汚辱のゲーム



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初公開日(参考)2002年08月
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長編小説

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汚辱のゲーム 上   講談社文庫 く 52-1

2002年08月31日 汚辱のゲーム 上 講談社文庫 く 52-1

フォークが、栓抜きが、血に飢えた凶器に見える!美貌の女性ゲーム作家、マーティの心に突如兆した残虐な殺人衝動。夫のダスティは精神の均衡を失い消耗していく妻の姿に驚き、原因を探ろうとするが、やがてふたりの周辺で、原因不明の不吉な事件が起き始める。巨匠D・クーンツ、待望の最新サスペンス。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt

汚辱のゲームの総合評価:7.44/10点レビュー 9件。Eランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

とにかく長い!長すぎる!

長い!長過ぎる!!全てにおいて冗漫でしょう!!
クーンツは冒頭のシーンが上手い事で知られているが、それは大体50ページ前後で一段落するスペクタクルがページを捲る手をもどかしくさせるのであって、それぐらいの長さで切れ味を発揮するのに、今回はしつこくスキートの自殺未遂の顛末とマーティの妄執的な破壊シーンが続き、逆に本編が始まる前に疲労を感じてしまった。しかもクーンツ特有のどうしてそんな風になったのかを後々になって明らかにする引っ張り手法を用いているものだから、何がなんやらで、もうどうにでもなれって感じになってしまった。

設定は前に読んだ『真夜中への鍵』同様、主人公がマインドコントロールをされているという設定で新味はない。しかし催眠術というかマインドコントロールとは自ら進んで自殺するようには出来ないのが通説だったのではなかったろうか?死を暗示させない他の行為に置き換えて死を促すというのは宮部みゆき氏の某作であったが、もし近年の研究で催眠によって自殺を強要することも出来るということが判明していたとしてもこの手法はあまりに作者にとって都合よすぎていただけない。
つまり悪役のアーリマンが万能すぎて面白くないのだ。この点では応用のある宮部氏に軍配が上がる。

しかし、上下巻合わせて1,100ページ余りで語るべき話ではないのではないか?あまりにも肉付けが多すぎて推敲がされていないように思われる。この内容だと恐らく半分は削れるだろう。
小説の長大化を決して厭うわけではないが長大な話にはそれ相応のスケールの大きさがあるのに対し、今回はただ単純に登場人物が多く、それら一人一人を不必要なまでに描いた、これだけのような気がする。

Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.8:
(5pt)

ホラーじゃない、洗脳やマインド・コントロールをテーマにしたサイコスリラーの傑作

主人公の女性やその夫の弟が色々な精神疾患を患いある精神科医に受診を請うが・・・というお話。

作品のネタに触れるので興を削ぐ可能性があるので以下は本書を読んでから読んでもらいたいです。

サイコスリラーの源流はブロックの「サイコ」とブラウンの「3、1、2とノックせよ」(どちらも1959年発表)とされてますが、本書はブラウンの方の嫡流になる所謂「ビョーキより怖い健常者」をネタにしたサイコスリラーになっているようです。作中にも出てくるコンドンの「影なき狙撃者」の影響の色濃い、悪徳精神科医が患者を自分の意のままに操り悪いことをさせたり、自分の都合のいいように扱ったりと読んでいて不快になるような悪徳精神科医が物語の主軸になりいかにしてその正体を世間に暴露し追い詰めるかを大筋にしたサスペンス小説。私も実を言うと登場人物が悩んでいる加害恐怖を患っていて今は比較的に落ち着いていますが、再発したらという恐怖は日々引きずっていて他人事に思えない、怖い作品でした。それと私が受診している精神科医の先生はいい人ですが、世の中広いのでここで出てくる悪い精神科医のようなタイプもいないとは言えない恐怖を感じました。
日本で独自に編纂されたクーンツ論によるとホラーとサイコスリラーには近しい部分がありホラーで出てくる怪物にあたるのがサイコスリラーに出てくるサイコキラーだそうで、そういえばモダン・ホラー(死語)の作家は必ずスーパーナチュラルな要素を排したサイコスリラーを書いていて、キングは「ミザリー」「ローズ・マダー」、マキャモンは「マイン」、シモンズはちょっと無理に言えば「殺戮のチェスゲーム」にあたる作品だと思いました。
クーンツは著作が膨大なのでとても全ては読めませんが、今まで読んだなかではこれが一番面白いというかよく出来ていると思いました。サイコスリラーのファンは読んだほうがいい傑作。それとコンドンの「影なき狙撃者」を先に読んだ方がより楽しめるかも。
蛇足が幾つか。作中でストレート・エッジに関する記述がありましたが、ストレート・エッジの思想はハードコア・パンクから発生したものでメタルとは違います。メタルとパンクで価値観や考え方が異なるのでファンから怒られますよ。それと、以前超訳で出ていたクーンツの作品で版権が切れたら普通の訳に改訳してだし直してもらいたいですね。
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No.7:
(3pt)

