪教集団トワイライトの襲撃』に比べると物語力はやや劣るかもしれないが読者に真面目に向き合うクーンツの姿勢と複雑なプロットを見事に書き上げた豪腕を評して星10とする。

    Tetchy
    WHOKS60S
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.5:
    (3pt)

    舞台は日本!時代は今!!「我がドイツの科学力は世界一ィィィ!!」

    アルフレッド・ベスター の『分解された男』へのオマージュもやってるので、
    『分解された男』を読む予定の人はこれは読んでは駄目。
    『分解された女』というタイトルにした方がSFファンにも受けたかもな。
    ネタかぶりクーンツとしては、
    『ストレンジャーズ』 と『汚辱のゲーム』 にかぶってますw
    真夜中への鍵 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:真夜中への鍵 (創元推理文庫)より
    4488193072
    No.4:
    (3pt)

    京都で巻き起こる国際的謀略!?

     合衆国上院議å"¡ã®å¨˜ãŒèª˜æ‹ã•れ、å¤-見はそのままにå†...面だã'まったくの別人に作り変えられてã-まう。上院議å"¡ã¯èª¿æŸ»ä¼šç¤¾ã«ä¾é ¼ã-て娘の行æ-¹ã‚'探させるが結局みつからない。十二å¹'後、ä¼'暇で京都ã‚'訪れたそのときの調査å"¡ã¯ã‚¯ãƒ©ãƒ-のステージで歌う美女ã‚'見て、彼女が以前探ã-ていた上院議å"¡ã®å¨˜ã§ã‚ã‚‹ã"とã‚'確信する。調査å"¡ã¯å½¼å¥³ã«å...ƒã®è‡ªåˆ†ã‚'å-り戻させるべく手ã‚'尽くすがそのã"とで彼はå'½ã®å±é™ºã«ã•らされる。彼女に記憶ã‚'å-り戻させまいとするè€...は何è€...で何の目的があるのか・・・
     クーンツが「ベストセラー小説の書きæ-¹ã€ã§äº¬éƒ½ã«ã¯ä¸€åº¦ã‚‚訪れたã"とがなく、膨大な資æ-™ã‚'もとに書き上ã'たと語っていたのがã"の小説のã"と。訪れたã"とのないè¡-ã‚'資æ-™ã ã'でどう書くのか、という点にまず興å'³ãŒã‚ってè!ª­ã¿å§‹ã‚ãŸã€‚ã-かã-さすがに舞台となる京都の描きæ-¹ï¼ˆã‚‚ちろã‚"アメリカ人の目で見た京都である)に違å'Œæ„Ÿã¯ãªãã€ã‚¹ãƒˆãƒ¼ãƒªãƒ¼ã‚‚また楽ã-める。ただã-、設定にちょっと無理がある、というか突拍子なさすぎるようなæ°-がã-ないでもない。
    真夜中への鍵 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:真夜中への鍵 (創元推理文庫)より
    4488193072
    No.3:
    (3pt)

    静かな夜に寝る前に読むミステリー

     京都祇åœ'ã‚'舞台にã-たアメリカ人ç"·å¥³ã®ä¸æ€è­°ãªç‰©èªžã§ã‚る。序盤はふつうのロマンスものかと思いつつ淡ã€...と読み進む。いわゆるワクワク,ドキドキなページターナーではないが、いつのまにか主人å...¬ã®ãƒŸã‚¹ãƒ†ãƒªãƒ¼ã«å¼•き込まれ、巻ã‚'置くã"とができなくなる。
     物語はあるデイナーショウに出æ¼"ã-ていた主人å...¬ã®å¥³ã«ã€ãã"にたまたまæ-...行で訪れていた探偵稼業のç"·ãŒæƒ¹ã‹ã‚Œã¦å‡ºä¼šã†ã"とから始まる。ç"·ãŒå¥³ã®éŽåŽ»ã«ç-'問ã‚'抱き、解明ã‚'試みる。一æ-¹ãã‚Œã¨åŒæ™‚に、二人に謎の追手が迫る。精神ç§'医が女ã‚'催眠状æ...‹ã«ã‹ã'、手掛りã‚'探ろうとするå '面は目が離せない。
     英æ-‡ã¯å...¨ä½"に平æ˜"で読みæ˜"い。それでいて冬の祇åœ'のè¡-並み、二人が接するæ-¥æœ¬ã®å¤§è¡†æ-‡åŒ-や登å '人物の表æƒ...描写が緻密であり、それが読è€...ã‚'惹き付!ã!'るのであると思う。ちなみに、握り鮨が常に、一きれや三きれではなく、二きれで出されるわã'ã‚'、私はã"の作å"ã‚'読ã‚"で初めて知った。
     終盤で一æ°-に明らかにされる真実が与える衝æ'ƒã¯ã€å‰åŠã®ç©ã‚„かな展é-‹ã«ã²ãŸã£ã¦ã„た読è€...には、インãƒ'クトが大きい。普段ã"の類の作å"ã«æŽ¥ã™ã‚‹æ©Ÿä¼šãŒå°'ないå'きには特に面白いだろう。
    真夜中への鍵 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:真夜中への鍵 (創元推理文庫)より
    4488193072
    No.2:
    (4pt)

    すでに始まっていたジェットコースターサスペンス

    クーンツのすごく昔の作品が本邦初公開、ということで読んでみた。読む前は「昔のならきっとあまりたいしたことないんだろうな」と思っていた。もちろん昔の作品も好きだけれど、1作ごとにどんどん変貌をとげている彼の昨今の作品とは違うと思ったから。。
    ・・・若い、あたりまえだけど。
    それ故の荒さや乱暴さがよいほうに出ていると思う。彼の小説についてよく形容される「ジェットコースターサスペンス」はすでにこの頃から始まっていたのだ。ゆっくりと坂をのぼっていくジェットコースターのように、物語の序盤はゆるやかで穏やかながらどこかに危険を潜ませ、そして、いったん下り坂になったらもう止まらない。
    そして、さんざん急降下と急上昇を繰り返し、きちんと停車位置に止まってくれる。さ!!すがだ。
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    No.1:
    (3pt)

    京都を舞台に描く国際的陰謀

    「国際的陰謀」を扱うと、途端に物語が薄っぺらになることが多いように思う。残念ながら本書からも同様の印象を受ける。
    クーンツがさまざまなところで言うように、本書は資料のみに基づいて京都を描き出した「意欲作」だ。「京都を描く」という面に着目すれば、クーンツの「意欲」は空回りしておらず、むしろ効果的だということができる。単なる「摩訶不思議の国」として京都を描くのではなく、日本人から見ても違和感のない京都が描き出されている。
    ただしかし。「国際的陰謀」を持ち出して、物語自体から薄っぺらな印象を受けてしまうというのは、京都を上手に描くか否かをはるかに超えた欠陥であるだろう。「国際的陰謀」を表に出すまでは、細かなディテイルを積み上げて話を紡いでいた。ディテイルの積み上げにより物語に説得力をもたせるのはさすがにベストセラー作家の手腕だと評価する。
    そうであるだけに、最後まで「なんでもあり」に通じる「国際的陰謀」などを表に出して欲しくなかったように感じるのだ。
    小説に「結末」を求めるのならば本書の評価は「★★」。そこまで読ませる構成力等求めるのなら本書の評価は「★★★」。
    真夜中への鍵 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:真夜中への鍵 (創元推理文庫)より
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