俳句マニアの殺人鬼の殺人感想俳句に爆笑!

終盤で天然ボケのお馬鹿なクーンツ節が爆裂するが、ラストの怒涛の展開に至るまでが退屈すぎて駄目。下巻だけ読めといいたいが、ミステリとしての伏線は上巻にも埋まっているし、やっぱ辛くても上巻から読まないとアカンな。解説の春日武彦はラスト100Pで小説の神がクーンツに降臨したと言っているが、普通の作家なら最初の雰囲気で最後までまとめるよな。計算してこんな話書く奴いねえよwショッピングモールで反キリストに遭遇した場合の対処法を書いたカルト教団の本のネタはもちろんギャグだが、「邪教集団トワイライト」は21世紀に復活したのかと期待してしまいますぞ。凄惨な殺し合いの動機が、しょーもないのにも大笑い。笑い事ではなくて、そのうちそんな動機で殺人する奴も出てきそうだが…。人に堂々と薦められないが、俳句マニアの殺人鬼の辞世の句には大爆笑すること間違いなし。ギャグでなくて、究極の恐怖症、自分恐怖症をメインにしたスーパーナチュラルは出て来ないスリラーです。鏡に映る自分が怖い!やっぱギャグか?どうせギャグになるんなら、文学的な比喩表現刈り込んで、前半は100Pに削るべきでしたな。
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No.6:
(3pt)

マッド・ドクター

人間誰しも心の内に抱えている様々なものに対する恐怖心。これを催眠術と薬物療法で人為的に引き起こし,人格操作を図るマッド・ドクターとターゲットにされたペンキ屋夫婦。このハンニバル・レクターを彷彿とさせる医者が俳句マニアという設定が面白い(俳句というより季語のない川柳だらけなのはご愛嬌)。 クーンツ全盛期ならばおそらく上下巻700ページほどで,しかも,さらにアイデアを詰め込んだノンストップサスペンスに仕上げていただろうに,中盤の冗長さがイタイ。ただ下巻に入ってからの,特にラスト100ページは盛り上がるので,途中で放り出さず読了することをおすすめする。 
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No.5:
(4pt)

長大なサイコ・ホラーですが一気に読了できます!

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汚辱のゲーム 下   講談社文庫 く 52-2Amazon書評・レビュー:汚辱のゲーム 下 講談社文庫 く 52-2より
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No.4:
(4pt)

惚れたぜ!先生!!

いきなり出てくる俳句。しかも名句。そして作中に詠まれるとんでもない駄作の句の数々。別に日本人の読者を強く意識しているとも思えないんだけど、妙に親近感の涌く作品でした。
そして、この作品はサイコスリラーで始まってコメディで終わる稀有な作品でもありました。まあとんでもない悪いドクターが出てくるのですが、こいつがなんとも・・・。ハリスやアイルズが造形するサイコを思いっきりパロディにしたようなものすごいど変態。それでもってスピルバーグのいうボーイズハートを持っているような悪魔。いやー、読んでいてずっこけるか最後まで楽しめるか?クーンツにつままれるような気分になる迷作ではあります。某超訳ではないのが心の底からうれしいです。
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